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2012/02/28

シリーズ記事 【ブルー王立修道院の訪問記】 目次へ
その4


ブルー王立修道院Monastère royal de Brou)に初めて行ったのは、はるか昔。フランスにある名所旧跡などは、誰でも行く有名なところくらいしか見たことがないときでした。

そのせいだろうとも思いますが、この修道院に連れて行ってもらったときの印象は強烈でした。

回廊に囲まれた修道院が3つもある大きな修道院なのですが(全景の図)、記憶しているのは教会の部分だけです。


後期ゴシックのフランボワイヤン様式

ブルー王立修道院の教会は、ゴシック様式の最後に生まれたフランボワイアン様式が見事です。



フランス語では「gothique flamboyantゴシック・フランボワイヤン)」と呼ぶ様式ですが、それが何であるか説明してもらわなくても分かります。flamboyantと言われれば、燃え上がった炎のイメージが思い浮かぶからです。

この教会が建設されたのは16世紀前半。同じゴシック様式でも、パリのノートルダム大聖堂(13世紀前半に完成)などとは比較にならないほど美しい建築だと感じます。建築技術が向上して、こんなレースのような彫刻を施した石で建築物がつくれたのでしょうね。

建築様式としてはゴシックの前のロマネスク様式の教会が一番好きになったのですが、今でもゴシック・フランボワイヤンは美しいと思います。これだけ石材を自由自在に扱えてしまうものなのか、という驚きからですが。

フランボワイヤン様式の教会の代表として挙げるなら、ルーアンのサン・マクルー聖堂など数々ありますが、私にとってはフランボワイヤン様式と初めて出会ったブルー王立修道院です。

ブルー王立修道院の教会に見られるフランボワイヤン様式は、大きな町にある大聖堂のように仰々しくはなくて、しみじみとさせられる雰囲気があるので好きです。


悲しいまでの美しさ...

初めて連れて行ってもらったときには、前々回の日記で書いたマルグリット・ドートリッシュ(Marguerite d'Autriche)のストーリーなどは何も知らなかったのですが、知らなくても伝わってくるものがありました。

マルグリット・ドートリッシュの夫、サヴォイア公フィリベール2世の棺です:



前回の日記に書いたサヴォア家の紋章を天使が支えていますね。

その向こう、ステンドグラスの前にあるのがマルグリット・ドートリッシュの棺も見える写真も入れておきます。



当然ながら後からつくったので、空いている場所にマルグリットの場所を確保したのでしょうか? でも、レースのような石の彫刻で飾られていて見事です。


聖職者席の彫刻

上に入れた写真の左手に写っているのが、オーク材の彫刻が見事な聖職者席。なぜか私は聖職者席stalles)の彫刻を眺めるのが好きです。この日も、一つひとつ眺めました。



エスカルゴというのが気に入りました。今でこそ、珍重される本物のエスカルゴの品種は「ブルゴーニュのエスカルゴ」と呼ばれるのですが、昔からいたので親しみがあったのかな?... ブルゴーニュでは時々、古い建築物にエスカルゴの彫刻が見られます。

聖職者席の彫刻が好きなのは、ユーモラスなものがあるからです。聖書からとっている場面なのかも知れませんが、私には全く意味不明。それで、どうして、こんな彫刻があるの? と思ってしまうわけです。



これは、座席を閉じた状態のときに見える部分です。僧侶たちには決まった席があったはずですが、私なら好きな彫刻があるイスを選びたいですね。

例えば、こちらなど。



カメで飲んでいる姿ですが、ワインではないかと思うからです!

この画像を縦長にしたのは、上の部分が気になったからです。

立ったときに、ここにお尻をのせて、長時間ミサで立っていても疲れないというシステムなわけですが、後ろにももたれるので背の部分に年期が入っています。

でも、こすれた跡がある左側の部分、女性の顔に見えませんか?
修道院を建てたマルグリット・ドートリッシュが現れた! とか言う人はいないのかな?... 


撮った写真を入れるのは大変なので、横着して、インターネットにあったブルー王立修道院のスライドショーを入れておきます。



ついでに、もう一つ。
フランス語の説明付きで、広い修道院の中がどうなっているかの図も見れます。




内部リンク
★ このシリーズ記事の目次: ブルー王立修道院の訪問記
目次: 教会など宗教建築物に関する記事ピックアップ
目次: 旅行したときに書いたシリーズ日記のピックアップ

情報リンク
☆ MMF(フランス美術館・博物館情報): ブル王立修道院付属美術館
☆ Centre des monuments nationaux: ブルー王立修道院
☆ 世界遺産資料館: ブルーのサン・ニコラ・ド・トレンタン大修道院
☆ Encyclopédie: L'art gothique
フランボワイアン・ゴシック
☆ Wikipedia: フランボワイアン・ゴシック


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