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2012/03/21

シリーズ記事 【トルコ旅行記】 目次へ
その24  超格安ツアーのからくり (7)


先日の日記「フランス発 トルコ超格安ツアーのからくり」で書いたように、ツアーの費用には朝食付きホテルとバスしか含まれていなかったので、現地で滞在費を徴収されることになりました。

これは必要ないと言えば払わなくても良いのではありますが、別の日記「何にでも反発するフランス人たちを従順にしてしまったツアー」に書いたように自由行動はほとんど不可能な行程が用意されていました。

現地で支払う料金は、(1) 観光+昼食+観光、(2) 観光+昼食+夕食+おまけの観光、の2つのプランがありました。

すぐに「はい」と同意したりはしないフランス人たちを対象にしたツアーなので、2つから選択できるようにしているのだろうな、と思いました。私が入院した病院でも、飛行機で出される食事のように、前菜とメインの料理は2つのうちで好きな方を選べたのでしたから。

いちおう二者択一にしているけれど、旅行社としては、全員が(2)のプランにしてもらいたい。それで、(2)のプランの方がお得なのだと説得できる理由も作られていました。

最大のセールスポイントは、アンタルヤに泊まったとき、船で川をくだって地中海まで行き、そこで魚料理を食べるという観光。

鱒を焼いて食べるのだそう。すかさず「マスは養殖ですか? 天然ものですか?」と質問した人がいたのは、フランス人だな... と笑ってしまいました! ガイドさんは「養殖です」と答える。ひょっとして、養殖の方が喜ばれると思ったのかな?... とも思いました。

川下りなどには魅力を感じなかったのですが、その後に古代遺跡を見学してからホテルに戻るというプランになっていると知って、船に乗ることにしました。バスは1台なのですから、みんなが川下りをしている間には自由行動をして、古代遺跡の見学だけに加わるということはできないのです。


雨が降っているときの船は、ちっとも楽しくない

船に乗るのなら天気が良いことを期待しました。

普通だったら快晴になるとは思えない天気だったのですが、海沿いの天気は変わりやすいはず。

当日の朝、ホテルの窓から外を見ました。



虹が見えたので、ひょっとしたら... と期待したのですが、青空は広がりません。

船に乗ったら、小雨が大雨になってきました。甲板に上がることもできず、船の中で時間を過ごす。別のバスで旅行しているグループも加わったので、船室の中はぎゅうぎゅうにになりました。

幸い、同じテーブルに座った人たちと気が合って、おしゃべりが弾みました。すし詰めの船の中でも、せめて楽しくやろうや、と努力しているグループもありました。

歌を歌っていたグループ ↓




船は海に到着

浜辺に到着。ここで昼食の用意ができるのを待って、1時間ほどフリータイムになりました。

天気が良かったら海を眺めて喜ぶという設定なのでしょうが、雨が降っている。でも、せっかくなので、傘をさして外に出てみました。

途中から大雨。ビニールシートを張って作った土産物屋があったので、私はそこに避難。アクセサリーや、中国あたりで作ったのではないかと思う刺繍した布などが並んでいました。

買いたいものを選んでいるような顔をして店に陣取る人たちは数名。そのうち、雨が小降りになったので外に出ました。

土産物の掘っ立て小屋裏に回ってみると、遠くに散歩用らしい馬が見えました。



馬の近くまで行こうとしたら、向こうから大きな波がやってくるのに気がつきました。砂浜は雨で濡れていたので、どこまで水が来るのか分かっていなかった...。

慌てて逃げようとしたのだけれど、砂浜というのはうまく走れないものなのですね。

これで波にのまれて私は海に放り出される? もうみんなは船に引き上げてしまったはずなので、私が溺れているのなんかには気が付く人はいないだろうな...。小屋の後ろになってしまっているし...。
 
写真を入れながら眺めたら、このデッキチェアーの上に登ればよかったではないですか? こういう時には頭なんか働かないのだろうな...。

でも、膝の上まで水をかぶったけれど、私は倒れませんでした。船に戻ると、仲間から「どこに行っていたの?」と聞かれたので、「ツナミにあった」と答えました。

船に石油ストーブが1台あったので、そこに裸足で立って、靴とズボンを乾かしましたが、そんな程度では乾かない!

後で、グループの人たちが、彼女は海に近づきすぎて濡れてしまったんだって、とうわさされてしまいました。違うってば! 海が近づいてきすぎたのです!


天気が良かったとしても、大した船旅ではなかったのでは?...

そんなわけで、私には散々のオプショナルツアーになりました。

海沿いの天気は変わりやすい。幸い、昼食の後には晴れてきたので甲板にあがりました。

 

晴れていたら、この甲板で昼食をして気持ち良かったのだろうな...。

風もあるし、日も照ってきたので、この方が靴とズボンが乾く。でも、この日は、夕方にホテルに着くまで、足が冷たくてたまりませんでした。

美しいと眺める建物も自然もありませんでした。ゴミ箱代わりにされているらしい川でもありました。たとえ天気が良かったとしても、素晴らしい思い出になるような川下りにはならなかったと思う。

どうして、こういうのをやるのだろう?... しかも、天候が良くない冬なのに。 行ってしまえばどうということがない船旅でも、宣伝文句はいっぱしに聞こえるようになるのだろうな...。

それでも、旅を終えてみると、船の地下にある調理場で焼いてくれたマスを食べたのが、最もマトモな食事だったのでした。

― トルコ旅行記の続きへ ―


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コメント
この記事へのコメント
はあ~…
一つ前の日記のアウトレットショップといい、なんだか我慢することの多い旅だったようですね。
でも、ガイドさんが良心的だったみたいだから、読んでてそれが救いです。
こんなにいろいろあると、もし私だったらもう途中から楽しめないかもしれない…。でも、要所でちゃんと楽しんでるところがすごいです。
2012/03/22 | URL | すぎちゃん  [ 編集 ]
Re ;はあ~…
v-22 すぎちゃんへ

>なんだか我慢することの多い旅だったようですね。
⇒ そうなんです。それをフランス人の団体を相手にやってしまっていたのが不思議で、長々とブログを書いています。次のブログとして書きかけているのですが、最後に配られたアンケート用紙に旅行仲間が書いていたひと言が、実に言い当てていると思いました。勘の鋭いすぎちゃんなので、同じ言葉を思いつかれるかな?...

トルコに到着して3日目くらいには、なんじゃ、このツアーは~?! と腹をたてた私も、旅行が終わるときには、安い費用で色々観光できたので悪くないツアーだった、と思ってしまったのでした。

ガイドさんは優れていたと思います。専門用語をたくさん使う観光ガイドをするだけでも大変なのに、フランス人たちから反発が出てもおかしくないところで説得スピーチができるのだから、すごい! 外国語で苦労している私としては、ガイドさんがどうやってフランス人たちを手なずけるのかを見たのが勉強になりました。

でも、彼はフリーのガイドで、このモザイック・デュ・モンドという超格安ツアー専属ではないのだそう。それでいて、あれだけやれたのは、やはりプロなんだろうな...。
2012/03/22 | URL | Otium  [ 編集 ]
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