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2012/06/08

シリーズ記事 【ピカルディー地方の旅行記】 目次へ
その11 シャンティイ城 (4)


1カ月前、昔のフランスで氷を貯蔵していた穴倉(氷室)について書いていたとき、17世紀につくられたシャンティイ城の氷室を例にして説明している情報(LES GLACIÈRES)に出会いました。

そのときの日記:
クイズの答え: 城にあったのは氷室 2012/05/03

シャンティイ城には何度も行っているし、広い庭園を歩き回ってもいるのですが、氷室を見た記憶がありませんでした。それで、今回行ったときには見たいと思ったわけです。


シャンティイ城の庭園で氷室を見つける

シャンティイ城には4つの氷室があるのですが、そのうちの1つを見つけることができました。

正面から見ると、こんな具合:


これはシャンティイ城にある最も小さな氷室。直径3m、深さ7m、5万Kgの氷を貯蔵できたそうです。

横から見ると、こんな具合:


入口の柵は開かないので、カメラを柵の向こうに入れて撮影してみました。




シルヴィーの家

シャンティイ城に残っている氷室を見たいとは思ったものの、広大な庭園の中を探し回ろうとまでは思っていませんでした。見つけたのは、ほとんど偶然。

最近になって修復が終わり、貸ホールとして利用できるようになった「シルヴィーの家(Maison de Sylvie)」と呼ぶ館を見に行ったら、近くに氷室があったのです。

シルヴィーの家は、城の庭園の奥の方、森の中にひっそりと建っています。



「シルヴィー(Sylvie)」というのは女性の名前で、語源は「森」の意味があるラテン語ですから、どことなく謎めいています。

密かに女性をかくまっていた家なのか、森の精をシルヴィーと呼んで館の名前にしたのかと思っていたのですが、そうではないのでした。

「シルヴィーの家」という名の建物が建築されたのは1604年。


1623年、無宗教と同性愛の罪を負って追跡されていた詩人・劇作家テオフィル・ド・ヴィオー(Théophile de Viau: 1590~1626年)がかくまわれ、この家に住みました。

ド・ヴィオーは、城主の妻モンモラシー公爵夫人(Marie-Félicie des Ursins: 1600~1666年)をシルヴィーにたとえ、10のオード(頌歌)からなる詩『シルヴィーの家(La Maison de Sylvie)』を書いています。


シルビーの家の前には運河を臨む見晴台があります。



こちらも修復が済んだらしく美しくなっていました。

氷室に入れる氷は運河が凍ったものを利用したのだろうな...。

内部リンク:
シリーズ日記目次: この建物は、鳩小屋? 穀物倉? 2013/10/15
★ 目次: 城について書いた記事ピックアップ

情報リンク:
glacière(氷室)、 château(城)をキーワードとして画像検索した結果
Œuvres poétiques Théophile de Viau: La maison de Sylvie par Théophile
LA MAISON DE SYLVIE
☆ 世界大百科事典: 
ビヨー【Théophile de Viau】


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