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2012/11/03

シリーズ記事 【フランス人にとっての米】 目次へ
その1


フランス人は、米は南国でしか育たないと思っているようです。

フランスでの米の産地はカマルグ地方で、それは南仏の湿地帯です。それと、東南アジアなど、暑い国から米を輸入しているからできるイメージのよう。

日本では、東北地方が米の産地となっているので、私には納得できない考え方。それに、日本では水路を整備しているから、湿地帯でなくても水田があるのだし...。

日本で米に詳しい人に聞いたら、日本の寒冷地で米が生産されるのは品種改良をした結果であって、米はやはり暑いところで育つ植物なのだ、と言われました。

遅かりし! フランス人に、雪がたくさん降るような地域の方が美味しい米ができるのだ、と言ってしまっていた...。


米は野菜

むかし、米は野菜の1つだ、とフランス人に言われたときには驚きました。

でも、考えてみれば当然。ご版のように食べるのはパンなのですから、米は野菜の場しかない!



米が添えられた料理を見ると、確かに野菜だな... と感じます。

フランスに慣れていなかったころ、フランス人家庭に招待されると、よく米が付け合わせにされるので参りました。

私が日本人なので、米を出したら喜ぶと思って料理してくれたのは分かります。でも、米の付け合わせというのは余り好きではないのです。パンがあるときに、ご飯も食べる、というのは抵抗があるのです。

いつの間にか、私はフランス人と同じようにフランス料理を食べられる、と友人たちに分かったのか、米を出してあげても私が喜ばないせいか、最近はめったにライスを添えた料理を出されることはなくなりました。

あるいは、フランス人が米を余り食べなくなったのかな?...

フランス人は年に米7キロ食べる、という最近の統計がありました。
そんなに食べているとは、少し意外...。


外米とベタベタ米

外米はおいしくない、という感覚が、私には根付いていました。思えば、「外米」とは排他的な表現ですね。

在日外国人が「ガイジン」と呼ばれると侮辱されていると感じると言っていたのが印象に残ったので、「外国人」と言うように努力しています。「外米」という言い方も、「外人」と排他的に表現するように侮辱的な感覚があると感じるので、使うのは避けたくなります。

日本の食文化に欠かせない大豆などは輸入品に頼っているので、せめて米だけは国産を保護して欲しいとは思うのですけれど。


米に関してフランスで知ったのは、日本では「外米」と言って嫌われるパサパサの米が、とても美味しい場合もあることでした。

外米を食べる国では、そういうパサパサの米に合った料理を作っているのですよね。逆に、日本の米でパエーリャとか、リゾットなどの外国料理を作ったら美味しくない。

中華料理屋で食べるriz cantonais(チャーハン)が大好きだ、というフランス人がいました。

私も作れる。日本から持ってきた極上の米でチャーハンを作ってあげました。すると、「ベタベタでおいしくない」と言われてしまった! 日本で作って人に出すと、美味しいと褒められたりしていたので自信があったに、がっかり…。

確かに、フランスのチャイニーズレストランで出てくるチャーハンは、米がパラパラしていて、それが美味しいのでした…。

日本でパサパサの米を「外米」と言ってランクを下げるように、フランスではベタベタにひっつく米に対して、「riz collant」という呼び名があります。日本の米は、このカテゴリーに入れられます。

スーパーで安売りされていた米 ↓



細長い粒で、べたつかない、と明記されています。これがフランス人向けにはアピールするのです。

べたつく米は、フランス人には悪いイメージでした。最近のフランスでの寿司ブームのおかげで、寿司にはこれでなければいけない、として評価されるようになってきていますが。

でも、日本の普通の米と、エスニック料理などで使うモチ米と、フランス人は区別できるのかな?… Wikipediaのフランス語ページでは、みんなゴッチャにしていますよ...(riz gluant、riz glutineux、riz collant、riz doux)。

寿司パーティーをしたとき、日本から持ってきたササニシキのご飯を出したら、集まったフランス人たちから「米がこんなに美味しいとは思っていなかった」と絶賛されました。

日本の米には甘みというか、うまみというか、米そのものの風味があるのですよね。

もっとも、最近の私は、フランス人に白いご飯は出さなくなりました。混ぜご飯にした方が喜ばれるので。何も入れなくても、炊きあがってからバターを少し入れて出しています。酪農家の手作りバターだと、香りがあがって素晴らしくなるのです。

私も、その方が好きだし。子どもの頃には、毎日出される白いご飯が嫌で、お茶碗に入ったご飯に少し穴をあけ、そこにバターとお醤油をたらして食べていました。そんな変な食べ方をするのは私だけなのかな?...


非常に美味しかった黒い米

米は野菜のように料理の付け合わせで食べるので、パッケージは小型。でも、色々な種類が売られています。


見本市でメーカーが展示していた米

フランス人に好かれているのは、香りが強いBasmatiバスマティ)と呼ばれる種類の米のようです。

友人から、スーパーで簡単に手に入る良い米として勧められたのは、Taureau Ailéというメーカーのバスマティ。

南仏カマルグの米なのでした。
やっぱり、フランス人も国産が一番ですか。


フランスで、非常に美味しい米に出会ったこと米がありました。

ミシュランの3つ星を持つレストランに行ったとき、料理の付け合わせになって出てきた米。

びっくりするほど香りが高く、シャキとした触感がたまらなく良い。

この米をレストランのブティックで売っていたので、小さな袋を買いました。

見本として少し残しておいたはずなのを探しだしてみたら、パッケージにはバスマティと書いてある。

普通にフランスで書くバスマティは白い米なのですけれど...。

日本も同じようです:
日本で市販されているバスマティライスを検索

黒くて、非常に細い粒だったので、Riz sauvage(野生米)と呼ばれる種類かもしれない。Wikipédiaに入っているRiz sauvageに入っている画像と同じ米に見えるのですけれど、パッケージには「Basmati」と書いてあるのだから、それを信じるしかない。

あの米は何だったのだろう?...
後にも先にも食べたことがない美味しい米でした。 でも、調理法も良かったのだろうな...。


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