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2012/10/18

シリーズ記事 【山小屋に滞在したサヴォワ地方の旅行記】 目次へ
その6 山小屋での滞在 (6)


いよいよ、バースデーパーティーの当日。前泊しなかった人たちも次々にやって来て、山小屋の裏庭は車でいっぱいになってきました。

午前中は雨でしたが、午後からは快晴になりました。

70人近くが集まる夕食では、外のテーブルで食べようということになっていたのですが、テーブルは朝の雨でビショビショだし、夜は寒いだろうということで、室内を使うことにしました。

テーブルやソファーを動かして会場づくり。それから、風船などを飾ってパーティーの雰囲気を出す。


豚の丸焼きはアトラクションになる

夕食のメイン料理となる子豚は、14キロと言っていたっけかな?... 丸焼きに詳しい人が、3時間焼くと良い、と肉屋さんに言われたのだそうです。

午後5時、子豚がバーベキュー装置に取り付けられて、モーターで回り始めます。

前日の準備を見ていて(それを書いた日記)、そんなに大変な思いをして子豚の丸焼きにしなくても... と思っていた私。でも、当日になったら、これをやろうという主催者のアイディアが分かる気がしました。

パーティーが始まるのを待ちながら、豚が焼けるのを眺める。これがアトラクションになるのですね~!



ブルゴーニュだったら、こういう風に食事を待つ時間はアペリティフ(食前酒)タイムになるのですけど...。

パーティー主催者の夫婦は登山も水泳も得意な人たちなので、集まった人たちもスポーツマンが多いらしい。それで、そんなにお酒を飲む習慣はないのだろう、と想像しました。

ただ、豚が回るのを眺める!

そのうち、ブルゴーニュから来た人たちが「喉が渇いたね...」などと口ぐちに言い出したのですが、主催者の反応はなし...。

そろそろ夕食が始めるというとき、あえて言ってみる。
私たちが持ってきたワインは、どこにしまったのだっけ?...

「どうぞ、どうぞ、持ってきたワインは好きな時に出して飲んでくださいね~」という返事が返ってきて、食前酒になりました。

生粋のサヴォワっ子の奥さんにとって、食前酒というのは、食事を始めるときに出されるものだ、という認識があるらしい、と観察しました。

私が知っているフランスはブルゴーニュなので、それがフランスを代表すると思ってはいけないんだな...。


豚はうまく焼けなかったけれど...

家畜を丸焼きにするのは、とても難しいのです。火が強すぎると周りだけ焦げて、中は生になってしまう。火が弱すぎて長時間焼きすぎると燻製になってしまう。

特に、豚の丸焼きは難しいのではないかな?... ヒツジなどは肉に赤味が残っているくらいの方が美味しいですが(しっかり焼かないと嫌がるフランス人もいますが)、豚は生焼けで食べたらお腹を壊す危険があります。

かなり熟練がいるのです。

丸焼きを食べる機会は今までたくさんありましたが、慣れている人たちがやっていました。このときは、年配のマダムが進行役になったのですが、そう何回もやった経験があるわけではないらしいので、危なっかしく思っていました。

でも、焼き始めてから3時間。子豚はこんがりと焼きあがり、解体作業に入りました。

もう寒くなってきたので山小屋の中にいたのですが、「写真、写真」と呼ばれて見に行きました。



美味しそうに焼けているではないですか?!

でも、切ってみると...
中はかなり生焼け。

やっぱりね... などと思ったのですが、彼らはめげない!

豚を大きく切り分けて、バーベキューの網にのせて焼きだしました。

そんなわけで、始まっていた夕食は少し中断して、豚が出てくるのを待つ。



メイン料理に入ったのは午後9時ころでした。フランスの食事は延々と続くので、そう遅い時間ではありません。

黒こげになってしまったところと、まだ生のところとを避けてとるので、子豚1匹では足りなかったという感じがしました。


パーティーは盛り上がる

チーズが出てから、ダンスタイム。

プロのギターリストと歌手が来ていて、パーティーを盛り上げています。彼らは良いのだけれど、音痴の人たちまで歌いだすのが辛かった...。

私の趣味だと、こんな山の中で室内楽の演奏でもしてくれたら、忘れられない夜になったのだけれど...。

リズミカルな曲のとき、みんなが飛び跳ねて踊り始めました。



床がズシン、ズシン揺れる! フランスの家で、こんなに床が不安定なのは見たことがありませんでした。床が抜けないのだろうか?... と心配になる。

後で聞いたら、心配になって、階下まで降りて天井が崩れないかチェックしていた人がいたのだそう。


子豚の丸焼きに気をとられていたので、誕生祝いだとバースデーケーキがあるというのをすっかり忘れていました。

大きなケーキが2つ用意されていました。



山小屋滞在の続きへ



フランス人たちは動物の丸焼きが好きなようです。過去の日記でも、丸焼きパーティーのときのことを幾つか書いていました:

ヒツジ
今年の革命記念日 (1) メシュイとサヴィニー・レ・ボーヌ 2011/07/14
誕生パーティーで15時間過ごす 2008/07/31

子豚
フランス人は、びっくりパーティが好き? 2006/07/18

イノシシ
森の狩猟小屋でイノシシを食べた日のこと 2012/01/22
アルザス旅行: リーボーヴィレの中世クリスマス市 2006/12/19
ハンターたちの食事会 2004/05/15



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