| Login |
2009/03/22
ブルゴーニュ地方の行政中心地ディジョンからボーヌを少し超えるあたりまでが、ブルゴーニュ・ワインの中でも最も高級なワインが生産される地域です。

ブルゴーニュ・ワインの銘柄は、たいていは村の名前が銘柄になっています。それで、ディジョンとボーヌを結ぶ道を通るときに見える市町村の名前を書いた標識は、ワインの銘柄を示しているかのようにも見えてしまいます。



ブルゴーニュ・ワイン地図

ディジョンを抜けて10キロほど南に向かうと、Fixin村に出ます。その前からブドウ畑は見え始めるのですが、この村に入ったあたりから本格的にワイン産地になったなという感じになります。

ディジョンに行ったついでに、ちょっとブドウ畑の風景を見たいというときには寄ってみる価値がある村かも知れません。もう少し足を延ばせば、日本でも多分ご存じの方も多いワイン村ジュヴレ・シャンベルタン。もっと先まで行けば、あのロマネ・コンティの畑が見れますが、道を知っていないと見つけにくいかも知れません。


フィサン村

Fixin村の外れには可愛らしいロマネスク教会があります。この教会の屋根はブルゴーニュ独特の色瓦になっているのがステキ。

Eglise de fixey
Église Saint-Antoine de Fixey


村を縦断して素通りするときに見えるのは、下の建物です。



これが何のためのものか分かると、立派だな~ と、なるのですが、見ただけで何だかお分かりになりますか? よろしかったらコメントをください。


Fixinをブルゴーニュ式に発音すると?

Fixin村で生産されるワインの銘柄はFixinとなります。

日本で売られているワインの銘柄を見たら、Fixinを「フィクサン」と呼んでいることも多いと気が付きました。普通にフランス語読みすればFixinは「フィクサン」なのですが、ブルゴーニュ地方の発音だと「x」は「s」で発音するので、Fixinをカタカナ表記にすれば、「フィサン」、「フィッサン」、あるいは「フィーサン」となります。

同じように「x(エックス)」が入っているブルゴーニュ・ワインの銘柄には、例えば「Aloxe-Corton」もあるのですが、こちらは日本でも地元の発音に合わせて「アロース・コルトン」と呼んでいて、「アロクス・コルトン」という名前ではワインは売られていないようです。

フィサンの方は知名度が低いからなのでしょうか?…


ナポレオンが好んだフィサンのワイン

フィサン村に入ると、ナポレオンという文字があちこちで見えてきます。このフィサンで生産されたワインはナポレオンのお気に入りだったのだとか。

ナポレオンの忠臣だったClaude Noisotはフィサン村に隠退し、ナポレオンを偲ぶ公園を作りました。森の中の公園には、美しいナポレオンの銅像があります。

Napoléon s'éveillant à l'immortalité
Réveil de Napoléon, François Rude

ブルゴーニュ地方の行政中心地ディジョンで生まれたFrançois Rudeの作品。「不死に目覚めるナポレオン」という題名も、なかなかふるっていませんか?

このフランソワ・リュードという彫刻家の名前は、ブルゴーニュにいるとしばしば目にします。パリの凱旋門の彫刻もなしている人なので、日本でも知られているでしょうか? ちなみに、このナポレオンが横たわった彫像のオリジナルの石膏はパリのオルセー美術館にあります


ナポレオンとどんな関係があるのかは知りませんが、フィサン村には「クロ・ナポレオン」という名のドメインもあります。「クロ(clos)」というのは、垣根で囲まれた畑のこと。

Clos Napoléon
ブドウ畑の向こうに見えるのは、先ほどのロマネスク教会です。


 フィサン・プルミエ・クリュ「クロ・ナポレオン」

レッテルにも、フィサン村にあるナポレオンの彫像の写真を使っているのですね。


先日、フィサン村に行ったのですが、目的は珍しいフィサンの白ワインを買うためでした。

続きへ:
希少価値があるフィサンの白ワイン

ブログ内リンク:
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ
★ 目次: クイズを出した記事一覧


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村


コメント
この記事へのコメント
Laon のカテドラル
初めまして、ラジオを聴いていると
ゲストのGeorges-Arthur Goldschmidtさんが
今まで聞いたことのないような固有名詞を並べるので
はてなと思って、いろいろ調べている途中に
ここへ漂着しました。
問題の単語は、ランのカテドラル。
http://www.radiofrance.fr/chaines/france-culture2/emissions/aplusduntitre/fiche.php?diffusion_id=71697
彼は、この教会を建設するために
重い石材を背負って山を登らされた牛たちに、
翻訳家の仕事を例えていたのでありました。

そんなご縁でいろいろ拝見させていただきました。
ブルゴーニュ地方とロマネスク建築、
私の頭の中には存在しなかった組み合わせです。

パリには、8年以上住んでいましたが
ほとんどどこにも出掛けておりません。
車がないと、どこにも行けない
と決め込んでいたようなところがありまして。
(で、うちで日がなアルテを見ていた。)

これからの記事にもいろんな発見を期待しています。
また、是非寄らせてくださいね。
2009/03/24 | URL | maxseven  [ 編集 ]
Re: Laon のカテドラル
v-22maxsevenさんへ

見てくださった私の日記は、次のものでしょうか?:
http://plaza.rakuten.co.jp/bourgognissimo/diary/200610200000/

検索で出てくるとは思ってもいませんでした。探し出してくださってありがとうございます♪

>重い石材を背負って山を登らされた牛たちに、翻訳家の仕事を例えていたのでありました。

⇒ 縁の下の力持ちですか。考えさせられます。私も通訳者として機械になって働くことがあるので、そういう気持ちが分かります。通訳はその場が切り抜けられれば良いわけですが、文学作品の翻訳となったら、重圧が圧し掛かる牛の心境でしょうね...。

実は、ここのところ、ロバが重い荷を運ぶ国に滞在していました。重圧で足が曲がってしまっているロバもいるので、余りにも可哀そうになり、最後の頃は見るのを避けるようにしていました。ランのカテドラルを思い出していなかったのですが、カテドラルを築くときに働いた牛たちも同じだったのでしょうね。そういう牛たちをカテドラルの尖塔に飾った心ある人たちがいたとは、嬉しいものがあります。私が見たロバたちは、単なる労働力として使われていて、そんな感謝も与えられていないように見えました...。

>ブルゴーニュ地方とロマネスク建築、
私の頭の中には存在しなかった組み合わせです。


⇒ ブルゴーニュ南部にはロマネスク建築の教会が非常に多くあり、たとえようもないくらい好きな建築様式になっています。

>パリには、8年以上住んでいましたがほとんどどこにも出掛けておりません。車がないと、どこにも行けないと決め込んでいたようなところがありまして。

⇒ 確かにフランスは、車がないと観光旅行ができない国ですね。私にとってのパリは、それ以外のフランスの地域とは国が違うほど異質な世界です。地方を旅行されなかったとは残念...。でも、またいつかいらっしゃて発見されるときがあるでしょうね。
2009/03/24 | URL | Otium  [ 編集 ]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する