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2012/11/25
2週間ほど前、朝市で貝類を売っている店に、見たことがない貝が並んでいました。



この夏にフジツボが素晴らしい美味なので感激していた私。これはフジツボではないかと思いました。

そのときの日記:
フジツボが美味しいのに驚きました 2012/08/05

日本ではフジツボは非常に高価なのですが、これはとても安い。1キロ7ユーロなので、アサリの半額か3分の1くらいのお値段です。貝に蓋の部分がないのですから、アサリより食べでがありそう。

美味しいのかどうかわからないのですが、残っていたものを全部買いました。色々に調理して試してみようと思ったわけです。

少し前にも、どうやって食べるのか分かりもしないで八百屋さんで見なれない野菜を買って、色々に調理して苦労した私でした。どうも、得体のしれないものに興味を持つ性分らしい...。

そのことを書いた日記:
直売農家が売っていた奇妙なブロッコリーの葉 2012/10/28


カサガイだった

買った貝は、残念ながらフジツボではありませんでした。

Pâtelleと書いて売っていたのですが、仏仏辞典にも書いてあるPatelleが正しい語のようです。でも、インターネットでレシピを検索したら、aにアクセント記号をつけた「â」の綴りもたくさん出てくるので、普通には使われているようす。

仏和辞典をひいたら「セイヨウカサガイ」と書いてありました。

フランスも地域によって異なる呼び名があり、地中海地方ではarapède、ブルターニュ地方ではberniqueやbrenique、オレロン島ではjambeと呼ばれるのだそう。

アップで貝の写真を取らなかったのですが、このブログの一番下によく見える写真が入っています

どうやって食べるのかを魚屋さんで聞いたら、フライパンにバターをしいて、貝の実の部分を下にして焼くと教えてもらいました。

エスカルゴみたいにして食べるということだろうなと思ったので、まず、それで実験。

さっとバター焼きにして、パセリのみじん切りを振りかけました。

「よ~く洗って砂を取り除いてから」と言われていたので、よく洗ったつもりなのですが、やはり砂が少し残ってしまったのが難点。でも、かなり美味しい味でした。


アワビのように刺身で食べるのが一番

貝に挟まっている砂が、洗ったくらいでは落ちないので、実を取りだしてから料理することにしました。

解体してみると、身の部分はアワビにそっくり! もちろん、非常に小さいのですけど。

薄くスライスして、朝市で買ったセロリのスライスの上におき、ワサビ醤油で食べたら、まさにアワビの味。すばらしく美味しい♪

次には、オリーブオイルとレモン汁でカルパッチョ風にしてみました。



ワサビ醤油の方が格段に美味しかった。残りはすべてワサビ醤油にして、人が来たときに出して食べきってしまいました。それで、他の調理法は研究せずに終わり。

ところで、身を取りだすとき、臓物のような部分は生で食べないことにしたので、この臓物部分でスープを作ってみたら、これがまた、とても美味しい。

この日記を書きながら調べていたら、味噌汁にすると美味しいとあったのですが、頷けますね。

アワビは身がしまりすぎていて生で食べるには固すぎるのですが、こちらは身が柔らかくて、小さいという欠点を抜きにすれば、アワビより美味しいかもしれない。

店の人がバターで焼くレシピを教えてくれたのですが、これはエスカルゴの料理ではなく、フランスでアワビを食べるときの調理法と言った方が正確でした。だとすると、フランスでアワビを食べるために買ったゴムの金づちのようなものでたたけばよかったかもしれない。でも、小さいのだし、身は柔らかいので、それは必要なかったと思う。

フランスでもアワビは高級食材で、収穫の制限もあるので、めったに買えません。第一、このセイヨウカサガイはアワビよりずっと安いのも嬉しい。

フランスでも日本でも、アワビに似ていると表現しています。カサガイの種類には色々あるので、私が買った貝が日本で何と呼ばれるのか分からないのですが、日本ではベッコウガサと呼ぶ貝に似ていると感じました。

小さな貝なので、刺身にするのは手間がかかりましたが、その甲斐がある貝だと思いました。

この貝のことを調べていたら、貝おこしという道具があると知りましたが、私は小さなナイフで十分まにあいました。

また見つけて買う機会があるかどうか分からない貝だけれど、気に入った調理法をメモしておきました。



ブログ内リンク:
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ
フランスのセロリ 2011/05/21
★ 目次: 珍しい植物の食材 (野菜、穀物、ハーブ、山菜など)

情報リンク:
☆ Wikipédia: Patelle
Patelles à la braise
ツタノハガイ科
☆ Wikipedia: カサガイ
Patellidae / ツタノハガイ科
カサガイの身のはずし方。
☆ 市場魚貝類図鑑: ベッコウガサ


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コメント
この記事へのコメント
Pâtelle
アワビで検索していて、たどり着きました。ブルターニュはロリアンと言う町に住んでいます。実はフランスの第2漁港と呼ばれている街です。ブログを拝見しいてびっくりしたんですが、Pâtelleがブルゴーニュで売られているとはびっくりしました。ブルターニュでは実はほぼ食べない、とうちのフランス人が言うんですが。確かに、マルシェで一度も見た事が無いんですが。でも、お料理されているのを見て、美味しそう!と感動しました。近所の海に行くと、いつでも見かけるので、今度とってきて、料理してみたいと思います(笑)
2013/03/17 | URL | kazu  [ 編集 ]
Re: Pâtelle
v-22 kazuさんへ

ブルターニュではPatelleを食べない、という貴重な情報をいただきました♪ やたらに安かったのは、需要がないからなのでしょうね。フランス人たちが食べないことを祈ります!

書きそこねていたのですが、これを売っていたのは、ブルゴーニュで一番大きな町の朝市に出店している北フランスから来ている業者のブースでした。先日行ったときにもPatelleがあるのを期待したのですが、牡蠣や普通の貝しか売っていませんでした...。

漁港にお住まいとは羨ましいです! 最近のフランスの日本食ブームのおかげで、刺身や魚料理を作らなければならない羽目になったのですが、新鮮な魚介類を手に入れるためには車を1時間前後は飛ばさないとなりません。私はもともと肉食なので、食べなくても平気だったのですが、フランスの質の良い魚介類はかなり美味しいと思うようになりました。

魚介類はブルターニュが一番質が高いと思っているのですが、こちらで手に入るのはほとんどノルマンディー産だし、旅行で簡単に行けるのもノルマンディーまでなのが残念...。ブルターニュの帆立貝が手に入って刺身を作ったときのことが忘れられません。甘味があって、このレベルは日本でも食べたことがないと思いました。

ブログを拝見させていただいたら、ラングスティーヌが1キロ12ユーロなどというのが目に飛び込んできて、びっくりしました。フランスで作る刺身の中では、このエビが最高だと思っているのです。でも、ブルゴーニュにいると安くて美味しいワインが手に入るだから、質が良い魚介類がメチャメチャに高いのは我慢しなければならないと思ったり...。

>近所の海に行くと、いつでも見かけるので、今度とってきて、料理してみたいと思います(笑)
⇒ 是非お試しくださいね。この貝を生で食べるのは最高です。この次見かけたとき、5倍の値段で売っていても買ってしまうと思います。ご自分で採れてしまうとは羨ましい限り...。似ていて違う貝だった、ということはないように祈りますが!
2013/03/18 | URL | Otium  [ 編集 ]
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