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2012/03/19

シリーズ記事 【トルコ旅行記】 目次へ
その19  超格安ツアーのからくり (2)


フランス人向けのツアーは悪くないと思っていました。フランスの旅行代理店がオーガナイズしたツアーに参加したのは2回だけですが、何年か前にしたエジプトのナイル河下りの旅は大満足でした。


フランス発のツアーの良さ

フランス人向けツアーが日本発のツアーより好きだと思う主な理由は、次の4つです。


(1) 駆け足の観光旅行ではない

有名な観光地を幾つも見学できるのには価値がありますが、私は余りあちこちを回らなくても、掘り下げた観光が好きです。

日本からだと、はるばる外国に行くのだから全て回らないとお客さんが満足しないというのもあるのでしょうが、スケジュールを聞くと、度胆を抜かすぐらいの距離を移動しています。

日本人は規律正しいので、ハードスケジュールも可能なのだろうと思います。 フランス人の場合は、てんでんばらばらに行動するので、そうはいかない! それで、時間のゆとりもある団体旅行にするのだと思う。


(2) ガイドさんのの質が高い

私が今までにフランスから参加したのは史跡を見るカルチャー・ツアーだけなので、フランスのツアーは一面しか見ていないとは思います。リゾート地に行く目的では事情が全く違とは思います。

でも、今回のトルコ旅行のようなカルチャーツアーの場合は、ガイドの説明は非常に詳しくて良いのです。やはりフランス語は国際語なので、フランス語をかなり流暢に話す現地人がガイドになっているのもメリット。

今回のツアーも、ガイドさんはトップレベルでした。そのことは、今まで書いた日記で触れているので省略。


(3) 食事がおいしい

食事がまずいとフランス人たちが騒ぎ出すので、フランス人向けにツアーをオーガナイズするときには、特に気をつけているのだろうと思います。

初めてフランスのツアーに参加したのは、パリから出発するロワール河のシャトーめぐり3日間の観光バスでした。ガイドさんは2人いて、4カ国語くらいで説明がありました。私はフランス語の勉強にもなるのでフランス語を話す人たちのグループに入ったのですが、おもしろかった。アイスクリームのデザートが2度続いたりすると、フランス語グループは文句を言いだして、私たちのグループだけ違うデザートを出してもらっていたのです。他のグループは文句も言わずに食べていました!

ところが、今回のトルコ旅行のオーガナイズでは、食事の充実は全く無視されていたのでした。もっとも、ガイドさんは不満が出るであろうことを予期していて、「こういうツアーでは(「こういう超格安ツアー」とまでは言わなかった!)、本物のトルコ料理が食べられないのは残念ですが...」、と断っていました。


(4) お買い物タイムがほとんどない

フランス人は日本人のようにはお土産を買いません。彼らは長いヴァカンス旅行するので、買い物の予算までは取れないのだと思う。買わないなら、店に連れていっても意味がありません。だから、日本のツアーのように、あちこちで店に連れ込むということをしないのだ、と思っていました。

日本の外資系企業で社長秘書をしていた友達が話していたことで、笑ってしまったことがありました。彼女の上司は北欧から赴任してきた人。夏休みに東南アジアを家族で旅行したいというので、友達は日本発の格安ツアーを見つけてあげたのです。

ところが、申し込みのとき、外国人だと知ると、参加を拒否されてしまったのでした。言葉が通じないから、とかいう理由なのなら分かる。でも、そうではなかった! 外国人は買い物をしないので、こういう格安ツアーに参加されたら採算が取れない、という理由で拒否されたのでした。


ところが、今度のツアーでは違う。店に行って買い物させるのが超格安旅行ができる理由だったのでした。

後の日記で書きますが、ガイドさんは、その仕組みを正直に説明していました。そうしないと、ツアー参加者たちは「そんなところに行きたくない!」と騒ぎ出すからでしょう。日本のツアーだと、なんとなく頻繁に店に連れていかれてしまうのとは大違い。


船に乗ったら、船頭に従うしかない?

フランス人の団体を扱うのは大変だろうと思います。フランスに進出している企業も、日本人の管理者たちは大変な苦労していると思う。なにしろ、なんにでも文句を言う国民なのですから!

先日、「原発いらない! 3・11福島県民大集会」には、全国から約1万6000人が集結した、というニュースがあったので、フランス人に「日本でも反原発運動がもりあがっているらしいよ」と言いました。すると、「原発事故がおきた現場なのに、それしかいないの?! そんなに参加者が少なかったら、フランスではニュースにもならないよ」と言われてしまいました。

同じ3月11日、フランスの中でも原発が数多く設置されているローヌ川沿いでは、手をつないで「人間の鎖」をつくる反原発デモがあったのですが、参加者数は6万人だったのでした。それでも主催者は、「予想に反して少なかった」と、がっかりしていたのだそうです。


ところが、今回のツアーでは、フランス人たちの違う側面を見た思いがしました。ガイドさんに強制的にひっぱられる面も多々あったのですが、ツアー参加者たちは素直に従っていました。

フランス人が憎まれ口をきくのには閉口するのですが、余りにも従順なフランス人たちを見ると、どうしちゃったの?! と言いたくなってしまいます。彼らが小憎らしいことを言うの慣れると、それを痛快に思って好きになり、やたらに従順な人を見ると、おかしいのではないかとさえ思ってしまう...。

もちろん、ツアー参加者たちの中には、「もっと見学する時間にゆとりをとって欲しい」とガイドさんに突っついている人たちがいましたが。「募集パンフレットにカルチャー旅行と書いてあったし」、などと理由を付けていました。

でも、後で詳しく書くような事情があって、観光時間が減った旅行になりました。今回のツアーは余りにも安かったものな...。そうなると、さすがのフランス人たちも、反乱をおこさないらしい。


前置きが長くなりましたが、この超格安ツアーのからくりにして次回から書き始めます。

― 超格安ツアーだった理由の続きへ ―


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コメント
この記事へのコメント
こんばんは! やぁ、Otiumさんはトルコにお出かけでしたか?! それもカッパドキア等の遺跡巡りに、ね。 
今夜は2度目のトルコ旅行の拝見です。 先日お邪魔してあれこれ拝見している途中で、ベリーダンスのヴィデオへのリンクがあったもので、そちらに飛んで、あれもこれも次々見ているうちに沈没して、はは、戻れなくなりましたが、
今日はしっかり読み残しも全部拝見して来ました。

カッパドキアに3泊なんて、これは素晴らしいです、しかも気球に?! これは羨ましいです!!! トルコの雪景色も美しいですが、でも雪を見ると、寒かったろうな、と
少し怯えてしまいます、正直な所。 
あの素晴らしい岩の奇観の写真はあちこちで見ますが、素晴らしいフレスコ画のある洞窟教会などはまるで知らなかったので、有難うございます。

それに旅行費のお安いのにも驚きましたが、色々からくりがあるのですね。 イスタンブルに行った時も安いとは思いましたが、それでも倍位だったと思います。

私もこちらでのツァーに参加するようになって、ガイドの説明がとてもしっかりとしていて良い事、買い物に連れ込まれない事、朝と晩はホテルでの食事ですけど、お昼は現地でかってに好きなように食べれる事、等など、まぁ日本からの出発に比べれば近いからかもしれませんが、かなりゆっくりの観光なので良いなと、思っています。

トルコはやはりヨーロッパに入りたいのでしょうね、正直な所。 なので逆に反発するのかも、ですね。
2012/03/18 | URL | shinkai  [ 編集 ]
Re:
v-22 shinkaiさんへ

自然の景観が美しいだけの所には余り惹かれないのですが、奇石の風景しかイメージがなかったにも関わらず、なぜかカッパドキアには行きたいと思っていました。それで行ってみたら、歴史を感じさせるものもたくさんあるので喜びました。でも...、旅行すると、いつも困ることがあります。この間クロアチアに行ったときも同じことを考えてしまったのですが、すぐに「イタリアには、もっとスゴイのがあるものな...」と思ってしまうこと。

イタリアのツアーも、フランスのと同じ良さがあるのですね。昔は日本から海外旅行ツアーをよく利用したのですが、もう不満ばかりになってしまうだろうなと思って参加する気がなくなっています。

>日本からの出発に比べれば近いからかもしれませんが、かなりゆっくりの観光なので良いなと、思っています。
⇒ こちらの人たちが日本に行った場合、日本の団体がヨーロッパ諸国を駆け回ってしまうようなことをやりたがるのだろうか?...

>トルコはやはりヨーロッパに入りたいのでしょうね、正直な所。
⇒ EUも危なくなっているので、入らなくて良かった、と本当に思っているかもしれないな、とも思いました。特に、財政危機に陥ったギリシャを助けるなんてことはしたくないだろうし。

今回の旅行では、イスタンブールに滞在したときとは全く違う側面のトルコを見れたのも面白かったです。イスタンブールに行ったのは20年近くも前なので、時代の変化も大きいのかもしれないけれど。大きなホテルをどんどん建設しているのを見て、そんなに観光開発をしても大丈夫なのかな?... とも思いました。
2012/03/19 | URL | Otium  [ 編集 ]
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