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2012/08/15

シリーズ記事 【月島の寿司屋で教えてもらったこと】 目次へ
その10   軟水・硬水 (5)


この夏は、偶然にも、硬水と軟水の違いについて話しを2回聞いたことになりました。

それまで気にしていなかった私なのですが、確かに、お茶やコーヒーの味は水の質に大きく左右されるとは感じていました。

気になっているのは、イタリアで飲むコーヒーがおいしいこと。

イタリアで豆を買ってきてフランスで飲んだことがあったのですが、全くイタリアのコーヒーにならない。

私のエスプレッソ・コーヒーメーカーはイタリア製なのに!

あれは、水の違いなのか、家庭用の小さなコーヒーメーカーだからいけないのか?...

理由が分かっていません。

昔のことですが、京都では、どの喫茶店で飲んでも、コーヒーがやたらに美味しいと感じたことがありました。

水道水の質が良いというのが理由だったのだろうと思っていました。でも、今回の原発問題で、京都の水は琵琶湖から来ると聞いたので、東京と比べてそんなに質が良いはずもないので分からなくなりました。

世の中には、私が知らないことが多すぎる...。


硬水と軟水の違いは何なの?

フランス人があっと驚くお刺身をつくれるようになりたいと思っていました。ところが、日本のお寿司屋さんから、フランスで水道の水で魚を洗ったら、それだけで質が落ちてしまうと言われたのはショックでした。

包丁さばきだけではなくて、水の問題をなんとかしなければいけないんだ...。

贅沢にも、買った「湧水の水(eau de source)」を使って刺身を使ってみようかな?... でも、それでもフランスでは硬水なんじゃないだろうか?...

まず、水の硬度が何なのか知らないので、調べてみる。
水の硬度について
もっと水のことを知る、軟水と硬水について

水の硬度は、水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量によって分類されらしい。

炭酸カルシウムの含有量が1リットルにつき120ppm以下が軟水とされるのだそう。
これが、日本の基準:
・きわめて軟水: 0~40ppm
・軟水:40~80ppm
・やや軟水:80~120ppm
・やや硬水:120~180ppm
・硬水:180~300ppm
・きわめて硬水:   300ppm以上



フランスは硬水の国かと調べてみたら、新発見!

フランス語で、軟水eau douce硬水eau dure

douce/douxは「優しい」で、dur/dureは「かたい、きつい」だから、単語を覚えていなくたって、聞けば硬水か軟水かは想像できます。

でも、「eau douce」は「軟水」には置き換えられないのだ、と気がつきました。和仏辞書をひくと、上に書いた単語が出てくるのですけど、逆にはできない...。

フランス語Wikipediaで「eau douce」を検索してみたら、ページができていました。
☆ Wikipédia: Eau douce

このページの右上に世界地図がありますが、これは1年間に1人当たり、どのくらいの量のeau douceがあるかを段階の色分けで表したものです。

お寿司屋さんは、軟水の国にしか生魚を食べる習慣がないと言っていたので、それを確認できる?♪ 喜んで眺めてみました(地図を拡大すると、これ)。

あれ、あれっ~!

色が濃いのがeau douceの水量が多い国なわけなのですが、日本は薄い水色ではないですか! フランスと同じ色いに見えます。

変ですよ~...。

このEau douceのページから日本語ページを開いてみると...
なんと、「淡水」と題されたページが開きました。

それなら、さっきの世界地図は理解できます!

軟水か硬水かを示す地図ではなくて、淡水の量を示しただけの地図だったわけだ...。黄色いのは水量が少ない国を示していて、つまりは砂漠がある地域。

「淡水」という単語もあったっけ、と思い出す。Wikipediaはデタラメばかり書いてあると馬鹿にしていたのだけれど、辞書より役に立つときもあるのですね...。

淡水は、フランス語ではeau douce。川魚だと示すときにも使います。

つまり、eau douceには、軟水と淡水の意味があるのでした。

私は、淡水といえば軟水だと思っていたような気もしてきました。実際、そうなんじゃないのかな?... Wikipediaの「軟水」を読んでみたら、日本の水道水は軟水で、ただし沖縄、関東と福岡県の一部はそうではないらしい。


フランス人は、軟水か硬水かにこだわらないのかな?...

フランス語のeau douceに軟水と淡水の意味があるとしたら、軟水か硬水かを分類する場合以外では区別できないことになりませんか?

Wikipediaで「硬水」を開いて、そこからフランス語ページを開かせてみました。

すると、開いたのは、「水の硬度」と題されたページ:
☆ Wikipédia: Dureté de l'eau

フランス人が水を買うときには、それほど軟水か硬水かというのは気にしていないのではないかな...。
日本の場合は? と、楽天市場でどのように水を売っているかを調べてみたら、ちゃんと軟水、中硬水、硬水の分類から選べるようになっていました。

世界を軟水と硬水で区分する地図を見つけることはできなかったのですが、Wikipediaの「水の硬度」のページに入っているフランス地図のおかげで、フランスの中でどこが軟水の多い地域なのかというのを特定することができました。

フランスでも、いちおうは軟水があるのです。旅行したときに水がやたらに柔らかいと感じた地方がありました。Wikipediaに入っている地図と一致しているのかを調べてみました。

続きへ: フランスで買える軟水を探してみる


内部リンク:
☆ 目次: 軟水と硬水について書いている、このシリーズ記事
☆ 目次: 飲料水について書いた記事
イタリア人はコーヒー文化を守って欲しい... 2011/12/13




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