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2012/12/06

シリーズ記事 【シャンパーニュからピカルディーへの旅行】 目次へ
その5


ピカルディー地方にあるクレピー・アン・ヴァロワ町(Crépy-en-Valois)のことをほんの少し書こうと思ったのですが、見たものを幾つか書いておくことにしました。

というのも、この町に関する観光情報がインターネットでは殆ど出てこなかったからです。立派な昔の建造物があって、かなり魅力的な町なのに...。


入れないレストランだった...

クレピー町では、レストランを探しながら町を観光し、夕食の時間になったら見つけたレストランに入る、ということにしました。

ある程度の規模の町なので、気をそそられるレストランがあると思ったのに見つからない。

すると、良い匂いが漂ってきました♪!

しめしめ、と美味しそうな匂いがくる方向を見ると...
かなり立派で大きな老人ホームの施設がありました。



食べさせてくれないかな?... なんて思ってしまう。


サーチライトに照らされた美しい教会の廃墟

先の老人ホームに入居している人たちが散歩で来られそうなところに、美しい教会の廃墟がありました。


Collégiale Saint-Thomas(聖トマ参事会教会)

光の当て方も良いな...。

昔から廃墟は好きなのです。絵画に大して興味がなかったころの私のお気に入りはクロード・ロラン(Claude Gellée, dit le Lorrain)。たぶん、彼が描く廃墟が気に入っていたのだろうと思う。


身につまされる姿...

この廃墟のすぐ横に、ぎくっとさせられる戦没者慰霊碑がありました。

 
Monument aux morts de Crépy en Valois

献花がしてあります。少し前に何かの戦争にまつわる記念日があったっけ?

それにしても、悲嘆にくれる女性の姿が生々しい...。

調べてみたら、アルベール・バルトロメ(Albert Bartholomé: 1848~1928年)という画家・彫刻家の作品でした。

日本では画家としての方が知られているように感じました。



戦没者慰霊碑はどの市町村にもあるのですが、フランスの軍力の勇ましさを見せるものが多いのです。フランスのシンボルである雄鶏とか、勇ましい兵士とか...。こういう像の方が好きだな...。

詩人ジェラール・ド・ネルヴァルが残した最後の言葉を思い出してしまいました...。

Ne m'attends pas ce soir, car la nuit sera noire et blanche.
- Gérard de Nerval



オルレアン館

レストランがありそうな道を歩いていると、観光プレートを掲げた建物がありました。


Maison dite ancien hôtel d'Orléans ou maison Jeanne-d'Arc, 17 rue Jeanne-d'Arc

大きな文字が見えるのは、1階部分を使っている店の名前。この建物の鮮明な画像はこちらをご覧ください

ジャンヌ・ダルクが自由の身を味わった最後の夜を過ごしたオルレアン館、と地元で言われている15世紀の建物なのだそうです。その後、彼女はコンピエーニュ(Compiègne)で捕虜とされてしまいます。

今回の私の旅行ではランス市で昼食をとったのですが、ジャンヌ・ダルクはシャルル7世をランスの大聖堂で正式な戴冠式をさせていました。

そして、私は彼女が自由の身を最後に味わったとされるクレピー・アン・ヴァロワ町で夕食。

妙なご縁...。ランス大聖堂では、ジャンヌ・ダルクの像も眺めて写真を撮ったりしていたのでした。

地理に弱いので、この3地点をマップで確認。


大きな地図で見る


街角の聖ドニ像

今思えば、なんだか明るくないことばかりに出会ったクレピー・アン・ヴァロワ。おまけに目ぼしいレストランは見つからず、トリュフの香りだけが嬉しかったピザを食べる羽目になりました。

それでも町の佇まいが気にいったので、翌朝も散策に行きました。

これまた殆ど廃墟になっている昔の修道院Abbaye Saint-Arnoulでは、クリスマスのアンティーク市が開かれていたので入れたために見学。

下の写真は、町を歩いていたとき家の壁にあった彫刻です。前日も目にとまっていたのですが、夜なので色がよく見えなかった。



家の壁に聖人が飾ってあることは多いのですが、施されている彩色が美しいので目を引きました。

聖人を現わすにはシンボルがあるのですが、これは誰だか見分けやすい。フランスではSaint Denisサン・ドニ)と呼ばれる聖人の像。正式には「パリの」と付けてSaint Denis de Paris。

首を切られて殉教した聖人で、自分の首を持って平然と歩いていったということから、この姿がシンボルになっていると聞いています。

ブログ内リンク:
★ 目次: 教会など宗教建築物に関する記事
★ 目次: 戦争に触れて書いた日記
★ 目次: 画家、彫刻家、建築家の足跡を追って

情報リンク:
☆ Wikipedia : パリのディオニュシウス
Crépy-en-Valois, cité médiévale
☆ Wikipédia: Crépy-en-Valois
Crépy en Valois, Jeanne d'Arc
☆ Web Gallery of Art: CLAUDE LORRAIN


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