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2011/11/18

シリーズ記事 【パリとピカルディー地方の旅行】 目次へ
その19: ピカルディー地方 (4)


数日間滞在したパリの喧噪に疲れたので、この日はともかく静かなところにある宿に泊まりたくなりました。



このお堀が部屋の窓から見える部屋に泊まりました。

ちゃんと修復していないところも目につくシャトーホテル。でも、立派に修復してしまった城よりは、こういうところの方が昔の生活を感じることができるので好きです。


ガルゴットでは食事しない!

夕食のテーブルはもう残っていないと言われてしまいました。

レセプションにいたホテルのディレクターだろうと思われるお上品なマダムが、「ここのような評判の良いレストランは、予約してもらわないと席がとれない」とおっしゃる。

そんなに評判が良いのですか? 何回か食事したことがあるけれど、感激するほどには美味しくなかったです。シェフが代わったのかな?...

城で行うセミナーに参加する団体が入っているとのことなので、そちらの理由が大きいのではないかと思いました。

それとなく粘ってみましたが、席を作ってくれそうにはない。近くあるレストランの中でどこに行ったら良いか聞いてみました。

「ホテルのすぐ近くにレストランらしきものがあったけれど」
そう言ったら、「あれはクレープ屋ですよ」と、けんもほろろのお返事。
じゃあ、かなりまずいのだ!

近くに良いレストランがあるので、予約の電話を入れてくれると言います。

でも、名前を聞いたことがないレストラン。「おいしいんですか?」と聞いてしまいました。

すると、マダム。
「私はお客様をgargote(ガルゴット)なんかには送り込みませんよ」

笑っちゃいました。ガルゴットとは、安いけれど不味い料理を出すレストランのことで、男の人たちが友達仲間で使うような言葉なのです。

お勧め料理を並べ、今の時期だったらジビエがあるはず、などとマダムはPR。かなり頻繁にいらっしゃるお気に入りレストランらしい。

さて、行ってみて正解でした。ホテルのレストランが満席で良かった♪


ジビエづくしの夕食

このあたりは森が多いので、ジビエ料理をスペシャリティーにしているレストランだと感じました。

それで、選んだのは前菜もメインもジビエの料理になりました。本格的なジビエ料理を食べられるレストランに出会うのは稀なので、ここで食べておきたかったのです。

前菜: ジビエのテリーヌ、玉ねぎのコンフィ添え


La terrine de gibier et son confit d'oignons

お皿の絵もジビエムードですね。


メイン料理: 雌鹿のひれ肉、グラン・ヴヌール・ソース


Les noisettes de biche sauce grand veneur

「グラン・ヴヌール(grand veneur)」というのは、こういうソースだそうです。

ヴヌールとは、猟犬を使って狩猟をおこなう人。狩猟係の意味もある。グラン・ヴヌール・ソースはペッパー風味のブラウンソース、と仏和辞典には出ていました。ヴヌールに「グラン(大きい)」とつくと、王様が狩りをするときに指揮官となる役割を担うお偉い方のことのようです。ジビエ調理法の中でも名誉を与えられたソースなのでしょうね。

ジビエの料理というのは特殊で、下手に調理したら食べない方が良いくらいなのです。このレストランのシェフは得意料理のようでした。

「とてもおいしかった」とシェフに言うと、「ジビエは新鮮な材料を使うのが大事なんです」とおっしゃる。私は一番大事なのはソースだと思うのですけど。

フランス料理の用語に「faisandage(フェゾンダージュ)」というのがあります。射止めた雉(キジ。仏語でフェゾン)を涼しいところに1週間くらい吊るして熟成させる。つまり、少し腐りかけたくらいのが美味しいというもの。でも、このレストランのシェフは、最近の人は濃厚な料理を嫌うので、そういう昔ながらのレシピでは料理を作らないのだそう。そうなんですか...。


チーズ:

ジビエは胃に負担がかかる料理なのですが、がんばってチーズも食べました。




デザート:


Crème brûlée au potiron
一番軽そうに思えたクレーム・ブリュレ。

非常にありふれたデザートなのですが、今がシーズンのカボチャを使っているのが変わっていて美味しかったです。

半分だけになっているのは、食べ始めてから気がついて撮影したので、食べかけの部分をカットしたからです。


楽しいレストラン

気取らないレストランでした。

お給仕の人も感じが良い。
一人だけだったのですが、きびきびとサービスしていました。

隣のテーブルに座っていた女性2人とも会話がはずんで楽しかったです。彼女たちは近くのシャトーホテルに泊まっていたのですが、ホテルの中のレストランがやたらに高いので来たのだそう。

1人はイタリア系なのだそうで、「スパゲッティーに20ユーロも出さない!」といきまいていました。少し前にイタリアに行った私も、フランスのスパゲッティーはイタリアほどおいしくないのに高いな… と感じていたのでした。

彼女たちが泊まっていたのは、庭園は広くて、ホテルとしては豪華ムードいっぱいのところでした。でも、お城そのものは「城」というより御殿という感じで美しくない。

泊まり心地を聞くと「悪くない」との返事なので少し驚きました。古めかしいのは好きではないタイプなのだろうな...。

それにしても、食事代を節約するのに、あんな高そうなホテルに泊まっているのは少し奇妙でした。

なんとなく気になった2人連れ。以前の日記で書いた理由で旅行に出たのではないかな、と勝手に想像しました。そんな年齢の女性たちだったので。
フランスの風習: 独身生活の埋葬儀式 2008/06/04




旅行したときの小さな出来事は忘れてしまうので、ブログに書いておくと便利。今回の帰国旅行は少しやけ気味にもなってせっせと書きました。

やっと終わりました~♪

そうだ、そうだ、イタリア旅行の日記を中途で放棄していたのでした。続きを書かないと。でも、もう忘れてしまっている部分も多いだろうな…。

ブログ内の関連記事:
フザンダージュについて: これは何でしょう?クイズ: ワインセラーにあったもの 2006/08/07
目次: ジビエについて書いた日記

パリ国際空港から近いシャンティイ城 2011/11/15
★ このシリーズ記事の目次: パリとピカルディー地方の旅行
総目次: テーマおよび連続記事ピックアップ

情報リンク
☆ レシピ: Civet de biche façon sauce grand veneur
Grand veneur de France


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