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2012/02/17
厳しい寒さがやってくると、フランスのテレビでは、こぞってホームレスの人たちの救済のニュースが連日流れます。

日本のニュースでは、こんな風な恵まれない人たちに思いをはせることがないように思います。フランスは、やはり博愛精神がある国なのでしょうか?


ハート・レストランというボランティア活動

年中行事のようにニュースになるものには、Les Restos du CœurLes Restaurants du cœur)というボランティア活動の話題が多いです。そのまま訳せば「ハート・レストラン」。

貧しい人々に食事を提供することを主にしたNPO活動です。コメディアンColuche(コリューシュ: 1944~1986年)によって1985年に始められたのですが、大きな全国的な活動となっています。

フランス人なら知らない人はないはずの大規模なボランティア活動です。オフィシャルサイトを見ると、ボランティア6万人、寄付者数は54万人、受け入れた人86万人、というデータが出てきました。

食べ物に事欠く人々のために食事提供の場が作られているのですが、パリのセーヌ河に浮かぶ船の食堂もあります。



パリのノートルダム寺院からセーヌ河畔を歩いて植物公園まで行こうとしたら出会う当たりにあります。

何も知らない観光客がみたら、こんな風にセーヌ河に浮かぶ船でお食事ができることに憧れてしまいそう。「レストラン」と書いてあるので、間違って入ろうとしたら、どうなるのだろう?...



今年の春にはフランス大統領選挙が行われます。5年前に大統領になったサルコジ氏は、選挙演説で「私が大統領になったらホームレスは全くいなくなります」と言っていたのを思い出します。ホームレスの数が激増しただろうと思う。

ホームレスのいない社会なんて、いかに有能な政治家でも実現するのは難しいと思うのですが、彼は何でも言ってしまう政治家なのでした。同じように「私が大統領になったら、会社が倒産して職を失う人はいなくなる」と言っていたけれど、失業者は増大しましたね...。


大臣の優しい思いやり?

最近、健康問題担当大臣がバカな発言をしたのが話題になりました。正式なタイトルは、在日フランス大使館によれば「労働・雇用・厚生大臣付特命担当大臣」という肩書のノラ・ベラ女史

サルコジ大統領の内閣には、政治家としては素人の大臣たちで固められているので、また大臣が変な発言をしていると思って驚きません。でも、どうして、そんなことを発言してしまうの? と笑ってしまうものでしたのでご紹介しておきます。

立場上、この厳しい寒さのときには大臣として何か言わなければならない、という発言だったのでしょう。

「厳しい寒さなので、傷つきやすい人たちは外出を控えましょう」と言って、どういう人たちが家を出るべきではないかと具体例を示しながら、幼児、高齢者、病人... と挙げたのは良いのですが、それにホームレスの人々というのを付けてしまった。

当然ながら、ホームレスの人たちというのは暖をとれる家なない人たちを指すのですから、おかしな発言。フランス語にもホームレスを表す言葉は幾つかあるのですが、彼女が使った言葉は「sans-abri」。訳せば、身を寄せる場所がない、という意味の単語なのです。よく使われるSDF(Sans domicile fixe)、つまり「定まった住所がない」だったら、発言を弁明する余裕があったでしょうに...。

ホームレスの人たちが凍死するのを救済しようと、社会福祉の関係者たちやボランティアたちが努力しているのに、そういう活動のトップに立たなければならない人がそんなノンキな発言をしている!

つい口走ってしまったのだろうと思って、その問題発言を出している動画を探してみたら、これは彼女のブログで書いていたことだったのでした。騒がれたので、すぐにブログからはホームレスの文字が消されたそうですが、書いてあった画面はあちこちで載せられています。


日本とフランスは違うと感じること

政治家がヘマをするのは、日本もフランスも同じですが、両国では大きな違いがあると思います。フランスの政治家のヘマはインターネットの動画にいつまでも残るのですが、日本はすぐに消える。

東日本大震災のときも、こんなことを言ってしまって良いの?! という発言があったので、その場面のYouTubeのリンクを取ったのですが、2日か3日もすると完全に消えてしまっていたのでした。日本の行政機関には、問題になる動画を探し出して削除させる専門職員がいるのではないかな?...

サルコジ大統領も、インターネットを駆け巡った問題動画が多々あります。ご本人はそんなのは消し去りたいと思ったはずですが、しっかり、おそらく全て、残っています。

サルコジ大統領のへま、トップ10:


これを作った人の感覚でつくったランキングでしょうが、私は次の5つをトップにしますね...。

1. 握手を拒んだ人に「バカめ、とっとと消え失せろ」と言った。これは大変な流行語になりました!
2. G8の記者会見の席で、酒を飲めない人なのに、ロシアの大統領ににウオッカを飲まされてしまったのか、酔っぱらったような姿で登場した。
4. ブランドもの大好きのサルコジ氏は、ルーマニアでの調印式で出された万年筆をちょうだいしてしまった。
5. アメリカの女性アナウンサーの質問に怒って、彼女を馬鹿者呼ばわりして侮辱した。
7. 漁業者たちの抗議にヤクザのような態度でのぞんだ。

石原慎太郎都知事が発した数々の暴言などというのは動画で見たいと思うのですが、どんなことを言ったかを書き出しているサイトしか見つかりませんでした。いくらなんでも政治家がこういうことを言ってはいけないというような場面の動画などは、1つも見つからないのではないかな?...

ブログ内の関連記事:
目次: フランスのホームレス、貧困者について書いた日記

情報リンク:
ハートレストランのオフィシャルサイト: Les Restaurants du cœur
Wikipedia: Les Restos du Cœur
Wikipedia: Coluche
Insolite : Nora Berra conseille aux SDF "d'éviter de sortir"


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