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2012/03/30

シリーズ記事 【2012年3月: フランシュ・コンテ地方の旅行】 目次へ
その1


3月中旬、ブルゴーニュ地方のお隣りにあるフランス・コンテ地方に1泊旅行で行きました。


春先にしか食べられないカエル

今回の旅行には幾つか目的があったのですが、最大の目的はGrenouille rousse(ヨーロッパアカガエル)と呼ばれる種類のカエルを食べることでした。

カエル料理が好きなのですが、環境破壊によってフランスの蛙は激減し、フランス産のカエルはほとんど食べることができません。自分で釣って食べる分には良いのですが、それをレストランなどに売ることは厳しく禁止されています。

それで、北欧やトルコなどから輸入したカエルばかりが市場に出ています。最悪は冷凍のカエル。生で輸入されたものは、かなり高価です。

カエル料理は調理の仕方によっても味が異なるので、伝統的にカエル料理がある地方に行ったときには食べ比べをしています。

昨年のこと。地方テレビのニュースでGrenouille rousseの報道があり、そこで紹介されていたレストランに行ってみたのが出会いでした。

フランシュ・コンテ地方では、このカエルを養殖していて(といっても、野生のカエルが繁殖するのを助けているだけ)、春先の1カ月間だけ捕獲が許可され、厳しい監視のもとで市場にでる貴重なカエルです。

普通のカエルとの違いがあるそうです。普通のカエルは沼に住みますが、このフランシュ・コンテのカエルは産卵のときだけ沼に住み、その後には森に戻っていくのだそう。それで、地元の人たちは「森のカエル」とも呼んでいました。

「Grenouille rousse(赤褐色のカエル)」と呼ぶより、「Grenouille des bois(森のカエル)」と呼んだ方がき耳障りが良いのに、と思いました。でも、Wikipediaによると、Grenouille des boisは別の種類のカエルとなっていました。

半天然ものということ、新鮮な素材だということで、こんなにカエルが美味しいのかと驚く味です。これを食べてしまうと、他で食べるカエルは味気なくなってしまうのが難点...。

今回の旅行では、3回の外食の機会があったのですが、毎回カエル料理を食べてしまいました。



ニンニクとパセリで味付けした調理法(右)と、ただバターで炒めた調理法(左)がありました。だんぜん美味しいのは、カエルそのもの味を堪能できるニンニクなしの料理でした。

カエルに小麦粉をまぶしてバター炒めするのが普通だと思うのですが、今回気をつけてみると、どこでも小麦粉はまぶしていないようでした。

普通に手に入るカエルに比べると、かなり小型。後ろ脚の部分しか食べないわけですから、よけいに小さい。1匹で食べられる分量は、親指の先くらいかな?...

1回の食事で1.5か2ダースを食べていたのですが、他に何も食べないなら、小食の私でも6ダースくらい平らげられたと思う。お給仕の人にそう言ったら、「5ダース食べたお客さんがいた」と言って笑っていました。

その程度が最高記録なのは、お値段が高いからのはず。6ダースも食べたら、3つ星レストランで食事できる請求額になってしまいます。

計算してみると、1匹あたり200円くらいですね。それでも、レストランの人は、仕入れ値が高いので、年に1カ月だけのことでもあるので、儲けは抜きにして出しているのだと言っていました。


美しい村

今回の旅行では、フランスの最も美しい協会に加盟しているロー村(Lods)を拠点にしてみました。



川に沿った美しい村。初めて行ったときは「わぁ~、きれい!」と喜んだのに、何度も行くと感動が薄れる。フランスの最も美しい協会に入っている美しい村の中では、少し美しさのランクが落ちるな... などとも思ってしまいました。

このくらいに美しい村なら、わざわざ「最も美しい村」というほどのこともないと思ったのは、昔にあった川に沿って工場の残骸が残っているから。それと、あっと驚くような歴史的がないこと。小高い山のいただきに城があるのですが、美しいと眺めるような城ではないし、中に入って見学できるわけでもないのが不満。

それでも、今回も川沿いに沿った小道を散歩しました。やはり、山あり、川ありで、フランシュ・コンテらしい景観ではあります。今回は冬景色だったので寂しいと感じたのかも知れません。

ここにあるレストランは、昨年はGrenouille rousseのカエルを扱う認定マークを掲げていたので入って、美味しいカエル料理を食べたのでした。ところが、今年行ったらレストランのオーナーが変わっていて、認定マークはなくなっていました。行った日には、カエルが入荷していないので出せない、と言われてがっかりしたのも、村に悪い印象を持ってしまっ理由だったかもしれない。食べ物の恨みは深い!


次回の日記では、もう一つの旅の目的だったことについて書きます。

ー 続きへ ―


ブログ内リンク:
★ 目次: カエル料理について書いた記事
★ 目次: フランスで食べる郷土料理、地方特産食品、外国料理
★ 目次: フランスの美しい村々について書いた記事


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コメント
この記事へのコメント
美味しそう
 尾瀬で食料が無くなり…沢山の蛙を…皮を剥ぎ水溜りに何匹も…作業に夢中になっていると目の前をぴょんぴょんと…殆どが逃げ出して…生命力が強いのか鈍感なのか苦笑で回収…燃料補給になって頂きました♪

 フライパンで焼く時の臭いが私は駄目でした…淡白な肉の味に驚いたものです…繁殖に不足の無い範囲での抽出なのでしょうね森の蛙、大切な食の歴史ですね♪
2012/04/10 | URL | ひでわく  [ 編集 ]
Re: 美味しそう
v-22 ひでわくさんへ

ひでわくさんはカエルの下ごしらえがおできになりますか。カエル料理はフランスでしか食べたことがないので、日本では食べないのではないかと思っていたのですが、北海道の方が子どものころにはよく食べたというのを聞いて、なるほどと思いました。

美味しそうと見てくださって嬉しいです。気持ち悪がる方もあるかと思って、写真を小さくしていました。鶏肉にも近い味だと感じていますが、新鮮なのは、それとも違って風味があるので驚きました。

フランス人が話していたことによると、カエルは、まず頭を叩いて気絶させてから皮を剥くそうです。この次はお試しを!(笑)
2012/04/11 | URL | Otium  [ 編集 ]
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