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2013/01/02
日本の文化は合理的な発想があると感じます。

押入れにしまっている布団をたくさん敷けば、1つの部屋に大勢で寝ることができます。フランスでも、若い人は、友達がたくさん来たときには床にマットレスをしいて寝てしまったりもしますが、原則としてはベッドに寝かせなければならない。

それで、ある程度のスペースがある家では来客用の寝室を設けるわけですが、ベッドを入れてしまっているので他に使いようがないという非効率なスペースになってしまう。しかも、ちゃんとした来客用の寝室にするなら、トイレと浴室も隣接させて作るので、スペースをやたらにとる!

日本では、客間に布団をしきっぱなしにしているわけではないので、必要ないときはすっきりした部屋として残せます。

寝るときにはベッドが必要というのも不便だと思いますが、もう1つ、あります。


大勢で食事をするときのテーブル

テーブルで食事するときにはイスが必要なわけです。イスの大きさがあるので、普段使っているテーブルに、そうたくさんイスを並べるわけではありません。

といって、大勢来ても大丈夫なように大きなテーブルを置くというのはスペースの無駄だし、間が抜けてしまう。

もちろん、田舎の家は広いので、必要以上に大きなテーブルが置いてある家は珍しくはありません。

例えば、夫婦だけで住んでいる、このお家の場合。



12人座れるテーブルなので、このときは半分が空席になっていました。

普段、このテーブルに2人で座って食事したら滑稽になってしまう? でも、ご心配は無用。田舎の広い家だと、こういう来客があったときのダイニングルームのほかに、台所にはもっと小さなテーブルがあるのです。

ちなみに、このテーブルで食事をしながら聞いていたら、この家にはキッチンが5つあったのでした。どうして5つも? と思ってしまうのですが、必要に応じてできているのでした。台所、写真を入れたダイニング、庭のプールサイド、子どもたちが来て滞在するとき独立したスペース、それで5カ所。

そんな余裕があるなら、大きすぎるテーブルをおいておくのも邪魔ではないのでしょうね。


伸長式のダイニングテーブルは必需品?

そんなに場所はとらないように、必要なときには大きくできるテーブルが普及しています。でも、イスはたくさん持っていなければなりませんが。

朝市に行ったとき、そういう伸び縮みするテーブルをたくさん売っていたので写真をとっていました。


Table à rallonge

どのくらいの大きさかな? 大きく引き伸ばしたら、12人でも座れるサイズではないでしょうか。

ふだんは4人か6人で使う大きさにしておいて、伸ばせばこのくらいになるというテーブルです。テーブルを大きくしたいときには、中央の支え棒を伸ばし、4本の脚を倒して立てかけ、別にしまっておいたボードをのせる、というシステム。

田舎では大勢の人が集まる機会が多いので、よく見かけるダイニングテーブルです。

日本の家では、こんなに大きいのは売られていないのではないかな?... 少しピックアップしてみました。


大勢座れるようなテーブルは見つからなかったのですが、日本だってイスとテーブルで食事する人も多いので、大きなテーブルになるものもあるでしょうね。


最近では、もっと便利な伸長テーブルがあった

朝市で売られていた伸長式テーブルは、ぴったり、うまく収まるようにできているのです。

写真ではよくわからないかもしれないと思って、フランスで売られている商品を探してみました。こちらの商品をご覧ください

私が見慣れているのは、朝市で売っていたようなクラシックなものばかりでした。便利なのですけれど、たびたびはテーブルを伸長させるのはおっくうになる仕組みでもあります。伸ばすときには二人がかりでやらないとできなかったり、うまく動かない古いテーブルというのもある...。

去年、知人のお父さんがなくなったので葬儀のミサに行ったら、そのお父さんの家に集まって食事をすることになりました。食べ物は注文してあったのですが、部屋の準備がしていなかった。子どもたちはテーブルをどうやって伸ばすのか分からなくて、結局あきらめてしまったのでした。

動画の方が分かりやすいかと思って、さらに探してみると、機能的なテーブルが存在することを知りました。



羽目板が別になっていると、どこか遠くに置いておくわけなので、それを持って来たりするのが面倒なのです。こういう風に組み込まれていると便利ですね。



下のは、丸いテーブルが大きくなる、という見事なシステム!




「テーブルを立てる」という表現

12人座れるテーブルにしたって、それでは足りない場合もある。そこで別のテーブルを持ってきてつなげるというのは、日本でもしていることでしょうね。

それにしても、西洋式のテーブルというのは設置しておかなければならないわけで、これもスペースの無駄づかい。日本の場合は、畳の部屋で食事して、そのあとにはテーブルを片付けて寝室にしてしまうということができるので便利です。

とは言っても、フランスでも、中世にはダイニング・テーブルを置きっぱなしにしておいたのではありませんでした。ダイニングルームという部屋はなくて、そのときの人数に合わせて食事する場所を決めることもできたという便利さがありました。暖房の事情が悪いですから、温かくする寝室にテーブルを運び込んで食事をする、ということも多かったのだそうです。

そうなると、日本式ではないですか?

お城の見学をしたとき、そんな話しをするガイドさんが多いです。

フランスでは、皿、フォーク、ナイフなどを並べるて食卓の準備をすることを「dresser la table」と言うのですが、この表現は昔の風習(つまり、食事するときにテーブルを立てた)からということから来ている、という説明です。

フランス人たちが「へぇ~、なるほど」と感心しているので、変な表現だと思っていた、とうことなのでしょうね。




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