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2012/10/26
アンティークのコレクションを楽しんでいる家に行った日の続きです。

その前にお邪魔したときにも、色々コレクションを見せてくれたのですが、まだまだたくさんある! 家が修復中なので、ほとんどの蒐集は段ボール箱などに入っているし、出してあるものは埃だらけ。

価値がでるようには飾ってはいないわけですが、興味深いものがたくさんあります。

今回は、東洋のものを中心に見せてくれました。

私が アジア系だから、喜ぶだろうという配慮なのは分かります。フランスにいるのだから、フランスのものを見せて説明して欲しいのですけど、そうは言わずに、嬉しそうに拝見!

でも、フランスのことは知らないから調べる傾向があるのに対して、日本のことはおろそかにしてしまっている私が反省を迫られる機会。疑問をもったり、発見することもできました。

外国人と付き合う日本人はよく遭遇する場面だと思いますが、まず日本のことを語れないといけないのですよね。フランス語を勉強し始めたとき、下のシリーズを買って、単語を覚えたのを懐かしく思い出します。



こういうのは英語用しかないものなのですが、このシリーズにはフランス語のも入っていたので気にいったのでした。

昔はよく勉強したな...。最近は全く努力していない!... と、反省。


東洋コレクション

前々回の日記「廃屋を修復中の家に行く」に書いた改修工事中の部屋の片隅には、こんなものがありました。



バラバラにして置いてあるタンスです。

フランスで開かれた物産展か万国博か何かのときに、中国から持ち込まれたのではないか、ということで購入したのだそう。

写真をとろうとしたら、覆ってあった布をはずして、箪笥の扉に彫られている彫刻を見せてくれました。



なかなか見事な彫刻。

それでも、中国の伝統工芸のトップレベルの作品とまではいかないだろうな...。でも、箪笥は持っていて便利な家具ではあります。

「日本の鎌倉彫に似ている」と言ったら、「Kamakura? 覚えておこう」などと言われてしまった。

いえ、いえ、私はこういうものには全く知識がないので、勝手に口走っただけです!


月餅というのがあったっけ

下は、中国の菓子を作る道具なのだそう。



「日本でも、和菓子はこういうので型を使うのだけど...」と、またまた、なんにも分かっていないくせに、余計なことを言ってしまった私...。

責任を感じたので、帰ってからインターネットで画像を検索してみました。文字が書いてあるので、何か特定してあげられることがあるかも知れないと思ったので。

でも、撮影した画像を拡大しても、書いてある文字が私には読めないので、なんにも分からない。

ただし、このくらい深みがあるのは中国製が正しいかな、と思いました。

月餅を作る木型が似ていたのです:
華僑の血筋をひく本場の月餅

少し調べた限り、和菓子を作る型には取っ手がついていないくて、中華菓子の型には取っ手がある、という感じがしました。でも、深く調べたわけではないので、いい加減な観察。

調べてみたお陰で、月餅は十五夜のお月見の菓子といえるようなものなのだ、と知りました。「げっぺい」と頭に入っているので、「月」の文字が入っていたとは意識していなかったのです。

月餅は、久しく食べていないな...。
十五夜も、子どものころに母がススキを飾っていたのを覚えている程度。

でも、お月見のせいか、昔の日本ではススキを茅葺き屋根につかっていた伝統がしみ込んでいるせいなのか、日本にいても、フランスにいても、ススキを見ると喜んでしまっています。

ススキはアジア大陸の植物なので、フランスで自然に生えているのは見たことがないのですが、ごく稀に、道路の植え込みにススキらしき植物を見かけることがあります。

先日通った高速道路の休憩エリアにも、大きな植え込みがあったので写真を撮っていました。


Miscanthus sinensis

ここはブレス地方。ブレス産若鳥の産地で、土壌が普通のところとかなり違うのをマークしているので(アカマンマが雑草として生えているなど)、こんなのを植えて育てることができたのではないかと思いました。


日本人形

日本のものもコレクションにあると言って、小さな人形を幾つも入れた段ボール箱を見せてくれました。その中に、日本の着物姿のものが2個。

女性なのですが、1つは帯をお腹の上で結んでいるが奇妙...。

花魁の帯は前で結んでいるのを思い出したけれど、これは普通に簡単な帯を締めただけの姿の人形だったのです。

「日本では、帯の結び目は後ろにするのが普通なのだけれど...」と言ってみると、帯の結び目の部分がとれていたので、くっつけたのだそう。「教えてくれて、ありがとう」と言われました。

日本人形は2つあるから1つくださると言われたのですが、私はコレクションの趣味がないのでお断りしました。ついでに、「でも、四角い部分は後ろにした方が良いわよ」などとアドバイス。

でも、言ってしまったことが正しかったのか不安に思ったので書きながら調べてみたら、「抱(かか)え帯」というのがあるのですね...:
歌舞伎で帯を前で結ぶのは


立派な日本人形もありました。



着物の部分は、布なのか、紙なのか分からないけれど、触ってみたところ、紙らしいと感じました。着物の部分が埃をかぶってしまっているのも、なんだか気に入りました。

カミシモ姿の男性、という説明がついています。

良い姿。でも、袖の部分が、やたらに大きく、美しすぎる気もしないでもない...。それと、八頭身などは飛び越えて、頭の部分がやたらに小さい! 日本人形は、こういうプロポーションで作るかな?... 顔の部分も、何となく西洋人風に見えなくもない...。

それと、髪の毛と、紐が、やたらに現代風な素材なのも気になる。でも、これは修理した部分だろうと思いました。

ともかく、せっかく見せてくれるので、何か日本や東洋から見た観察点を教えてあげたいと思ったのですが、私は無知なのでお役にたつことは言えませんでした...。


日本人形をプレゼントしてくださるというのに断ったせいか、フランスの伝統工芸の食器セットをお土産にいただいてしまいました。

コレクションをいただいたのは、これが初めてではないのです。「そんなにいただいては...」と遠慮すると、コレクションにふさわしい人にプレゼントできるのが嬉しいのだとのこと。余り断るとコレクションが気に入らなかったみたいに受け取られるかと思って、すなおに受け取る...。

いただいたのは、ジアン焼きの食器でした。この家では、コレクションの中でも、ジアンのファイアンスに凝っていたのでした。

フランスの陶磁器の産地名は少しは知っているものがあるのですが、ジアン焼きというのは知らなかった。

それで、少し調べてみました。今後お付き合いしていくうえで、何も知らないのは申し訳ないと思ったので。

- 続く -


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