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2012/03/20

シリーズ記事 【トルコ旅行記】 目次へ
その22  超格安ツアーのからくり (5)

ホテルの予約をしないで旅行をしているとき、どこのホテルにも空室がなくて困ったら、料金の高いホテルに当たってみることにしています。そういうところには空き室がある可能性が高いのです。

でも、いくら困っても避けるのは、団体旅行客のための大きなホテル。お得意さんの旅行代理店に特別プライスを出しているでしょうから、自分だけ正規料金を払うのはバカらしいではないですか?

ホテルには従業員がいます。空室だらけでも、満室状態でも、ホテル側には同じ経費がかかります。私たちの超格安ツアーは、空き室が余っているホテルから、半額などというのではなくて、ほとんどタダに近い料金をもらていたのではないかな?...

今回のトルコ8日間ツアーの滞在地は、アンタルヤとカッパドキアの2カ所。ホテルは2カ所の利用で済んだはずなのですが、合計4つのホテルに泊まりました。募集パンフレットでは、毎晩ホテルが変わることを匂わせる書き方だったので、連泊が2回あったのには喜びました。 これは、シーズンオフの旅行だったメリットだったのだろうとも思います。


団体客用の高級ホテルを利用

最後に1泊したところが少し質素だったのを除けば、どこも地元で最高級ランクだろうなと思われる立派なホテルを利用しました。ツアー募集に4つ星ないし5つ星のホテルを利用と書いてありましたが、宣伝に偽りなし。

野外と室内に大きなプールがあるし、部屋も広くて、立派なバスタブつき。



どのホテルにも、マッサージなどもあるハマームもありましたが、私は水着を持っていかなかったので利用しませんでしたが。

私は、質素でも良いから、その国らしい小さなホテルに泊まる方が好きです。でも、広い部屋、バルコニー付き、バスタブもあるホテルに滞在したのは、旅の疲れを癒せたので悪くはありませんでした。 

面白いな... と思ったのは、アンタルヤの豪華なホテルに到着したとき。

ホテルのフロントが部屋の鍵をくれるのを待っているとき、グループにいたドイツ人の女性が(フランスに気化している人なのかも知れないけれど)、うっとりとしながら私に言ったのです。

「素晴らしいホテルね~」
よほど感激してしまったらしい。

こういう風にロビーが立派なホテルは何処の国にもあるし、いかにも団体客用という大きなホテルは好きなタイプは私の好みではないので、何と答えたら良いか分からない。

黙っていたら、また「なんて素晴らしいホテルなんでしょう~」と繰り返す。

8日間の旅行代金は、こういうホテルに1泊しただけで消えてしまう、と思って喜んだからなのかな?... ドイツ人は清潔好きなので、こういうホテルがお好みなのかな?...

何も答えないのも失礼なので、「ほんと、近代的なホテルですね...」と言ってみました。

ここで思ったのは...
こういうツアーは、ドイツ人を相手にしたら受けるのではないか?

前回の日記で書いたように、自由行動を許さないオーガナイズはフランス人向けではないと思い始めていたところだったのです。でも、私たちの超格安ツアーは、先日の日記で書いたようにフランス人を対象にしているらしいので不思議...。


ビュッフェスタイルの食事

フランスからトルコに向かう飛行機では、まずくて食べられないサンドイッチと水の食事を出され、目的地のアンタルヤ空港に着いたのは真夜中でした。

ホテルに到着したらウエルカム・ドリンクがある、というのは日程表に書いてありました。でも、驚いたことに、軽食が用意されていた♪

ガイドさんは「軽食が用意されています」と言っていたのですが、チェックインの後にレストランに行ってみたら、本格的なビュッフェなのでした!

トルコ到着の第一印象になる場面。
あら、まあ~、やっぱりフランス人向けのツアーは食事が充実しているのだ~♪ と喜びました。

ところが、この軽食は、その後の食事よりもう少し料理の数が少ない、という程度だったのでした。夜中の軽食として出されたら喜ぶけれど、それが毎回の食事となると、味気ない...。

夕食は必ずホテルでとる形になり、しかも、必ず、ビュッフェスタイル、という旅行になりました。昼に連れて行かれるレストランも、ビュッフェスタイル。

ホテルのビュッフェは、見た目は豪華でした。料理の種類は多いのです。前菜、メイン、デザートが並び、それぞれに20種類くらいはチョイスがありました。

大きなホテルでは、全部で800人くらいが集まっているだろうと推測したレストランもありました。みんなで並んで料理をとる、というのは楽しくない。お皿に色々とのせたものを食べるのも楽しくない。 6人がけくらいのときは良かったですが、10数人が座れるの大きなレストランは学食か、社員食堂を思わせてしまいます。

それに、なぜか、肉類がない!

私は日本人なので野菜だけでも不幸にはなりません。でも、フランス人たちにはかなり辛いようでした。

1回だけ、フランスのトルコ料理屋のファーストフード店のようなところでよく見かける、肉を吊るしておいて、それを切りながら分けてくれる、という料理にありつきました。

かなり行列待ちをして、やっとゲット!  前菜タイムのときから行って並びました。人気がある料理はすぐになくなりますから!

羊肉を期待したのですが、七面鳥なので、喜ぶほどには美味しくはないのですが、それでも、お肉だ~!  と喜びました。

ホテルが頻繁に変わったのは、同じレストランで食べなくても良い、というメリットにはなりませんでした。どこでも、ほとんど同じような料理が並んでいるのです。それで、ビュッフェに飽き飽きしたわけなのでした。

気がついてみると、観光していて立ち寄る郊外には、METROの文字が掲げられている看板がありました。地下鉄ではありません。外食産業のドイツ大手会社です。食いしん坊のフランス人たちはよく知っている会社で、レストランが自分のところで調理しているのか、METROから仕入れた料理を温めて出しているのか、というのをレストラン選びの評価基準にしているからです。

初めのうちは、たくさん料理が並んでいるのは、トルコは人権費が安いからできるのだろうと思ったのですが、ひょっとしたら、ホテルのビュッフェは、ほとんど出来合いの料理を並べていたのかもしれないと疑いました。


食べ放題のビュッフェを喜ぶ人もいるはず 

肉がない、ビュッフェにうんざり、と言う、フランス人たちとおしゃべりしていたわけですが、ある日、隣のテーブルにいたドイツ人グループに気がついたら、満足しているように食べているのが見えました。

私のテーブルにやって来たカップルが、隣のテーブルに座ったら「ここは自分たちのテーブルだ」と追い出されてしまったと言うので、その隣のテーブルに目がいったのでした。

料理を皿に大盛りにして、それを何回も繰り返している。
こういう食べ放題の食事を評価する人たちもいるのだろうな....。

そんなに大きな口をあけなくても食べられるのに... と、眺めてしまったドイツ人女性がいました。



まともに写真を撮るのは気が引けたので、同じテーブルの人を撮るようにカメラを構えていたので、ピンボケ写真になりました。

瞬間を捉えられなかったのですが、もっと大きく、顎が外れてしまうのではないかと心配になるほど大きく、お口を開けて、すごい勢いで食べていらっしゃる。気になってしまいました...。

私のグループにも、ドイツ人が2人いました。上に書いたホテルにうっとりしていたドイツ人と一緒に来ていた女性も、よく食べるので目立っていました。ツアーの食事で最低だったレストランの昼食のとき、みんなが食が進まないでいるのに、彼女だけはモリモリ食べている。

「私は何にでも興味を持つので、どんな味なのか知りたいから食べているのよ」と言い訳をしていましたが、それにしては、よく食べる... と感心。

彼女は賢い人で、食べ放題のビュッフェを利用していました。いつも食べ物を入れた袋を持っていて、出会った犬や猫たちに食べさせていたのです。




反抗を試みたのだけれど、失敗.

ツアーの後半になってきたら、オプションプランで食事代をすべて支払ってしまったけれど、そんなのは捨てて、ホテルの近くにある、トルコを感じさせるレストランで食事をしたくなりました。

珍しく、ホテルのまわりは団体客用のホテルが林立しているわけではなさそうに見えたホテルに入りました。

到着して入った部屋の窓から見えた景色 ↓



右手の方は、地元の商店街らしく見えます。
絶交のチャンスではないですか?♪!

ビュッフェの食事に耐え切れなくなっていた仲間と、レストラン探しに出かけました。何も見つからなかったら、ホテルで夕食をとれば良いので、危険はありません。

ところが...

通りに面して小さな建物が並ぶところには、小さなカフェ・レストランくらいあると確信して行ったのですが、全くない! 外国から来た観光客のために何かを売ろうとしているらしい、なんとも味気ない新興商店街でした...。

しかも、夏の観光シーズンに向けているのか、どこも工事中。ドリルの音がけたたましいので、仲間から「もう帰ろうよ」と促されてしまいました。

それでも、あきらめない私たち。美味しいものにありつきたい! 別の方向に入ってみました。

ところが...

こちらは、団体客用の巨大ホテルの建築現場でした。トルコ人は働き者らしくて、夕闇がせまっても働いている。

やっと1軒、海沿いにレストランを見つけたのですが、大きく「ハンバーガー」と書かれてあるのが目に飛び込んできました。それなら、泊まるホテルで食べた方がマシだろうということになって、ホテルに戻りました...。


トルコは、本来の歴史的資産を残しながら発展して欲しい...

歴史を180度転換する必要がなかったヨーロッパ先進諸国に比べると、日本は発展途上国的な開発をしてきたのだな... と寂しく思います。明治初期に日本を訪れた外国人たちは、日本の美しさに、腰を抜かすくらい驚いたはず。でも、日本は欧米化しようとして、昔からあった美しい景観を失ってしまった...。

トルコも同じ道を歩んでいる?...

それでも、さすがに、トルコにはヨーロッパ的な価値観もあるらしい。カッパドキアの景勝地のど真ん中に、私たちが利用したような巨大ホテルが建っている、というのは見ませんでした。

観光スポットのところに、お土産を売る店が並んでいる程度。フランス人たちは、「景観を乱すのに、なぜ許可しているのだ」と批判していました。日本を訪れたフランス人たちも、同じようなことを言います。でも、トルコのは質素な掘立小屋なので、私は土地の雰囲気を破壊するまでの行為ではないと思いました。

私が驚いたのは、大規模な観光開発でした。私たちの超格安ツアーも、観光振興のための何らかの恩恵があったのだろうとも思います。

団体用の巨大なホテルがたくさんあって、それでも足りないらしくて、おびただしい数のホテルが建設中。そんなに巨大なホテルをつくってしまって、大丈夫なのだろうか?... トルコって、そんなに観光客が行きますか?  テロがおきて、観光客の足が遠のいてもおかしくない国なのに...。

巨大なホテルは外国資本も大きいと思うのです。たとえ地元資本が入っていたとしても、巨大ホテルで大儲けする人と、安い賃金で働く人たちの世界を作ってしまうはず...。まともな経済発展ではない、と気をもんでしまいます。

スペインのリビエラ海岸を車で突き抜けようとしたときに、コンクリート造りのコンドミニアムが連立している醜い風景を見て、気の毒に思ったのを思い出しました。

― 超格安ツアーだった理由の続きへ ―


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