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2011/07/23
先日の日記で、買い物を手伝ってあげた友達のパソコンが使い始めて1週間たらずでハードディスクがダウンしてしまったという話しを書きました。

機種を選んで、どこで買うかを決めたのは私なので、すっかり落ち込んでおりました。

ところが、予期していなかったことがおきました。1週間たらずで問題が解決してしまったのです♪

こんなに簡単にトラブルがフランスで解決できたのは初めての経験でした。本当に大丈夫なのかを確認できるのには2週間かかるし、代わりの商品を買うのにはまた面倒が発生するはずなので、少なくともパソコンを買いたかった友達には全く問題解決にはなっていないのですが、第一幕はめでたし、めでたしになりました。

買い物するのが楽しくない国、フランス。
今回のパソコン購入の経緯をメモしておきます。



店舗では買わないことにした

フランスの田舎に住んでいる人が電化製品を買うのは容易ではありません。

近くの町で買おうとすると、商品の選びようがないくらいしか商品がなくて、価格も高い。遠くにある大きな町に行っても、色々な店があるわけでもないし、大型店舗に行っても大した数の商品は並んでいません。でも、価格を安くしている店があります。

パソコンを買いたいという友達と二人で大きな町に行きました。
でも、店舗で買うのはやめました。理由は2つ。

理由1: 在庫がない

陳列しているのに在庫がない。発注するから何日後に引き取りに来い、と言われました。引き取りに行く友達は、往復200キロも車を飛ばすのですよ。それはないでしょう? 在庫がないなら、商品にその旨を掲示しておいてくださいよ。どれにしようかと眺めていて、やっと決めて買おうとしたら「ありません」というのは酷いと思う。

持ち帰りたいなら、こちらの商品を買え、と言われました。聞いたことがないメーカー。「どこの国のメーカー? 東欧かな?」と聞くと、「知らない」と返事。いい加減ではないですか?...

*気になったので家に帰ってからインターネットで調べたら、台湾のメーカーでした。日本では安いのが最大のメリットのよう。でもフランスでは特に安いといえるような価格ではありません。

理由2: 延長保証をつけろと強制する

書籍、CD/DVD、パソコン/テレビ/カメラなどを買うのなら、ここが一番という定評がある全国チェーン店なので、ここで買おうと決めて入った店でのことです。

2年延長保証をつけるように、と店員がしつこく言うのです。日本だと、保証期間を2年延長して3年保証にするのは商品価格の5%ではないですか? 量販店で買えばポイントがもらえて、それで延長保証の料金が支払えてしまうようになっていたと思います。

延長保証に価値があるパソコン関連用品やカメラは日本で買うことにしているので、フランスの延長保証料金がべらぼうに高いことを知りませんでした。

それを知ったのは、パソコンを買う友達から相談されて3年保証にしておいた方が良いと勧めたのがきっかけでした。使い始めて3カ月くらいで液晶が見えなくなくなったと言うので保証書を見せてもらったら、ギョっと飛び上がりました。商品価格の40%くらいする延長保証を支払っていたのです。そんな払うものなら勧めたりはしなかったです。バカ~! なんで、そんなに払ったの?! と叱るわけにもいかない...。

保証期間中に壊れて直してくれるなら良いのです。でも、フランスでは無料修理を簡単に引き受けてくれないのですから、そんな大金を支払うのはバカらしいのです。

ともかく、延長保証を勧めてしまった私は責任を感じて、この液晶がダメになったパソコンを引き取って検査しました。思いつくところの設定を直したりしても、かろうじて見える液晶画面は変化なし。リカバリーをしても同じ。これは修理してもらうしかない、と私は判断しました。

友達は買った店にパソコンを持っていったのですが、3年保証の商品はサービスセンターに電話して引き取りに来てもらうシステムだからと追い返されてしまいました。そのあと、修理する必要があると認めてもらうまでは、信じられないくらい大変な手間と日数がかかりました。

このとき修理に引き取ってもらえたのは偶然でした。友人はサービスセンターに何回も電話していたのですが、イライラして電話を切ってしまうので進展なし。私がバトンタッチして事情を説明したら、「リカバリーをしろ」と言われました。「それは、もうしました」と言っても、サービスセンターの人の指示でやらないといけないのだそう(その作業中、高い電話代を払います)。

私のパソコンではないので不注意でした。パソコンの電源コードが抜かれていたに気がつかなかったのです。長時間かかるリカバリー作業の最中にバッテリーがなくなって、画面は真っ黒。そうしたら、修理の手配をすると言ってくれました。電源が入る限り故障ではないはずだ、とマニュアルに書いてあるのかな? この次に同じことになったら、電源コードを抜いてからサービスセンターに電話します!

泥棒に入られたときにも、フランスでは常識(?!)と言われていることがあります。警察を呼ぶ前に、どこかの窓ガラスを割っておくのだそう。そうしないと保険会社は「鍵をかけわすれて空き巣に入られた」と判断するので、保証金をろくに払ってくれないのだそう。親切な警察官なら「窓ガラスを割りなさい」と教えてくれるのだとか。嘘みたいだけれど、フランス人なら誰でも知っているコツのようです。でも、そんなことをしてばれたときには大きなツケが来るでしょうね。そういうことをする人たちがいるから、商品の欠陥品にも店も警戒するのだろうな...。

フランスでも、有料で修理に出すなら簡単に引き取ってもらえるのだろうと思います。それで、電化製品の延長保証なんて絶対にするものではないと思っています。

ところが、今回の買い物では、しつこく、しつこく延長保証を勧められました。いかに良いシステムであるかを説明します。3年保証を付けているのはこのチェーン店だけだと自慢してきます(後で調べたら、別の店でもメーカーでもやっていました)。「あなたの国にもないだろう」と憎らしげに言うので、「日本では、ほとんどプレゼントでついてくる」と言い返してしまいました。

延長保証なしに買うのは詐欺だとでも言いたげな態度が憎らしい。以前に修理に出そうとしたら引き受けてくれなくて苦労した話しをしたら、「最近はもっと良いシステムになっています」と店員さんは得意そうに言いました。

3年保証期間中に故障したら、修理ではなくて、新品と取り替えてくれるのだそう。それはないですよ! 故障したと認めてもらうだけでも大変なのに、新品と交換となったら引き取ってもらえる可能性はほぼゼロ%になりますよ! だって、3年近くたったら新品と交換してもらおうとする人がいて自然ですから、故障かどうかはさらに疑われるはずです。

「絶対に3年保証をつける必要はないと思う」と言い張ったら、店の人は友人の方を見て、「パソコンの代金を払うのは彼女なんですか?」と皮肉を言ってきました。 喧嘩をうるつもりなの?!

荒立てないように「もう少し検討してから買いましょう」ということにして店を出ました。友達は、そんなにすぐに壊れるクズ商品を売りつけるのか、と腹がたったとのこと。

店員さんも、あっさりと解放してくれました。延長保証をつけて売らないとセールスの業績にはならないので、なしで買う人には全く興味がないのだろうと感じました。高い延長保証の代金を払って、おいそれとは修理には応じないということなら、お店にはぼろ儲けです。商品を売るより、延長保証を売った方が利益は大きいはず。

フランスの延長保証の料金は何%なのかインターネットで確認してみました。大手スーパーサイトが分かりやすい数字を出していたのでメモします。

PCの価格: 699ユーロ (1年保証付き)
2年延長保証の代金: 169ユーロ
盗難・破損保証の代金: 1年で59ユーロ、2年で199ユーロ

単なる2年延長保証でも商品価格の24%。私たちが行った店の2年延長保証は、何を保証してくれるのかわかりませんが、250ユーロくらいだったと思います(35%)。

他の店の料金も調べてみようと思ったのですが、消費者意見サイトのコメントにぶつかって、電化製品が故障したときにいかに酷い対応をされたかという羅列が長々と出てきてしまったので止めました。



この梱包はひどくない?


結局、パソコンはフランスのネットショップのアマゾンでパソコンを購入することにしました。 日本でもよく利用しているし、フランスでも書籍を買うときには重宝しているサイトなので信頼しているからです。

早く届けてくれる機種を選んで、配達予定日の翌日にパソコンが届きました。郵便局のクロノポストというプレミアムの配達。配達予定日なんかに届くはずがないと思っていたので、それは問題なし。

ところが、梱包を見て唖然としてしまいました。



日本のアマゾンは書籍などを送るときにも立派な梱包で、フランスのアマゾンに比べて過剰包装だと思っていました。でも、パソコンは精密機械ですよ。ちょっと酷すぎませんか?… メーカーの箱を薄っぺらなダンボール箱に入れて、丸めた紙が上に乗っていただけなのです。

メーカーの箱が丈夫にできているのかと思ったら、発泡スチロールのクッションを左右に挟んでいるだけでした。

外箱には「壊れ物」とも書いていないし、宛先シールの小さな文字を読めばパソコンが入っていると分かる程度。配達の人が注意して運ぶはずはありません。フランスの郵便局の業務は全く信用していないのです。

この梱包には嫌な予感がしました。こんな送り方をして壊れないのだろうか?…  案の定、パソコンのセッティングを始めたら、ハードディスクが変な音を出して回っていました。


壊れたのが日曜日だったのは、幸運だったかもしれない

古いパソコンからデータを移すところまでは動いていました。こういうハードディスクが変に回っているPCはいずれ壊れると思ったのですが、それほど使わない人のパソコンなので大丈夫かな... と楽観しました。日本だったら、すぐにショップかメーカーに連絡して別のものを要求しますが、「変な音がしています」程度ではクレームができないフランスなのです。

でも、使い始めて1週間くらいでフリーズ。サーフモードは立ち上がるので、返品前に入れたデータを削除しなければいけないと思って作業していたら、ハードディスクがダウン。Windowsは全く立ち上がらなくなりました。

メーカーに故障を特定してもらうためにサポートセンターに電話したら、日曜日だったのでお休みのメッセージが出ました。買ったのは日本のメーカーにしたのですが、従業員はフランス人たちですから24時間体制のサポートセンターなんてできないのでしょうね。

月曜日には連絡できるというメッセージが聞こえました。とりあえず、アマゾンではこういう場合にどう対処するのか調べました。購入から1カ月以内なら返品が可能とのこと。代替品を送ってくれるのと、お金を返すのとの2つの方法がありました。

メーカーに連絡したら、またいつものように「電源を入れ直せ」式のことを色々言われて日にちがかかる可能性があります。返品として処理できるなら、それにしようと思いました。 あんな梱包では壊れて届かない方が奇跡だと思うので、商品の交換ではなく、返金してくれるように申請しました。

返品する理由を書きこんだら、送り返す荷物に張るシールが印刷できました。こんなので手続きできてしまうなら天国!

でも、申請をすませてしまってからは少し反省。お金を返せと言ったら、いらないから返品したと疑われる危険が高まるではないですか?…  安全をみこして商品交換に直そうとしたら、もう訂正がきかない。

宅急便が発達していないフランスでは日曜日に荷物を発送する方法はないので、月曜日になってからメーカーに電話して故障だと認めてもらうことにしました。日本でアマゾンから買った電化製品が初期不良だったとき、メーカーに電話したら代わりの商品を送ってくれて、それから返品すれば良い、と言われたのを思い出したのです。

月曜日になり、昼近くになるのを待ってメーカーに電話したら、サポートセンターの自動音声は「現在は受け付けできません」という返事の後に切れてしまいました。嫌気がさしたので、アマゾンのサイトで印刷できた返品シールを張って、郵便局から発送してしまうことにしました。後は野となれ、山となれ! と覚悟の心境。


返品が認められてしまった!

驚きました! 郵便局から荷物を送ったのは月曜日。それなのに、土曜日にはもうアマゾンから「返品を認めたので返金する」というメールが届きました。2週間くらいで、クレジットカード払いの全額を返金してくれるのだそう。

すごいスピードです! それに、あっさりと欠陥品だと認めたのもスゴイ! アマゾンはアメリカ系の会社なので、フランスの会社とは違うんだな… と感心しました。友達に報告したら「全額返してくれるの~?♪!」 と感激されました。

そんなに良いサービスをしてくれるなら、代わりのパソコンをアマゾンから買いたくなったのですが、あの梱包を思うと...。 日本だったら、「ちゃんした梱包にしてくれるなら代替品を注文したいのですが」と連絡してみるところですが、そんなこと言っても聞いてもらえるはずはないのでやめます。

パソコンの機種は選んだので、友達には同じものを何処かの店で見つけて買ってもらうことにしました。でも、同じ機種を扱っている店舗があるかな?... それに、また欠陥品だったら、今度のように簡単には解決しないことは明らか。

思い出してみると、パソコン大好き人間の私はフランスでもパソコン選びを頼まれることがあって、今回は3回目。その3回ともパソコンは欠陥品だったのでした。メーカーは毎回変えているのですが、何かフランスには問題があるのではないかな?...

過去の関連したブログ:
「こわれもの注意」のシールを張ると、かえって壊される? 2009/05/13


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