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2011/10/20

シリーズ記事 【イタリア経由 クロアチアへの旅】 目次へ
その13
イタリア : (8-1)  サン・ダニエーレ・デル・フリウーリ
― フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州


前日の夜、海水浴客が大勢来ているせいか大変な人手でホテルとレストランを確保するのに苦労して不機嫌になっていた私たち(そのことを書いた日記)。この日の夜は海を離れて山の方に行ったらすいていて快適な夜を過ごせるはずだ、ということで意見が一致しました。8日目の夜の宿探しです。

どこに行くかの当てもないので、生ハムの産地として有名なサンダニエーレ町に行こうということになりました。つまらない町かもしれないけれど、本場で生ハムを食べて、ついでに生ハムを買えば満足できるだろうという計画。


魅力あるサンダニエーレの町

生ハムは「サンダニエーレ」と呼んでいますが、町の正式な名前はSan Daniele del Friuli。「サン・ダニエーレ・デル・フリウーリ」あるいは「サン・ダニエレ・デル・フリウリ」とカタカナ表記されるようです。

ハムの産地なので、山の中なのだろうと想定していました。ただ泊まるだけなので、つまらないところでも我慢しようね、ということだったのですが、これが素晴らしい町だったでした。

フランス人と旅行しているときに行き場所に迷うと食べ物で有名なところに行ってみることが多いように思います。スペインを旅行したときも、 パタネグラの産地まで、山の中を延々と進んでいったことがありました。でも、そこはサンダニエーレのように観光という意味で満足できるところではありませんでした。

サンダニエーレは、旅の途中で1泊するのには理想的な町でした。つまり、見学するところがあって、静かで、美味しいものが食べられる、という3拍子。

しかも、到着してすぐに見つけたドゥオーモの近くにあるホテルで簡単に部屋を確保できました。とは言っても、少し時間はかかりました。

ホテルのレセプションの女性が電話で話していて、それがなかなか終わらなかったのです。イタリア人がおしゃべりしているのを眺めるのは楽しいのですが(ジャスチャーもあるので)、ちょっと長すぎる! 部屋がないなら他のところを探したいので受話器を離れてひと言でも応対してくれると嬉しかったのですが、延々とおしゃべりを続けていました。

でも、空き室がなかったら、何とか言うのではないかと思ったし、ホテルの前には「満室」の表示もないので辛抱強く待つ!

イタリア語で話しているのでちっとも理解できませんが、大勢で行くレストランのメニューを決めているように感じました。料理の名前が色々でてくるので。

生ハムを入れたスパゲッティーらしい料理名が出てきました。へえ、そんなのがあるの? その夜レストランに行ったらあったので、迷わずそれを注文しました。生ハムを堪能した話しは次回にして、今日は見学したところのお話しを書きます。


夕食まで少し時間があるので、町の中心にあるドゥオーモに入ってみました。外見は大したことはなかったのですが、中はご立派! サンダニエーレはそんなに栄えた町だったのでしょうか?



何も見学するところがない町は、いくら快適なホテルでも私は満足できません。それで、すっかりサンダニエーレが気に入りました。

それに観光客がほとんどいなくて、イタリアにいる~♪ という雰囲気にひたれたのが嬉しかったのです。ここまでの旅行ではドイツ語ばかり聞こえてきていて、どこを旅行しているのか分からなくなると思ったこともありました。

旅をしていて、その国の人たちを観察するのは興味深いです。イタリア人は特に、眺めていて面白い国民だと思います。ジェスチャーがすごいし、すごく気取っている男性もいる。どういう風に料理を食べるのなんかを見るのも面白い。

日本で仕事をしたフランス人の社長さんが言っていたことを思い出します。

いつも忙しい出張で外国に行くので、ほとんど観光していない。でも、少し時間があいたときにはホテルのロビーに座っているのだそう。そこにやって来る人たちを見ていると、どういう国なのか見えてくるのだそうです。そうかもしれないな… と思います。真似したことはありませんが。


度胆を抜かれたサンタントーニオ・アバーテ教会

翌朝は出発してヴェネチアに向かいます。そこではホテルを3泊予約してあるので安心。

サンダニエーレの町を出る前に、前夜に目ぼしをつけておいた店で生ハムを買うことにしていました。店が開くまでは少し時間があるので、町を少し散歩しました。

小さな教会らしき建物の前に、見事な壁画らしいものを写した余り質の良くない写真が貼ってありました。どこかでやっている催し物のPRかなと思いながら中に入ってみると、それはこの教会の壁画の写真だったのでした!



この Chiesa di Sant'Antonio Abate は、この辺りで観光するなら必見! というほど有名ではない教会のはず。それなのに、こんなに見事に残されている壁画があるなんて!

イタリアって、そういう国なのですよね。こういう驚きを何回したことか?… イタリアには何度も行っているので、もう主だったところは全部見てしまったと思っていても、いくらでも見るべきところに行き当たります。

ふらっと歩いていたときに出会う感激は大きいです。

1枚だけ壁画のアップを入れておきます。



左隅の男性はサン・セヴァスチャンのはず(日本語では聖セバスティアヌス?)。

絵画に描かれる聖人にはそれぞれ象徴があるので見分けられるのですが、教えてもらってもすぐに忘れてしまう。でも、矢を打たれた姿をしているサン・セヴァスチャンだけはすぐに覚えてしまったのです。別にセヴァスチャンという名の友達がいたわけでもないのに、なぜなのかな?…

たくさんの矢を無残に射られたセヴァスチャンの絵が多いのに、この絵の矢は1本だけ。なにか恍惚としているようにも見える美しい絵でした。

この教会の壁画は、次のサイトに入っているリンクでパノラマ写真を堪能することができます:
☆ Museo del Territorio: Chiesa di Sant'Antonio Abate


次回はサンダニエーレの生ハムについて書きます。地元で食べると、どうしてこんなに美味しいのだろうと思ってしまいました。それもこの町での滞在を喜んだ理由の一つとなりました。

― サンダニエーレの続きへ ―


ブログ内の関連記事:
★ このシリーズ記事の目次: イタリア経由 クロアチアへの旅
目次: 旅行したときに書いたシリーズ日記のピックアップ

情報リンク
【イタリア在住者のブログ「イタリア・絵に描ける珠玉の町・村・そしてもろもろ!」】
生ハムの サン・ダニエレ・デル・フリウリ・と、おまけ


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