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2009/03/09
フランスの生活に馴染んできたら、気がつけば変わってきたな… と思う感覚が幾つかあります。意識しないで「郷に入れば郷に従え」をやっていることは多々あるはず。

ひとつは、これ:
ようやく消えた私の癖とは? 2007/07/22


日本的な衛生観念をもっていたら、フランスでは生活できない

もう一つ、自分でも気がつくのは、衛生感覚が変わったことです。

むかし日本にいたころ、アメリカに住んでいた日本人が、アメリカ人はフキンを洗濯物と一緒に洗濯機に入れて洗うと聞いて、ウソ~! と思ったのですが、フランスでもそうでした。

書きながら思い出したのですが、神経質そうな若いフランス人女性と話していたとき、そのことを言ったら、「フランス人が下着とフキンを一緒に洗ったりすることはない!」、と憤慨されたことがありました。

私は目撃しているので、「絶対に洗わない」とは言えないと思すが、そういうのを嫌うフランス人は存在するとは思います。

でも、フランスのフキンというのは日本のものより大型で、生地も厚いので、日本のように流しであらって干すというのは簡単ではないと思います。

そもそも、日本にある便利なフキン掛けが存在しないのだし・・・。

 ⇐ こういうのを日本から持って来ようと思っているのに、また忘れていた


とは言っても、フランスの洗濯機は(アメリカも同じはず)温度調節ができて、ほとんど熱湯消毒できるくらいに温度をあげることができます。それから、フキンはアイロンがけします。

・・・と考えて、これは不衛生だとは思わなくなりました。


それから、食卓の問題もあります。

フランスで食事するとき、パンをパン皿にのせてくれないのが、どうも耐え難かったです。高級レストランに行けばパン皿がありますが、そうでないレストランとか、誰かの家に呼ばれて食事するときなどは、パンはテーブルの上にじかに置きます。

初めのうちは、料理をのせる皿の隅っこにパンを置いたりしていました。

パン皿なんかにこだわることはないのです。フランス人がパンを車で買いに行くと、空いている後部座席に平気で置いているのですから。誰かが座る席なのに!

高級なバゲットを買ったときには、日本のようにすっぽり包まれる袋に入れてくれることはあります。でも、普通のパンを買うと、手で持つところにだけ紙切れを巻いたりしているだけ、あるいは包装紙などは全くなし。




だから、パン皿がないくらいで気にすることはないのであります!

でも、病院に入院したとき、看護婦さんが飲み薬をサイドテーブルの上に置くのには多少の抵抗を感じました。病院なんて、病原菌がいっぱいあるはずではないですか?…

パン皿がないのは、びっくりはしなかったように思いますが、唖然としたことがありました。

フランスの食事は、フランスパンを食べるせいで、テーブルの上にパン屑がちらかります。で、それを掃除するのに、どうも台フキンなるものを使う人がほとんどいないみたい。どうしているかと言うと、食器を洗うスポンジで集めて、もう一方の手をチリトリとして使います。



それは良いのですけれど、ダイニングの床に何かを落ちて汚れていたとき、マダムがそれをスポンジでこするのでありました。これには唖然としたのを記憶しています。

ついでに、床に落ちたものを拾って食べる人もいる。

フランスの床って、日本とは違って土足で入るのですから、どうにも気持ち悪いです。


また思い出したので追加:

ジャガイモの下ごしらえする方法です。皮をむく白いアスパラガスでも同じ。

日本では、ジャガイモを洗ってから皮をむきませんか? 私が見たフランス人たちは、皮をむいた後で洗っていました。

テーブルの上に新聞紙を広げて、ジャガイモの皮をさっさとむいていきます。つまり、むいている最中のジャガイモは泥だらけ。フランス人たちは大量の料理を作るので、その方が効率が良いのかも知れないけど、私はどうも気持ち悪いです...。


乾燥した国だから不衛生でも平気と思っていたのだけれど...

いつの間にか、私も慣れてしまいました。今では、床に落ちたものも拾って食べられます!

そもそも、フランスは乾燥していてバイ菌が繁殖しにくいので、湿気の多い日本のようには気にしなくて良いのだろうと結論したのです。フィリピンで少し生活したことがあるのですが、ここの人たちは洗濯を実にマメにしていました。

湿気が多いと、習慣として、やたらに衛生観念が発達するのだろう、と結論していました。

例えば、日本で台布巾を洗って絞ったままの状態で置いておくと、ヌルヌルになってしまいますが、フランスではその形のまま乾燥します。

だから、フランスでは不衛生にしていても良いのだろうと思っていたわけなのですが、興味深いブログに行きあたりました。

先日の日記でもリンクを入れたフランス在住の木蓮さんのブログ:
風邪ひかないでください!

フランスで風邪をひくひとが多いのは、手洗いとウガイをしない人が多いからだとあります。

確かに、風邪をひく人は日本より多いなと、私も感じていたのです。でも、手洗いとウガイとの関係は考えていませんでした。

私は、フランスではボディーコンタクトが多いのが原因で風邪がうつりやすいのだろうと思っていました。握手、抱き合ってのキスの挨拶。後者はてきめんですね。風邪がひどくなった人は、キスは遠慮して握手にしたりはしていますが。

でも、手を洗わないと、握手したときにはバイ菌がうつりますね…。


風邪気味になったら思い出した

上にリンクした木蓮さんのブログを確認すると、この記事を読んだのは去年の10月でした。コメントを入れたいと思ったのですが、長くなりそうなので中止。コメントで書きたかったことを自分のブログで書こうと、少し調べたりして書きかけていたのに、すっかり忘れていました。

ここのところ、風邪をひきかけたのか、花粉症が始まったのか、鼻がクスンクスン。それで、書きかけの日記があったことを思い出したのでした。

ちなみに、私がフランスで風邪をひいたときには、
薬局で簡単に買うことができる、この薬を飲むことにしています。



フランスの薬は強いので、量をひかえめにしています。たぶん、子どもが飲む量。体型からいって同じだから当然?!

このアクティフェッドという風邪薬は、1日4回、4日間、飲むようになっているのですが、風邪のひき始めだと、1回か2回飲んだだけで治ってしまいます。今回も2粒ですね。すっかりクスンクスンはなくなりました。

薬というのは相性もあるので、フランスにいらしたときに風邪をひいたら、これを飲んでください、と勧めることはできないでしょうけれど。普通、フランスでも処方箋なしで買える薬は飲んでも全く効果がないのですが、これだけは気に入っています。

病原菌というのは、その国独特なのではないでしょうか? その国で売っている薬がよく効くように思います。ロシアを旅行したときにお腹を壊したときも、日本から持って行った薬は全く効果なし。ロシア人ガイドさんがくれた薬でぴったり治ってしまいました。


話しを戻します。

フランス人が手を洗わない傾向にあるというのは、衛生観念の日仏の違いとして、私の目についていたことなのでした。長くなるので、次の日記で書きます。

- 続く -


ブログ内の関連記事:
★ 目次: フランスのサニタリーに関して書いた日記
総目次: テーマおよび連続記事ピックアップ


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コメント
この記事へのコメント
本当にそうですね。
日本の衛生観念ではフランスでは生きられないですね。とにかくこういう類のことがいつまでも気になるような方ならまず無理かと思います。
このひとつ前の記事でおつまみのことを読んだ時に思い出したのですが・・・こちらのbarなどでよくでるおつまみのナッツ類などからいわゆるガストロなどにかかることが多いそうです。それもこれもやはり手を洗う習慣がないからだそうで・・・
私自身も息子が生まれてから、主人に手を洗ったかなどと聞くと本気で嫌な顔をされて最初はとても驚きました(笑)この時にはどうしてこんな単純なことが解ってもらえないのかと悲しくなりましたが、子供の頃からこの習慣がない人なら当然(?)の反応なのかも知れませんね。

2009/03/08 | URL | tintinmaman  [ 編集 ]
Re: 本当にそうですね。
v-22 tintinmamanさんへ

同感してくださって嬉しいです。次の日記でインターネットから拾ったアンケート調査結果を載せるのですが、データに出てくるほどフランス人は清潔に気遣ってはいないはずだと感じていたのです。

在仏日本人の方が、ブログで、お家のトイレの故障を直してもらったときのことを書いていました。修理の人が引き揚げてから、トイレから引き揚げた汚物は台所の流しに捨られていたことに気づいたそうです。その流しには赤ちゃんの食器などが入っていたので仰天し、すべて捨てたとのこと。ひどいにも程があると思いましたが、フランスだったらあり得る、フランス人だったら食器洗い機で消毒するくらいで使うだろうな、とも思ったのでした。

>barなどでよくでるおつまみのナッツ類などからいわゆるガストロなどにかかることが多いそうです。

⇒ そういうのもあるでしょうね。フランス人が風邪をひくとき、ガストロを併発しているケースが多いのも不思議に思っていました。
2009/03/09 | URL | Otium  [ 編集 ]
うーむ、わたし自身は適当にしか手を洗いませんが、日本の最近の若い人って、わたしから見ると「変」なくらい清潔志向です。トイレではものすごく紙を使って(カラカラカラカラと長く音がするのでわかります)いっぱい水を流す、ランチのあとは必ず職場のトイレで歯を磨く(特に女の人)、そして、毎日髪を洗う・・・。

水と安全はただ、の国ですね。
2009/03/11 | URL | Saule  [ 編集 ]
うちの相棒はマグレブ・オリジンのフランス人ですが、で、衛生にはしつこいくらいうるさいです(笑
トイレに行けばきっちり手を洗うし、床に触れたものはすぐ捨てたがります。
バーのおつまみは、他人が触ってそうだから絶対手をつけません。他人と握手するのもあまり好きじゃないし、人に自分の持ち物を触られるのも嫌いってくらいに徹底しています。
が、なぜか下着を毎日変えるのは嫌いで、言い訳理由は『自分は人と違って清潔だから』v-12
フランス人だなあと思います。
そんな彼が言ったのが、「床を土足で歩くより、靴の中でバクテリアが繁殖したり、垢が付いたりした裸足でペタペタ歩いてまわって、他人と共有する方が不潔だ。」でした。
眼から鱗でしたが、一理有りと思った一言。日本帰国の際は絶対スリッパ履こう、と思ってしまいました(笑
パンの話も納得!パン屋の売り子さんも、小銭触った手でパンを手づかみしてたりしますもんね。
2009/03/14 | URL | coquille  [ 編集 ]
私のブログをご紹介くださってありがとうございます。

本当にフランス人の衛生観念は信じがたいものがありますね。私も大分慣れましたが、フランスには日本にはない菌もあるようなので、冬になって風邪やガストロが流行ると私はあまり人と接近したくなくなります(笑)。

でも接近しないと仕方がないので、冬場は手洗い、うがいをまめにしています。
それだけでもかなり違うようです。
トイレの後の手洗いぐらいはして欲しいですね(笑)。
2009/03/14 | URL | 木蓮  [ 編集 ]
v-22Sauleさんへ

日本の最近の若い人って、わたしから見ると「変」なくらい清潔志向です。

⇒ そうなのですか。どういうところからその傾向ができたのでしょうね。

水と安全はただ、の国ですね。

⇒ 日本には「湯水のように」という表現がありますが、フランスでは全く通用しないな、と感じていました。「安全」も日本にはありますね。でも、最近は日本も物騒なので気をつけるようにと、帰国すると言われるようになりましたけれど。
2009/03/16 | URL | Otium  [ 編集 ]
v-22coquilleさんへ

うちの相棒はマグレブ・オリジンのフランス人ですが、で、衛生にはしつこいくらいうるさいです

⇒ 貴重な情報、ありがとうございます♪ 神経質なくらい衛生には気をつけられているのに、完全には徹底していないところが面白いですね。でも、考えてみれば、ご本人は清潔なので理屈にあっている!

そんな彼が言ったのが、「床を土足で歩くより、靴の中でバクテリアが繁殖したり、垢が付いたりした裸足でペタペタ歩いてまわって、他人と共有する方が不潔だ。」でした。

⇒ なるほど~! イギリスに住んでいる日本人家族で、家には土足では入らないようにしている人の話しを思い出しました。工事に来た人にも靴を脱がさせたら、臭くて汚い足で家の中を歩き回られたので、裸足にさせたことを後悔したというエピソードです。

でも私は、人が履いたスリッパ、特に大勢の人が使うビニールのスリッパは気持ち悪くて、裸足で歩きたくなってしまうのです...。

パン屋の売り子さんも、小銭触った手でパンを手づかみしてたりしますもんね。

⇒ そう、そう。これもありましたね!
2009/03/16 | URL | Otium  [ 編集 ]
v-22木蓮さんへ

でも接近しないと仕方がないので、冬場は手洗い、うがいをまめにしています。

⇒ 私は、なぜか、風邪をめったにひかない人間です。暑い寒いに合わせて上着を脱いだり着たりしているせいかと思っていたのですが、木蓮さんのブログを拝見して、バイ菌も原因になるのだ、と気がついた次第です。

でも、発展途上国を旅行するときには、やたらに石鹸で手を洗いますけれど。

うがいもすることがないので、すっかりそういうのがあるのを忘れていました。そういえば子どもの頃に母親からよく言われていたな、と思い出したのでした。

この日記を書いた後、風邪をひきかけたフランス人がいたので、「うがいをすると良いのだ」などと知ったかぶりで言ったら、うがいの仕方を知らないのでした。ひょっとして、フランスには「うがい」の習慣が余りないのかも知れないと思いました。フランス語のRの発音を勉強したときには、うがいをしながら発声すると良い、という方法もあったのですが!
2009/03/16 | URL | Otium  [ 編集 ]
フランスは乾燥していてバイ菌が繁殖しにくい
日本でも冬は集団風邪とか、感染する機会が多いと思いますが、確かに衛生観念はラテンや途上国の国々とはかなり違うと感じます。

日本人の「清潔好き」は、日本を旅したり生活する外国人に驚きを持って捉えられているとテレビの報道で見た記憶があります。

温かいおしぼりのサービス、これも日本独特のものでしょうか?
「郷に入れば、郷に従え」と言われるものの、やはり余りにもの不潔な(不衛生な)行動には拒否反応を示すのが一般的な日本人だと思います。
2009/03/21 | URL | ひなの。  [ 編集 ]
Re: フランスは乾燥していてバイ菌が繁殖しにくい
>日本人の「清潔好き」は、日本を旅したり生活する外国人に驚きを持って捉えられているとテレビの報道で見た記憶があります。

⇒ 特に仰天されるのはマスクではないでしょうか? こちらでマスクをした日本人の団体さんを見ると、宇宙人を見たくらいに私も異様に感じます!

>温かいおしぼりのサービス、これも日本独特のものでしょうか?

⇒ 日本からおしぼりタオルを持ってきていて、日本料理の食事会をするときには面白がって出しているのですが、フランス人に喜ばれています。特に喜ばれるのは、暑いときに出す冷たいおしぼり。フランスにある中華レストランでは、おしぼりを出すので、中国にもある風習なのか、あるいは日本の真似をしているのか、疑問に思っています。
2009/03/21 | URL | Otium  [ 編集 ]
リンク
リンクさせて下さい。よろしく。
2012/10/04 | URL | ぼくあずさ  [ 編集 ]
Re: リンク
v-22ぼくあずささんへ

ご丁寧にご連絡くださり、どうもありがとうございます。

ブログでは書くべきことを全て長々とは書けないので、誤解を招く可能性があるようなテーマはできるだけ書かないようにしています。それでも、この記事は多少気が咎めながらも入れてしまいました。従って、リンクしてくださるのは嬉しいものの、心配ではあります...。でも、インターネットというのはリンクでつながっていくものだと思うので、怖がってばかりもいれません...。
2012/10/04 | URL | Otium  [ 編集 ]
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