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2012/10/27
フランス人は何でもコレクションするのが好きな国民だ、とは前々から感じてはいました。でも、前々回の日記から書いている夫婦のコレクションは大変な量でした。

切手やシャンパンのキャップを集める趣味とは違って、場所をとるものを集めているのが驚き。田舎に広い家を買ったのも、それを全部おさめられるスペースが欲しかったからなのだろうか?...


掘り出し物を見つけられるのもコレクターの資質

そうなんだろうな、と思うのです。

このブログでは、こんなものに値段をつけて売るの?! というものをフランスのガラクタ市では売っている、と度々書いてきたように思います。でも、探すと、掘り出し物があるというのを学びました。

キノコ狩りと同じで、みんなが来る前に探しに行く、というのがコツなのだろうな...。確かに、ガレージセールなどは、朝早くからプロの人たちが目ぼしいものをさらっていくので、その後に行っても何も残っていない、とは言われていました。

私がガラクタ市で変なものを買ったときの話しをすると、「ポ・ド・シャンブルなら、私も持っている」と笑って、奥さんがご自慢のものを出してきました。


Pot de chambre

う~ん、私が買ったバケツよりはずっとお上品!

これが何であるかは、すでにクイズにしたことがあるので省略:
クイズ: これは何のために使うのでしょうか? 2008/02/19

私がガラクタ市でこの道具を買ったときには、「たぶん使ったことがないと思う」と言われたのですが、こちらは、ちゃんと用を果たしていたのだろうな...。

私が買ったものについて書いた日記:
森の中にあったノミの市 (2): 変なものを買ってしまった! 2008/07/09


ジアンの陶器

上に入れた ポ・ド・シャンブルは、ジアン(Gien)の陶器だそうです。夫妻はジアンの陶器の中でも、特にこのような単色の柄シリーズが好きなようです。

下は、アザミのシリーズの皿の表と裏。



手書きなので、微妙に違うのがおもしろくて眺めました。


またプレゼントされてしまった!

普通、コレクターというのは、こちらがつまらなそうに見えるものでも大切にしていて、人になんかあげないものだと思っていました。でも、この最近親しくなったアンティーク蒐集の趣味がある友人夫妻からは、色々なものをいただいています。

私がジアンの陶器を褒めたから、私が欲しがっていると思ってしまったのかな?... この日おいとまするとき、青いジアン焼きのテーブルウェアのセットをプレゼントされてしました。

150年くらい前のものなのだそう。なにしろ皿のセットは12枚単位なのですから、枚数が多い。スープを入れる大きな器に合わせて、普通の皿、スープ皿、ケーキ皿、それから色々な形をしたものなど、30点くらいのセット。

落として割ってしまうのに注意しながら使う気にもならないので、急きょ、展示場所を作りました。



お呼ばれした帰りにいただくものとしては、いきすぎていませんか?...

夫妻が余りにも気前が良いので、戸惑ってしまいます。

フランスの田舎では、近所の親しい人にも、何か家にあるものをゆずるときにお金をとる人が多いのです。

古いものを出してきて、「これ、欲しい?」と聞くので「欲しい」と答えると、値段を言ってくる。日本だったら、ひきとってくれるだけでも嬉しいというようなシロモノにも、値段をつけているので驚きます。

私が「これ、使わないからいらないのだけど、いる?」と聞くと、「いくらで譲ってくれるの?」と聞いてくる。農家のトラクターなどは借りたいときがあるのですが、ちゃんと相場まで決まっていて、結構なお値段です。

まあ、「ただより高いものはない」と言いますから、お金を払えるのは便利ではあります。フランスでそういうのに慣れてしまったので、お祝いや土産の必要がないときにプレゼントされると、いいのかな?... という気分になります。

ただし、フランスでも、都会の人はそうではない、と観察しています。いらないものをあげるときなどには、お金をとったりは、まずしません。

日本は逆ではないかな?... 田舎に行ったとき、「わあ、こんなのが欲しいと思っていたんです~」などと口走ると、プレゼントしてくださってしまうことが多いので、そういうことは言わないように気をつけています。

とはいえ、すぐ感激してしまうタイプなので、口がすべる。使用中のハエたたきをいただいてしまったこともありました!

ともかく、こんなに気前が良いフランス人に会ったのは初めです。これまでも、会うたびに色々いただいているのです。

ご主人は空手をしていたので、日本精神が身についてしまっているのだろうか?...  日本の話しをしていると、すぐに「センセーがこう言っていた」とやるのです。

日本かぶれしてしまった外国人のタイプでは全くないのですが、私と話すときは、彼が心から尊敬していたらしいセンセーの教えを思い出そうとしているのを感じます。

フランスの田舎の人たちが、何でも値段をつけて知り合いに譲っているのを見ているので、彼らがいらないコレクションがあるなら、売ったら良いとさえ思ってしまう。

だって、引っ越してきてから1年たっても家業は軌道にのっていないのだし、あの広い家を修復するには膨大な費用がかかるでしょう。手放しても良いものがあるなら、私がネットショップを開いてあげたくなってしまう...。

フランス人の友人に「どうして、こんなにプレゼントしてくれてしまうのだろう?」と聞いたら、空手の彼は貴族の家系だからだろうと言われました。

でも、私は日本の武士道精神も入っているという気がします。私の祖父の家訓(?)の1つは、「武士は食わねど高楊枝」だったので!


ジアン焼きを知らなかった

ジアン(Gien)というメーカーは知らなかったのですが、どこかで見た雰囲気の柄...。

そう思って調べてみたら、だいぶ前に、どこかでもらったグラン・マルニエ(Grand Marnier)の宣伝アイテムの灰皿が、ジアン製だったのでした。

フランスのカフェなどで見かける小皿で、eBayでもこちらで売っていました

でも、皿の裏側のメーカーの文字は、ごくあっさりとしたものになっています。宣伝用に大量に作ったからなのかな?...

私の皿は、どこかに転がっているはずなので、探しだして大事にしてあげないと...。


ジアン焼(Faïencerie de Gien)は、1821年、イギリス人実業家トマス・エドム・フルムが、ジアンに製陶工場を開業したのが始まりなのだそうです。

ジアンの歴史と伝統

日本にもかなり輸出されているので驚きました:
ジアンを楽天市場で検索

私は全く知らなかった...。

フランスから日本にお土産を持っていかなければいけないときも、全くアイディアが出てこないほど、「フランスらしいもの」というのが分からない...。

他の人がフランスで買ったという土産物を見せてもらうと、上手に探したな... と感心しています。そもそも、店をのぞく趣味がないのです。


ジアンも時代の並にのった?

現在の商品をみると、友人夫妻が好きだと言っていた単色の柄もあったのですが、最近は華やかな柄の商品が主流になっているように見えました。





友人夫妻がコレクションしている単色のだと、「これはジアン焼きだ」と見分けられるようになったのではないかと思ったのですが、華やかな絵が書いてある陶器を見たら、どこのだか全く分からないように思ってしまう。

色彩が豊かなのも美しいのですけど、他のメーカーとどう区別するのだろう?...




内部リンク:
フランス人は日本の武術がお好き? 2009/02/13
異文化を感じるとき 2008/10/10 タタミゼについて
★ 目次: プレゼントや土産物に関して書いた記事
★ 目次: アンティーク、蚤の市などについて書いた記事

【出会ったコレクター】
村人の家で開かれていた展示会  2012/09/27
お城に到着 2008/05/22
シャンパンが好きならキャップもコレクションしてしまう 2006/08/02
クイズ: これは何でしょう? (ひと昔前の便利さ 1) 2005/12/08
 ⇒ クイズ: これは何でしょう? (ひと昔前の便利さ 2) 2005/12/12

外部リンク:
☆ Wikipédia: Faïencerie de Gien


ジアンの製造過程を見せるコマーシャルビデオ:

⇒ 英語バージョン
⇒ その他、ジアン関係の動画検索


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コメント
この記事へのコメント
ジアン!
ジアン、好きです~!
どんどん新しいシリーズがでてくるので「これはジアン?」ってお皿の裏をひっくり返すします(汗)
アザミのお皿の裏のマークは手描きなんですね!びっくり。
今のものはハンコか転写シートかな?
それにしてもジアンのプレゼントには驚きました。これまた数もすごい!
ちょっとしたお嫁入り道具?といった感じですね。

2012/10/28 | URL | pepe犬  [ 編集 ]
Re: ジアン!
v-22 pepe犬さんへ

色鮮やかな柄も明るくて美しくて良いけれど、pepe犬さんの作品の方が、ずっと素敵な柄で、美しく描かれているけどな... と、眺めておりました。でも、現代に大量に作って売るものと、1点ものとでは、手間のかけ方が全く違うのでしょうね。

pepe犬さんでもお皿をひっくり返してみると聞いて安心。でも、画家も同じだけれど、ひと目で「あぁ、○○だ~」と分かるような作品を作るのが普通だと思うのだけれど...。どんどん新しいシリーズを出しているのですね。私も同じことをやっているのは好きではないので、気持ちはわかるのだけれど...。

裏のマークが今はどうなのかなと気になっていたのですが、もう手描きではないのですね。

すごいセットでしょう? 数が欠けている皿もあるし、あるべきものがないので(ケーキ皿、コーヒーカップなど)、これを持っていた人は、もっと見事なコレクションだったのだろうと想像しました。花嫁道具か、結婚のお祝いだったのでしょうね。どんな家庭が使っていたのかな?...
2012/10/28 | URL | Otium  [ 編集 ]
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