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2011/10/12

シリーズ記事 【イタリア経由 クロアチアへの旅】 目次へ
その2
フランス: モン・スニ峠 (2)


もう冬が訪れているような閑散とした峠にあるホテルでした。

シャワーは寝室にありましたが、トイレは廊下。今どき、こういうホテルが残っているのは珍しい。でも、室内は清潔だし、宿泊料金は非常に安いので全く不満はなし。


リラックスした経営者家族 

ホテルのドアを開けると、外とはうって変ってポッカポカ。それはどうということはないのですが、その入ったところにあるカフェでテーブルを囲んでいたのが経営者家族だったのです。窓際の一番良いところにあるテーブルが家族の憩いの場のように使われていました。

私たち以外にはお客さんはいない様子。お客さんがいないときは、仕事中などとしかめっ面しないで、家族でくつろいてしまっていて良いと思うのです。

こういう光景は、イタリアの庶民的なレストランなどでよく出会うのですが、フランス人は余りしないような気がします。イタリア人は大らか。だから苛々しないのではないかな?…

散歩から帰ると、まだ夕飯には早すぎるので食前酒をたのみました。

何があるかを聞くと、まず「キール」とおっしゃる。キールというのはブルゴーニュの食前酒ですので、ブルゴーニュから来た私たちは笑ってしまいました。でも「おいしいですよ」と言って、白ワインにミックスするのもカシス以外にそろっているとPR。

ペッシュ(洋梨)、グリオット(サクランボの一種)というのは珍しくない。その他に、スミレ、栗というのに惹かれました。迷ったときには知らないものを注文することにしているのです。

スミレの花のキールにしました。確かに紫色になったキールでした。お味? まあ、悪くなかったです。

書きながら調べてみると、バイオレット・リキュールというものが存在するのでした

ホテルのご主人とおしゃべりをしていたら、今年の夏はお客さんが少なかったと言っていました。天候も悪かったせいもあるでしょうが、「不況のせいですよ」とご主人はおっしゃる。テレビのニュースでは不況にも関わらず、ヴァカンスを過ごす人が多いと報道していたけれど、全くのウソと断定。

それでも、トンネルを避けて峠を車で超す人が増えたので、まあまあの経営になったらしい。これも、トンネルの交通費を節約しようとする人が増えたからなのだそうです。

確かにフランスのレストランでは閑古鳥が鳴いているところが多いです。でも、この後イタリアに入って、この国ではレストランで消費する人たちが多いな... と感じたのでした。最近のフランス、おかしいですよ!


チーズ・フォンデュー

ホテルに電話したとき、夕飯の予約も入れておきました。こんな山の上で食べさせてもらえないとしたら、峠を下るわけにもいかないので、これは強調して確認しておきました。

夕食のメニューの中から、私は地元の料理を食べたいのでチーズ・フォンデューを選びました。



サヴォアのフォンデューは違うチーズを混ぜて作ると聞いていたので確認してみたら、3種類のチーズをミックスしているという返事が返ってきました。

フォンデューはボリュームがあるのですが、余り食がすすみません。

コンテチーズだけとジュラ・ワインを使うフランシュ・コンテ風のチーズ・フォンデューが一番おいしいな... などと思ってしまう。

標高2,000mのところなので、胃が圧迫されているのでしょうか?

ペルーでもっと高地にも行ったときもそうだったかな?… クスコは3,000mだった。ツアー参加者たちの唇が真っ青になってぐったりしていたとき、私だけは元気だったのだけれど。

地元サヴォワの白ワインをとったのですが、これも美味しくない。

この日の昼にはブルジェ湖の畔にあるレストランでとったのですが、このときに飲んだのもサヴォワのワイン。めったに飲む機会がない産地のワインなのですが、とても美味しいと感心していたのに…。

ブルジェ湖(Lac du Bourget)は、フランスで最も大きな自然湖。ブルゴーニュで生まれた詩人ラマルティーヌ(Alphonse de Lamartine)が、若いころに書いた有名な詩「湖(Le lac)」の舞台となったところです。行ったのは初めてなので写真を何枚もとったのに、なにか操作を間違えたらしくて全て消えてしまいました。


ワインが美味しくないのは高山のせい?

飲まないとフォンデューが胃につまってしまうだろうと心配。なので無理に飲むと、かなり不味い。

耐えがたくなってきました。

それで、少し前、ブルゴーニュのワイン農家に行っておしゃべりをしていたときに聞いた話しを思い出しました。

ワイン農家の人たちは、この夏をアルプスの山の上でヴァカンスを過ごしたのだそう。当然ながらワインをたくさん持っていったのですが、全部まずいワインになっていたので驚いたと言っていたのです。

高山ではワインが変質してしまうのではないか、という話しでした。ワインの味に詳しい人たちがが「変わってしまった」というのだから確かな現象なのだろうと思います。

でも、変質するのかな? 高山だとワインが美味しく感じられないというだけのことかもしれないとも思うのです。

調べてみたら、標高2,000mくらいでも高山病の危険があるのだそう。お酒はダメと書いてありますね…。

さらに思い出せば、飛行機の中でお酒を飲みすぎると悪酔いするという話しも聞いたことがあります。

確かに、飛行機の中で飲むワインは全くおいしくない。あれは下手なワインを選んでいるからだけだと思っていたのですが、そうだけではないのかもしれない...。

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価格:1,290円(税込、送料別)

飛行機の中で飲むワインで一番好きなのはシャンパン。有名メーカーの中では好きなパイパー・エドシックのベビーボトルを出されると、ボトルも可愛いので嬉しくなってしまうのです。

ワインボトルを海水に漬けておくと味が良くなるというのでしている国があったような…。山の上で保存するというのもあったような気もするのですが勘違いかな?…

気圧が低いところではワインが変質するとか、シャンパンなら喉越し良いということがあるのでしょうか? ご存じの方があったら教えてくださると嬉しいです。

ともかく、気圧が低いところでも、住んでいれば慣れてしまうらしいのはペルーで見ていました。こちらは軽い坂でもハーハー言いながら登っているのに、地元の子どもたちは元気にサッカーをしていたのです。

この山の上のホテルでの夕食を終えてから、外に出て息抜きすることにしました。

通り抜けようとしたカフェでは経営者家族の人たちがチーズフォンデューを楽しそうに食べていました。

彼らはワインも飲んでいて、高山だと食が進まないなんてことは全くないように見えました!

食事が美味しくないのは高山だからだ、と思ったせいか、夜もよく眠れませんでした。

モン・スニ峠は車で登るのもそう大変ではないので、このコースは良いなと思ったのですが、登山が趣味でもない限り、やはり、いつもこのコースを使おうという気にはならなかったです。

ブログ内の関連記事:
ブルゴーニュ白ワイン「アリゴテ」と食前酒キールの関係 2009/03/03 
フランスの詩人ラマルティーヌの墓地 2009/04/16
★ このシリーズ記事の目次: イタリア経由 クロアチアへの旅
目次: 旅行したときに書いたシリーズ日記のピックアップ

情報リンク

☆ フランスワイン事典: サヴォワ(Savoie)の概要とそのACワイン
☆ ソムリエ資格試験対策: ジュラ・サヴォワ概要

☆ 日本旅行業協会: 機内で注意したい気圧低下による病気
チベット各地の標高、高山病対策


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