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2012/09/20

シリーズ記事 【2012年: 文化遺産の日の旅行】 目次へ
その3: Château de Lantilly


普段は庭園しか公開されていないのに、城の建物の方が文化遺産の日に一般公開されるので行ってみました。

ところが、城のある村では、その日に合わせたのかノミの市が開かれていて、村に入る道は通行止め。城に通じる道は別にもあるはずだと迂回したのですが、どんどん離れてしまいました。

でも、そのおかげで、前回の日記「放置されたブドウ畑がある地域で、ペッシュ・ド・ヴィーニュを発見♪」に書いたブドウ畑を見ることができたのですから文句は言いません。

それに、城を丘の上に望める場所にも行けました。


Château de Lantilly

城に通じる道が見つからないので、もう一度ノミの市の入り口に戻り、そこで車を止めて、城まで歩いて行くことにしました。

フランスの田舎で開かれたノミの市に行くと、いつも思ってしまいます。どうして、こんなガラクタに値段を付けて売っているのだろう???!…

もうお昼の時間。城を見学できる時間を確認して、用意していたピクニックランチを食べてから戻って見学しようと思っていたのですが、ぎりぎり午前中の見学時間として入れるとのこと。

眺めても面白くもないガラクタ市を何度も突っ切って歩きたくないので、お腹がすきはじめていたけれど城を見学してしまうことにしました。

城の入り口では、5ユーロなりの入場チケットを売っていました。

文化遺産の日のヴィジットは無料というのが当初のコンセプトだったのですが、最近では有料のところも増えています。

でも、有料にするのは悪いことではないと思う。そうでないと、歴史的建造物なんかには全く興味がないのに入って来る人たちが、せっかくの門戸開放の喜びの雰囲気を壊しますから!


ランティーイ城(Château de Lantilly)を見学

城の中と庭園の見学ができるようでしたが、入場受付け係の青年は、昼休み前に城の見学から始めるようにアドバイスされました。



中世の要塞があった場所に、Charles de Chaugyが18世紀始めに建てられた城です。ブルゴーニュのコート・ドール県の北部にあります。

Château de Lantillyという名の城はここだけではなく、同じブルゴーニュ地方のニエーヴル県にある城(Château de Lantilly)の方が知られているのかもしれません。

私が行った城は、「100の窓がある」という愛称(?)で知られています。
本当に窓が100もあるのかな?… と、眺めてみる。

城の見学を始めようと玄関に行ってみると、ガイドをする若者が、赤ちゃん連れのグループが見学を始めるところなので、それが終わってから静かに見学することを提案されました。確かに、玄関からは赤ちゃんがギャーギャー泣いているのが聞こえてきました。

私たちは急いでいるわけではありません。庭園を歩いてみることにしました。

城の建物の裏側に回ると、この景色。



何も目障りなものがない風景が望める立地はラッキーですね。昔の城というのは良い場所につくられるわけですが、現代になると邪魔なものができてしまうという例を多く見ています。高速道路、新幹線など…。

このあたり、気候が温暖なのでしょうか? 右側に写っているレモンの木には実がなっていました。


キビキビと歩きまわっていた侯爵夫人

城の正面に戻ると、敷地の入り口の方から歩いてきたマダムに行きあいました。

菜園の方は見たかと聞かれました。ここの見学は、城の建物内と菜園がセットになっているのです。

菜園より城の方を見学して、と入り口で言われていたので城に行ったら、次の見学まで15分くらいあると言われた、と説明しました。

城の見学はお昼休みに入ってしまうので、先に行ってもらわないと困るとのこと。話しの様子だと、この日のために手伝っている若者(3人いるように見えた)にお昼を食べさせる時間が短くなってしまうのを心配していた様子。

「すぐに見学を始めるようにガイドに言ってきます」と、マダムは足早に城の玄関に向かいました。

どうなるか分からないので、菜園の方に行ってみようか、と話し合う私たち。すると、マダムが再び姿を現して私たちに「いらっしゃい」の合図をしました。

菜園はお昼休みに門を閉めることになっているのだけれど、城を見学した後にゆっくり散策できるように閉めないでおく、と言います。でも、出るときには私の携帯電話で連絡してください、とマダムは電話番号を教えてくれました。

見学しに行った仲間の中で、侯爵夫人から電話番号をメモしてもらったのは男性。後で、「女性が電話番号を教えるってことは、交際を承諾したことを意味するんだよ♪」などと、私に説明しながら喜んでいました!

年に1回の門戸開放なので、色々と準備したのでしょうけれど、いざとなると突発事項がでて、どう対処するかはその場で考えていたのでしょうね。

全く気取らない侯爵夫人でした。フランスの城を見学するのが好きなので、貴族に出会う機会が多いのですが、典型的な貴族のマダムだと感じました。一族が集まるときに切り盛りをする本家のお嫁さんなわけですが、日本とはどこか違う…。


玄関に行くと、おっとりした青年が「申し訳ありませんでした」と言って私たちを迎えました。

一番初めに、「この城の窓は113あります」と説明。

108だったら、除夜の鐘の数で、つまりは煩悩の数だったのに…。

城の中は写真撮影禁止でした。

フランス革命の後、没収された城は荒らされて、調度品などは全て盗まれたそうです。唯一残ったというのは、狩猟の獲物を乗せる大きなテーブル。余りにも重いので放棄されたようです。

その後に集められた調度品は入っていましたが、昔をほうふつとさせる城の雰囲気には欠けました。でも、窓からの眺めが素晴らしい! 遠くまで見えるのが好きな私は、住んだらさぞ気持ち良いだろうな… と思いました。


菜園の見学

城を出たあと、菜園の方を見学しました。「potager(野菜畑)」と名付けられていたのですが、むしろ花壇のスペースの方が広かったです。


Potager du château de Lantilly

城の中を見学したとき、どの部屋にも美しい花が活けられているのに目をとめていた私なのですが、お庭にこんなにたくさん花が育てられていたのでした。

ここの庭は、美しい庭としてもリストアップされています。こういう庭があったら嬉しいという、心が休まる庭園でした。小さな小屋があるのも楽しい。

庭を復興したのは2000年で、翌年にはブルゴーニュの庭園修復賞を獲得したとのこと。造園を手掛けたのはCamille Mullerとのことなので、サイトを訪問してみると、私好みの造園センスに見えました。

庭の外れには、いま流行りのツリーハウスができていました。



一緒にいた友達、いわく。
子どものころにはツリーハウスを作って遊んだけれど、こんなに立派じゃなかったな…。


城を出るとき、ガイドさんが指摘していた門に注目しました。



この家のは変わった紋章のデザインだと思ったからです。

紋章のデザインとしては変わっているでしょう?

現在の城主の苗字から紋章を探してみたら、これでした↓
Blason de la famille de Virieu

キャンディーを思い浮かべてしまった私なのですが、紋章は渦巻きではなくて、三重丸なのでした。

ブログ内リンク:
★ 目次: 城について書いた記事ピックアップ
フランス貴族の見分け方 2007/09/25

情報リンク:
Le château et les jardins de Lantilly
Label jardin remarquable
Liste des jardins portant le label « jardin remarquable »
Comité des Parcs et Jardins de France


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