| Login |
2012/11/05

シリーズ記事 【フランス人にとっての米】 目次へ
その3


フランス人たちは、一般的に、みな、驚くほどよく食べます。普段は簡単に食事をしている人たちも、みんなでご馳走を食べようとなると食欲がでるらしい。

良いレストランかどうかという評価も、お腹がいっぱいになるくらいボリュームがあったかというのが採点の対象になっています。

レストランを出るとき、「おいしかったね」と言うのに続けて、「copieuxだったし(ボリュームがあったし)」と付け加えるので困ります。

私は、お腹がいっぱいになれたからレストランが気に入った、という評価の仕方はしません。友人たちは、私が大食漢ではないのを知っているのだから、なんで、そこで私の同意を求めるの?!

面倒なので「うん」と返事するのですが、言われるたびにひっかかります。

フランス人って、どうしてそんなに食べられるの? と思う場面によくぶつかります。

ブログにも、そのことを度々書いていますが、高齢者たちの食べっぷりを観察してみたときの日記は、こちら:

フランス人って、どうしてこんなに食べられるのだろう?...【2】 2006/05/28


というわけで、フランス人が食事会を開くときには、みんなをお腹いっぱいにさせるのが第一の配慮となります。

でも、ただお腹を膨らませるだけの料理は嫌われるので、難しい。

前回の日記では、持ち寄りパーティーにライスサラダを作って持って行こうと思ったのに、一緒に行く友達から反対されたことを書きました。ただお腹をいっぱいにさせる料理なんていうのはやめなさい、というわけなのでした。

そういう場に、材料費が安上がりで、ボリュームが出るライスサラダなんかを持っていったて、誰も喜ばないから止めた方が良いというのでした。


たくさん食べさせてもらうことを喜ぶくせに、これでもか! と出てくる料理は嫌うらしい。

それを感じたのは、フランス人たちとドイツとオーストリアを旅行したときのことでした。


クネーデルは、フランス人に嫌われる


フランスの観光ガイドブックを持参していました。

フランス以外の国に行くときに必ず買うのは、
Guide du routard

観光地の歴史などについの記述は余り良くないのですが、心地よく滞在できる町や村を探すのには最適。

写真などはないのですが、ユーモアたっぷりの記事がおもしろい。

安くて美味しいお勧めレストランの情報も詳しいです。このガイドブックはボリュームがあることも、美味しいことと同様に重視していると感じています。

イタリア編などは、フランスから行きやすいので情報が集まるのでしょう。推薦してあるレストランは、遠回りをしても行く価値があるところに出会ったりします。

ドイツでは、お勧めレストランには良い料理を出すところもあったのですが、美味しかった... と、後で思い出すようなところは1軒もありませんでした。わざわざ、レストランのために移動する気はなくなりました。

オーストリアはカトリックの国なので、食べ物にうつつを抜かす国だろうと期待していました。ところが、ドイツと同じに、あるいはそれ以下に、レストランの食事を楽しめない...。

それが分かっているらしくて、オーストリア編のガイドブックには特別なコーナーが作られていました。

高い、中くらい、安い、と予算別に推薦レストランが並んでいるのですが、それに加えて「Knödelクネーデル)にうんざりしている人向け」というコーナーがあったのです。

このシリーズのガイドブックは色々な国のを持っていますが、こんなのは初めて!

クネーデルとは、何から作ったのか得体のしれない団子のことでした。

お腹を膨らませる目的しかない、と思えるもの。極端に大きなものも出てきます。

クネーデルを避けられるレストランのコーナーで紹介されていたのは外国料理。大きな町の紹介では、ほとんどコーナーが設置されていました。

せっかく外国に行ったのだから、よその国の料理なんか食べたくない、と始めのうちは思っていました。でも、ドイツからオーストリアに入ったら、私たちは限界に達し、外国料理店を探すようになってしまいました。

でも、中華料理屋に入ってみても、メニューを見るとクネーデルの文字があるので笑ってしまいました。

推薦レストランだったのですが、生まれてこのかた食べたことがない、と断言できるほど不味い中華料理を食べるはめになりました。

どこか大きな町に行けば、オーストリアにだって良いレストランもあったのでしょうが、がっかりしたくないのでレストラン探しは止めました。

クネーデルはオーストリアの料理だそうですが、そこに入る前に旅行したドイツでも、同じ発想と思える付け合わせがありました。大きなジャガイモ!

オーストリアで、とあるレストランに入ったら、絵が描いてあったので、シーズンのジロールという野生キノコの料理があるらしい、と分かりました。

幾つかチョイスがありました。

美味しいものに飢えていた私たちは、一番高い料理を注文。

お腹いっぱいジロールを食べるぞ~ と、張り切った私。

ところが、巨大なクネーデルがドンと乗っている皿がでてきました。

ジロールは影に隠れている…。

結局、料金の差は、クネーデルが大きいか、小さいかによるだけだったのではないかな?...

そのとき以来、私もクネーデルに恨みを持つようになりました。


ガイドブックを作った人は、フランス人なら誰でも、クネーデルに嫌気がさすだろうと分かっていたのでしょうね。

これが嫌われるのは、味に魅力がないだけではなくて、肉などでお腹いっぱいにさせないで、野菜か何かで作った付け合わせが大きすぎるでもあろうと思います。

やはり、フランスは肉食の国かな?...

他にも、フランス人が嫌う料理があります。

続き:
フランス人が栗を嫌う理由

ブログ内リンク:
★ 目次: 郷土料理、地方特産食品、外国料理
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ
総目次: テーマおよび連続記事ピックアップ


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村


コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する