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2012/03/13

シリーズ記事 【トルコ旅行記】 目次へ
その12 コンヤ 


今回のトルコ旅行では、コンヤKonya)という町に立ち寄り、ランチと見学をしました。トルコ語には日本語に聞こえる単語があるので奇妙な気持ちになるのですが、この町の名前もそう。

ここはイスラム教の聖地ということで、お酒はいっさい飲めないレストランで昼食。

とはいえ、帰り路でもコンヤで昼食になったのですが、そこで利用したレストランではちゃんとワインなどがありました。トルコはイスラム教徒の国といってもおおらかなので、いくら聖地といっても、どこかにはお酒を置いているレストランがあるはずだと思っていたのです。


お酒がないだけではなくて、ビュッフェスタイルで、かなりまずい料理がでました。ほとんど食べない人たちもいましたが、私もそう。同じテーブルにいたドイツ人だけは、「私は好奇心が強いので味見をする」と言って、味見とは思えないほど、もりもり食べていたのが印象的でした。

結局、ツアーで食べて一番不味かった食事はここでしたね...。


コンヤの観光スポット

お粗末な昼食で元気がなくなったところで、イスラム教の聖地の見学となりました。

コンヤで見学したのは、メヴラーナ・ジェラルディン・ルーミー(Mevlânâ Celaleddin-i Rumi)の霊廟と、メヴラーナ博物館(Mevlana Muzesi)。といっても、同じ敷地内の建物。

大きな観光スポットらしいです。



第一次世界大戦後まもなく、トルコ革命がおきます。オスマン帝国が終わり、トルコ共和国が誕生しました。それにともなって、政治と教育の世俗化がはかられ、イスラム学院(メドレセ)や神秘主義教団の修行場は閉鎖。トルコ帽も廃止されたようです。

メヴレヴィ教団も解散させられたために、ここの修行場は博物館となりました(1927年)。

建物の入り口にはシャワーキャップのような青いビニール袋があって、これを靴の上から履くシステムになっていました。イスラム教のモスクでは靴を脱ぐ必要があるのですが、ここは靴を脱がないで良いので便利。

ガイドさんのお言葉:
こういう田舎では問題ないけれど、イスタンブールのような大きな町にあるモスクを見学するときにはご注意ください。モスクには、お祈りに来る人たちと、靴を探しに来る人たちがいますので。


メヴラーナ・ジェラールッディン・ルーミー

 
神秘と詩の思想家メヴラーナ
- トルコ・イスラームの心と愛
メヴラーナ・ジェラールッディン・ルーミー(1207~1273年)は、イスラーム神秘主義の一派、メルヴィー教団(Mevlevilik)の創始者。このコンヤが発祥の地なのでした。

町に向かう途中のバスの中で、ガイドさんが熱心にルーミーの生涯や彼の哲学を紹介してくれました。

この宗派は、独特のセマーと呼ばれる旋回舞踊をすることで知られています。自分を捨てて悟りの境地に入るために、グルグル回る踊りと解釈しました。

聖域ともいえる霊廟や、貴重な品々が陳列されている博物館の部分は写真撮影が禁止だったので、それが映っている動画(英語)を入れておきます。



マホメッドの顎髭が納められた小箱は、イスラム教徒たちにはとても貴重なもののようでした。ガラスケースで保護されていたのですが、次々と近づいてくる人たちがあり、ケースに触ったり、匂いを嗅いだりしていました。

お香が入っているのでしょうね。よい匂いがするのだそうです。私も嗅いでみたかったけれど、みなさんが神妙な面持ちでやっていらっしゃるので遠慮しました。

私も含めてツアーのメンバーたちが妙に気になったのは、天井から吊るされている大きな卵形の飾りでした。

ダチョウの卵でした。蜘蛛が匂いを嫌って巣をつくらないという効果があるために、吊るされているのだそう。私も家に吊るしたいな...。どこかでお土産として売っていないかと探してみたのですが、見つかりませんでした。


旋回舞踊を鑑賞

コンヤの見学をした翌日の夜、旋回舞踊のセレモニーを見にいきました。

グルグル回る不思議なイスラムのダンスは、フランス語ではderviche tourneurといい、よく知られています。私もモロッコなどでも見ていました。ガイドさんは、他のイスラム圏の国で見るものとは全く違うので、レミーの教えを思い出しながら観賞して欲しいと言っていました。

本当に違う! 結局は観光客向けにしているショーなのではありますが、宗教の儀式と感じられるもので、これを見れたのは感激でした。

セレモニーをしているときは撮影禁止で、終わった後に再び現れたときは写真OKとのこと。それで撮った写真です。

僧侶の役割の人たちだろうと思いました。



そして、長いこと回る人たち...。



回転するのをやめるときにはフラフラせずに止まるので、目がまわったりはしないようです。回っていううちに恍惚状態になるので、踊り手の眼に注目するようにと言われていました。

宗教儀式に見えましたが、この人たちは僧侶ではなくて、普通の生活をしている人たちなのだそう。

写真では分からないので、インターネットにあった動画を入れます。






モロッコで見たときも、男性がスカートをはいて踊っていましたが、帽子が違いました。モロッコのは、帽子にポンポンがついた紐がついていて、それが一緒に回るのが印象的でした。こちらは、トルコ帽にしては高すぎると思う帽子でした。


哲学者でもあったルーミー

ルーミーの教えは哲学的で興味を覚えました。

旋回舞踊を見たところには売店があって、メヴラーナの言葉を書いた絵葉書を売っているので買いました。

フランス語版(左)と日本語版(右)



同じことが書かれているのですが、日本語版の方が飾りがあってきれい。

日本語版に書いてあった文章はこうでした。

 

ちなみに、「メヴラーナ」とは「我が師」の意味で、ルーミーを指すのだそう。

― トルコ旅行の続きへ ―


情報リンク
トルコ旅行 11.コンヤ観光 ⇒ 続き
☆ Wikipedia: ジャラール・ウッディーン・ルーミー
☆ Wikipedia: メヴレヴィー教団
「マスナヴィー」からの物語
『ルーミー詩撰』
『スーフィーの寓話:精神的マスナヴィー抄訳』
コンヤ(オフィシャルサイト)


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