| Login |
2011/08/30
最近、私のホームドクターが引っ越していき、代わりに新しいお医者さんが入りました。「入りました」というのは、小さな村では医師に来てもらうために便宜を図っていて、ここも村がお医者さんのクリニック兼自宅を無料で提供しているからです。

前のお医者さんが出て行ったあと、こんな田舎にいついてくれるお医者さんが見つかるはずはないと思っていたのですが、村長さんが何とか見つけたようです。


やって来たお医者さん

初めて行ってみると、お医者さんは上機嫌で、たくさんおしゃべりしていました。

ここに来る1週間前、家に帰ると、奥さんが銀行通帳などいっさいを持って出て行ってしまっていたことを知った、などと、初対面に言うべきでないことを言っていました。

外国旅行の話しもはずみ、ここで儲かったら、今年は中国を旅行して、それから家をヴェニス風の邸宅に改造するんだ、などともおっしゃる。こんな田舎で開業していたって儲かるはずはないので、大いに笑ってしまいました。

ところが、しばらくして行ったときは、ひどく無愛想。花粉症につける薬はないなどと言って、診断もしないし、薬もくれない。

それでいて、医師の診察料はここ数年ほとんど値上がりしていない、などとぼやいていました。

診察料は1回23ユーロ(約3,000円)。確かに安いかもしれない。でも、私が仕事するときには、「私には何もできません」と言ったら、お客さんは一銭も払ってくれないですよ!

その前の前の私のホームドクターは優秀でした。薬をもらうとピタリと効いたし、仕事熱心でもありました。近所の人が血液検査をする必要があったときには、その時間しかあいていないからと、朝6時に家にやって来て採血したのだそう。

その次のお医者さんは何だか頼りなくて、もらう薬もちっとも効かなかったのですが、親切ではありました。少なくとも、せっかく行ったのに何もしてくれないということはありませんでした。

新しくやって来たお医者さんには初対面で好感を持ったのですが、その後に耳にする近所の評判は良くなかったのでした。評判なんてあてにならないと思っていたのでが、何もしてくれないことがあったら、以前に聞いた話しも本当だったのかという気になりました。

もう80を超しているはずのお婆さんが行ったら、「あなたの年で、あと何年生きるつもりでいるのか」と言われて、お婆さんはすっかり怒ってしまったのだそう。

言って良いことと悪いことがありますが、奥さんに逃げられた話しまでするような人なので、きつい冗談を言っただけなのだろうと思っていたのですが...。

結局、この先生は躁鬱症の傾向があるのではないかと思いました。前に開業していたときに何かトラブルをおこしたので引っ越して来たのではないかな?…

追記 (2015年9月)】
ここで話したお婆さんは、ご主人の1回目の命日の日に自殺しました。:
お婆さんは尊厳死を選んだ... 2011/11/27
とても気丈な人だったので、お医者さんの言葉に傷ついたのが理由だったとは思えません。
罰当たりなことを言ったお医者さんも、それから2年後だったかに亡くなりました。

ホームドクターにしたお医者さん

近所の人が勧めてくれたお医者さんの方に代えることにしました。車で30分くらいかかるのですが、かなり評判が良いらしいのです。

行ってみるとびっくり。こういう昔にいたお医者さんはもういなくなったと思っていたのに、存在していたのでした。

朝早くから夜遅くまで、昼休みもろくにとらないで診察にあたっているのです。近所の人は、待合室でお年寄りに順番を譲ってあげたりしたら、夜の10時ころになったとも言っていました。

しかも、とても感じが良い。

初めて行ったときのアポイントは午後8時と言われました。診察が終わってから薬局に行って薬を買うわけにいかないので困った、と思いました。

すると、薬局に行けるまで飲む薬をくれたのです(もちろん無料)。

信頼感を与えるお医者さんでした。
「この薬を飲んでください。ぴったりと止まりますよ♪」と、いつもおっしゃる。

私がクリニックに行くときなんかは、たいした病気ではないのです。「この薬は効きますよ」と言われると、その気になって直ってしまいます。


重曹で歯磨きをする

胃の調子が悪いので、先日ドクターに会いに行きました。本当に具合が悪いときに冷たくされたくないので、時々は大したことがなくても顔を出すようにしているのです。

食べ過ぎの傾向にあるので、胃腸はよく調子悪くなります。

1カ月分の薬を処方してもらったのですが、そのとき、「胃酸が多い傾向にあるなら良い方法があります」と、少し照れ笑いをしながら言われました。先生もそうしているのだそう。

重曹で歯磨きを朝と夜にするという方法でした。

重曹を小皿に入れて洗面所に置いておき、歯ブラシをそれにつけて歯磨きをする。歯磨きが終わったら、口をすすがないで、飲んでしまう!

歯も白くなし、重曹は安いので経済的という長所もあるのだと言われました。

トマトの酸味が耐えられない私なのですが、重曹を少し入れたサラダにすると胃にやさしくなって食べて大丈夫なのだそう。

スーパーで塩を売っているコーナーに大きなパッケージの重曹が売られていて、それが1ユーロちょっとだ、とも教えてくれました。


歯磨きで胃の調子を整えるというのはどうでも良いけれど、歯が白くなるというのには興味を惹かれました。

歯が白くなる歯磨きというのが売られていますが、本当に効くのかどうかわからないのに、やたらに高いのです。

歯を白くする歯磨き粉を楽天市場で検索


重曹を買う

とりあえず薬局で重曹を買ってみました。薬剤師さんも歯が白くなって良いとおっしゃる。ちょっと高め。その後、スーパーでも探してみたら、先生が言っていたのはこれだろうと思うものが見つかりました。

結局、3種類買ってしまいました。



真ん中のがスーパーで買ったもの。両端のが薬局で買ったものです。右のは箱の中に大きな袋につまった重曹が入っていました。左のは小さな口から少しづつ出せるタイプなので、旅行のときに便利だと思って買いました。

スーパーで塩と一緒に売っているなんて変だと思ったのですが、ふくらし粉になるし、野菜を煮るときに水に入れると青々した色が残るので使うという利用方法があったからでした。

重曹歯磨きを実行してみると、まっさきに歯磨きのようには味が良くないと感じたのですが、2日目くらいからは慣れてしまいました。飲むというのは、意識しないと忘れてしまいますが、これも慣れるでしょう。歯をみがいてから飲みこむというのは何となく抵抗があるので、軽くうがいをしてから実行しています。

書きながら調べてみたら、重曹はお掃除にも使えるなど便利なもののようです。歯磨きに関しては、詳しい説明もあり、また反対意見もありました。

みんなが安い重曹で歯磨きしてしまったら、歯磨きが売れなくなって困るでしょうね...。
 
このお医者さんについて後に書いた日記:
日本は怖い国ではないかと思うとき 2013/03/10

内部リンク:
★ 目次: 薬として飲める酒、症状を回復する食べ物

外部リンク:
重曹歯磨き
重曹で歯磨き
重曹による歯磨きについて


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村


コメント
この記事へのコメント
私は
私は、お掃除に使ってますよ~。
重曹大さじ1と、粉せっけん25g、水25ccを混ぜて、重曹ペーストを作ります。分量は、これをベースにいい加減でいいのです。ラベンダーのアロマオイルを数滴落とすと、使うたびいい香りです。
普通の洗濯洗剤でもいいかもしれません。私がレシピを見たのがエコ雑誌だったせいか、純度の高いピュアなせっけんと書いてありました。たまたま家にあったので、それを使っています。(お中元お歳暮、初盆参りのお返し、お見舞いのお返し…などで洗剤を頂くので、買うことがありません)

重曹は天然の研磨剤なので、そのへんの強めの洗剤以上に、いろんな汚れがよく落ちます。使えますよ~。
私が使っているのは、料理には使えないもので、1キロ200円くらいです。
2011/08/31 | URL | すぎちゃん  [ 編集 ]
Re: 私は
v-22すぎちゃんへ

ご報告ありがとうございます♪

調べてみたら重曹の使い道について色々でてきたので、知らなかったのは私だけかな... という気になっていました。

食用にならないのはさらに安いのですね。洗剤として使うのも試してみたいと思います。
2011/09/01 | URL | Otium  [ 編集 ]
ドクター
>朝早くから夜遅くまで、昼休みもろくにとらないで診察にあたっている

凄い!! ほとんど日本のコンビニ状態ですね。

田舎にいると 自分のスキルを磨けませんから
日本の医師は どうしても 都会に集まりますね。。。

秋田県のとある村では 村長がせっかく連れてきた医師を
村長と対立する反対派の住民が 医師に嫌がらせをして
追い出してしまうという ところがあり、、

その村のとなり町では
やはり町長が連れてきた医師の排斥運動があって
「xx医師はこの町から出て行け」という幟が
何本も道路沿いに旗めいていました。。。
こちらは 政治絡みではなく
医師の側に問題があったようです。

>ひどく無愛想。花粉症につける薬はないなどと言って、診断もしないし、薬もくれない。

この医師も日本の田舎だったら
排斥運動がおこるかもしれませんね。
それとも フランスの田舎の方は寛大なのかしら。
2015/09/11 | URL | たかゆき  [ 編集 ]
Re: ドクター
v-22 たかゆきさんへ

>凄い!! ほとんど日本のコンビニ状態ですね。
⇒ フランスにはコンビニがないし、閉店時間になったら追い出す国なので、よけいにこういうお医者さんには驚きます。でも、いつも上機嫌で、冗談も言ったりして、仕事を楽しんでいるようです。引退も遠からずの年齢なので、若いインターンを受け入れて養成しているのですが、田舎で働く使命感に燃えるようになるそうです。

>村長と対立する反対派の住民が 医師に嫌がらせをして 追い出してしまうという ところがあり、、
⇒ ここに書いた引っ越ししたお医者さんの場合と全く同じケースです! 僻地に来てくれるお医者さんは少ないのですから(家賃や住居費は村が負担しますが、人口が少ないので収入は少ない)、嫌がらせをして追い出すのは狂気の沙汰だと思いました。有能ではなかったのですが穏やかな人だったので、お年寄りたちには好かれていたのです。この人は隣の県のお金持ちが多い小さな町で開業したので、彼にとっては良いきっかけになった、と村長反対派の人たちは言っています。

>この医師も日本の田舎だったら 排斥運動がおこるかもしれませんね。 それとも フランスの田舎の方は寛大なのかしら。
⇒ コメントをいただいてから追記を入れたのですが、暴言をはかれたお婆さんが自殺したあと、お医者さんも死亡しました。

開業して間もなく徐々に皆からボイコットされて、最後には診療に来る人はほぼゼロになっていました。同じ村にある公立老人ホームの主治医になるのが普通なのですが、入居者たちはボイコットして別の医者を呼んでいました。

最後は酒浸りだったようで、故郷が同じという関係で親しくなった近所の家に「従弟」と呼ぶ同居人と一緒に入り浸っていたのですが、ある時、飲み過ぎで卒倒したので救急車を呼びました。救急車が来るときは医師を一人は同伴して来なければならないそうで、その家の人が「医者がいないじゃないか」と怒ったら、「そこにいる」と、床にひっくり返っている巨体の医者を指さしたのだそう。フランスの田舎には、バルザックの小説に出てくるような飛んでもない話しがゴロゴロと転がっています。
2015/09/11 | URL | Otium  [ 編集 ]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する