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2012/12/03

シリーズ記事 【シャンパーニュからピカルディーへの旅行】 目次へ
その2


久しぶりにランスの町(Reims)に行ったのは、ピカルディー地方に行く途中で休憩したかったから。


ランスのノートルダム大聖堂

ランスに来たら、大聖堂に行くだけでも観光の価値がある。



大聖堂の石は、汚れを落とす作業が進んでいました。

この町に来ると、戦争の破壊が大きかったのだな… と、毎回感じてしまいます。この大聖堂があった界隈も、第一次世界大戦中にこんな状態になっていたのでした...。

日本でそんな爪痕のことを感じることがないのは、戦争で破壊されていようが、いまいが、昔の姿はかなり失われてしまっているからなのだろうな...。

ともかく、ランスの大聖堂は、ステンドグラスはどれが昔からのもので、どれが戦後の修復かは一目瞭然。でも、彫像などは、どれが修復されたのかどうかはっきり分からないので困る...。

ゴシック建築はそれほど好きでもないし、このやたらに大きな大聖堂はかなり昔の姿を失っているので、それほど美しい宗教建築だとは思えない。歴代のフランス国王の戴冠式が行われたところですから、昔はすごかったのだろうな... と思うと、よけいにフラストレーションがわいてくる...。 

そんなことを思いながら、大聖堂の中を一巡していたら、シャガールのステンドグラスが目にとまりました。

現代芸術は好きではないのですが、この時代までのはまだ好感を持てる...。修復後のステンドグラスとして少し見下していたのだけれど、今回は何となく気に入りました。



青の色彩が美しいですね。芸術作品というのは、見るときの気分にもよるのでしょうね...。


ランスの大聖堂は独仏親善の舞台でもあった

もうひとつ、今回のランスの大聖堂で目についたものがありました。

壁にあった、このパネル ↓



仏独協力条約(1963年)の前年、ドイツ首相のアデナウアーとフランス大統領のシャルル・ド・ゴール大統領がミサに参列し、和解の握手をしていたのでした。

ランスの大聖堂といえば、歴代のフランス国王の戴冠式が行われたところという印象しか持っていなかった私。

戦後、そんな歴史も残していたのですね。それにしても、徹底的に破壊されたランスで仲直りを誓うとは、なんとも象徴的...。

大聖堂を出たところの石畳には、これを示すプレートがフランス語とドイツ語で埋め込まれていました。




ランスのサンジャック教会

ランスの町を歩いていたら、ひとつの教会が目にとまったので入ってみました。
 
大聖堂におされて観光客が余り来ないからなのでしょうか? 中にいる信者さんたちが、とても親切。こちらも見る価値がありますよ、と教えてくれた人、2名。

祭壇の左右にあるルネサンス様式のチャペルが美しい。特に、祭壇に向かって左側にある方。


Église Saint-Jacques

柱を2本たてて支えている姿は、とても珍しい。

この教会も第一次世界大戦のときの破壊がすさまじかったらしい(その画像)。 ステンドグラスは完全になくなってしまったようですが、石の彫刻がよく残ってくれました。


ランスの大聖堂に関するテレビ番組(動画7本連続再生):




ブログ内リンク:
シャンパーニュ・アルデンヌ地方の不思議 2010/04/19
★ 目次: 教会など宗教建築物に関する記事
フランスとドイツを仲直りさせたのは友好都市 2010/11/07
★ 目次: 戦争に触れて書いた日記

情報リンク:
ランスの大聖堂を見せる幾つもの動画: Diaporamas et vidéos
☆ Wikipedia: ノートルダム大聖堂 (ランス)
☆ NHK: “独仏和解50年” 欧州の強固な基盤作り模索する独仏


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コメント
この記事へのコメント
ランスにルーヴル美術館の分館がオープンしましたね。一般公開は12日からとか。NHKBSのニュースで見ました。ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」も来てました。設計はサマリテーヌ百貨店の再開発を手掛ける日本人グループSANAAです。ランスと言っても「Reims」でなく「Lens」で、未開のまま放置されていたかつての鉱山地帯20haを有効利用したものとか。「小さな街にルーヴル美術館の分館ができた」と大聖堂があるランスと区別しているようでした。
2012/12/09 | URL | ETRETAT  [ 編集 ]
Re:
v-22 ETRETATさんへ

え~、ランスに?! と思ったのですが、Lensでしたか。そういえば、ランスの戦いというのがあった...。

ルーヴル分館のことは知りませんでした。まず日本語情報を調べてみたら、ルーブルで展示しきれないものを展示とあるので、目玉は「民衆を導く自由の女神」くらいなのかと思いました。でも、インターネットにたくさんのっていたルーヴル・ランスの動画を幾つか見ると、素晴らしい作品が入っているので驚きました。

文化はパリに集中されているので地方に出すのは良いことだし、観光客が余り行かないパ・ド・カレ地方に作ったというのも拍手を送りたいです。

教えてくださってどうもありがとうございます♪ 私はめったに行かない地域ですが、いつか美術館を訪れてみたいと思いました。
2012/12/10 | URL | Otium  [ 編集 ]
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