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2012/07/27

シリーズ記事 【わらぶき屋根のアイリスの花を見て】 目次へ
その13   スレート (1)


ここのところフランスの屋根はどう葺かれるのかを調べていたのですが、今まで書いてきたブルゴーニュの伝統的な茶色の瓦とは全く異なる、濃い灰色のスレート瓦も広く利用されています。

フランスでは「ardoiseアルドワーズ)」と呼ばれる瓦。

設置をしている場面の動画がありました。



4,800枚の瓦を設置する工事で、初めの1枚が取り付けられたと喜んでいます。

伝統的には、こういう風に釘で止めるだけだと思うのですが、もっとしっかりと固定してしまうテクニックもあるようです。




スレート瓦は釘で固定する

屋根に張った桟木に瓦を釘を打ち込んでしまうのは、しっかりと固定されて良いのかもしれません。

ブルゴーニュ式の屋根では、張った桟木に瓦を引っかけるだけなので、強い風が吹いたときなどには吹き飛んでしまいます。

21世紀になる直前には、大木を根こそぎ倒してしまう強風が吹き、フランス各地で大きな被害を出しました。翌朝外に出たてみたら、たくさん道路に屋根瓦が落ちていました。

特に大量に吹き飛んでいたのは、工場の大量生産の安い瓦でした。伝統的な瓦に比べて美しくないだけではなくて、軽いのでしょう。

スレート瓦の方が、一度ふいえしまえばメンテナンスに手間がかからないのかもしれない。ブルゴーニュ地方でも、お城のような大きな屋根にはスレート瓦がよく使われています。


昔のスレート瓦の技術

ときどき観光地で、スレート瓦がどんなものであるかを説明する展示に出合っていました。まだブログにしていなかったので、写真を入れておきます。

まず、材料となる石。



石をブロックで切り出してから。薄くスライスして瓦にするのです。つまり、薄く切り出せる粘板岩(スレート)が屋根の材料として使える。

次に、瓦は釘で打ち込むので、穴をあけなければなりません。



下手して石を割ってしまうことがないのだろうか? ...

たくさん瓦が必要なわけですから、道具も発案されました。



ミシンみたいな機械ですが、ペダルで押した力を利用して瓦に穴をあけるという道具。
この道具を使っている様子が、次の1964年の映像に映っています:
☆ INA: L'HISTOIRE DE L'ARDOISE À TRÉLAZÉ


以上は、アルプス地方にあった博物館に展示されていたものを撮影しました。


下は、ブルゴーニュ地方にある城を見学したとき、部屋の片隅にぽつりと置かれていた屋根の模型です。アルドワーズの瓦がとりつけられていました。



石を薄くスライスしたからこそ出せるカーブです。
これは、なるほど... と感心しました。


フランスではスレートの屋根はとても多いのですが、屋根に使うアルドワーズと呼ばれる石は、どういう石なのだろう?

続きへ:
フランスは世界で最も天然スレート瓦を使う国


情報リンク:
Ardoisieres d'Angers


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