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2006/08/19
これがクイズでしたこれは何でしょう?クイズ : ルノワールが眠る墓地で見たもの」で、墓石に付いているプレート(左の写真で赤い丸で囲ったもの)は何か? というクイズを出させていただきました。

書き込みをしてくださった皆さま、書き込みはしなかったけれど考えてくださった皆さま、どうもありがとうございました!

正解はコメントを読んでくださると分かるのですが、プレートの部分を拡大してお見せします。

 
* 電話とファックス番号はカラーマークで隠しました。

次のようなことが書いてあります:
放棄状態とみなされる当墓地区画は取り戻し手続きの対象となります。役場に申し出るようにお願いします。

つまり、お参りに来て墓地の手入れをしていないようだとみなされると、お墓の場所は他の人の手に渡ってしまうということなのです。


フランスの教会に墓地を確保するには?

永久に土地を確保する買い方と、期限付きで土地を確保する権利を買う方法があります。

こんなものに注目してしまったのは、このルノワールの墓がある墓地に来る前に立ち寄った教会の墓地で、目にとまった墓石があったからでした。
 
 
※左の写真には「A PERPÉTUITÉ」の文字が見えます。

面白いと思ったのは、左の写真で赤枠で囲んだ部分です。右にその部分を拡大しました。
書かれてある文字は「永代墓地」を意味しています。

フランスの教会は原則として市町村に属しています。従って、教会に付属している墓地を買うのは、市町村から土地を譲り受ける形で購入するわけです。例えば、30年の期限付きだと約13万円、永代墓地の場合は約60万円という具合。

この「永代墓地」という文字を刻んだお墓は、永久に保存する権利を買ったのだという主張なのでしょう。役場では記録を残しているので、こんなことはわざわざ書かないでも良いはず。初めて気がついた記載だったので目に止まったのでした。


墓を放置すると没収されてしまう!

永久に所有する権利を支払ったとしても、誰もお参りに行かないと取り壊されてしまうことになります。クイズに出したカードは、これを警告するものでした。

この日に見たカードには、「いつまでに申し出ない場合は...」というような記載はありませんでした。法律的には最低でも3年間は告知していなければならないようです。

また、この警告を出すには、30年以上たっている墓で、10年以上誰もお参りに来ている様子がない(清掃されていない、花がないなど)の基準があります。詳しくお知りになりたい方は、Législation funéraire : reprise des concessions en état d'abandonをお読みください。

期限付きで墓地を確保した場合には、もちろん、その期限がくれば取り壊して別の人に場所を譲るわけですね。普通は30年くらいが基準になるようですが(土葬した場合にお骨になるくらいの期間なのでしょうか?)、インターネットで検索したら15年契約もありました。少し短すぎる気はしますが、お金がない人には良いかも知れません。

取り壊された墓に入っている骨はどうなるのか気になってしまうところですが、掘り出した骨は納骨堂(ossuaire)に入れるようです。納骨堂と言っても、墓地の一角にある穴に、たくさんの骨が放り込まれたように入っているのを見たこともあります。フランス人に撤去した後の遺骨はどうするのかを聞いたときは、「fosse commune(共同墓穴)」に入れるのだ、という言い方をしていました。

地球の歴史がいつまでも続くのだとしたら、世界をお墓だらけにしないためには必要な手段かも知れませんが、かなりショッキングです...。

高いお金を出して永代墓地を買ったのに没収されてしまうのは解せない気もしますが、これを執行するのはかなり慎重に行われているはずです。それでも、古い墓地ではクイズにしたカードをよく見かけます。


お墓に興味があるわけではないのだけれど...

と、言い訳をしておきます。

ロマネスク教会が好きなので、よく立ち寄るのですが、こういう古い教会だと、ほとんど墓地が教会の敷地の中にあるのです。教会の外観を色々な角度から眺めようとすると、必然的に墓地の中を散歩してしまう形になってしまいます!

ところで、フランスで色々見たお墓の中で、一番気に入ったのはコルシカ島でした。 
あちこちで、素晴らしく眺めの良いところに墓地がつくられていたのです。

ほんの目の前に美しい地中海があるのに、集落は海が見えない所にできている場合もありました。一等地を墓地に渡しているところ、コルシカ島の人たちは先祖を大切にする気質があるのかも知れないと思いました。

こんなに見晴らしの良いお墓だったら入ってみたい! さもなかったら、灰を海にまいて欲しいと思っています。

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