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2009/04/13
数日前の日記で、復活祭に付きもののイースター・エッグの色付け方法を書いたのですが、ゆで卵を赤くするのに使うのはベトラーヴと呼ばれる野菜でした。

赤い色はキリストの血を現わすそうですから、名誉な役割。でも、ベトラーヴ(betterave)は、あまり美味しそうには見えない野菜です。

フランスの八百屋さんで売っていたベトラーヴ ↓

ベトラーヴ
この赤カブのような野菜には、日本語でも名前が付いた野菜のような気がしていたのに思い出せないでいたのですが、コメントを入れてくださった博識のSauleさんが、これは「ビーツ」だと教えてくださいました。

名称が分かれば検索できます。簡潔な説明が出てきました♪
☆ 料理レシピ基本用語: ビーツ


ベトラーヴを食べるの誰?

ビーツはボルシチには欠かせない野菜なのだそうですが、私はフランスに来るまでこの野菜を知らなかったように思います。

* フランス人と一緒にロシア料理を食べれば、ベトラーヴという単語もでてきたと思うのですが、ロシア料理の店に入ったことがありません。検索してみたらロシア料理の店はフランスにも存在していると知ったのですが、私は見たことさえないのです。

betterave(ベトラーヴ)」という単語は、畑にある作物で覚えたように思います。

大きな葉が茂っている広大な畑があって、「これ、何?」と聞いたら「ベトラーヴ」という返事が返ってきました。

家畜の餌にするのだ、という説明。

ところが、前菜で食べたことがある変な野菜が何なのか聞いたら、ベトラーヴだと言われました。

ええ?! 家畜が食べるものだと思っていたのに… と、奇妙な思いをしました。

前菜に出てくるベトラーヴとは、「クリュディテ」と呼ばれる盛り合わせの前菜の定番野菜になっています。

Crudités

赤紫色なのが特徴。写真の右にあるのがそうであって、左のは違うと思うのですが、年月がたったので記憶がありません。
追記: 左のは「紫キャベツのザワークラウト」と、コメントで教えていただきました。

* クリュディテという前菜は、昔はよく食べたような気がするので、最近は出会うことがありません。写真は、3年前に、懐かしいなと思って撮った写真です。今でも、社員食堂などで食事する人には今でもお馴染みの料理なのかも知れませんが。


ベトラーヴのイメージ

赤いベトラーヴは八百屋さんで、たくさん売っているような、売っていないような… と思っていたのですが、シーズンは5月~9月なのだそうです。

フランスでは余りイメージの高くない野菜だと思います。家畜が食べるというイメージがあるからなのか、それでも、おいしくないという判断なのか?…

*トウモロコシも同じ運命を背負っている野菜かも知れません。フランスでは、トウモロコシは家畜の餌だというイメージが強いようです。品種は違うのだから、同じに扱わなくても良いと思うのですが。

私はトウモロコシの丸焼きにお醤油を付けてかじるのは好き。フランスだって手づかみでしか食べられない料理もあるのですが、トウモロコシの丸かじりだけは、絶対にフランス人には見せられない姿だと思っています!


好きずきもあるのでしょうが、少なくともビーツは、最近出始めたホワイト・アスパラガスのように食卓にのったときに喜ばれるということは全くないと思います。

日本では見たことがなかったのですが、ちゃんと売られていました ↓
 ☆謎の多い野菜☆ビーツ長野県産

これ1個のお値段が、この日記の一番上に入れたベトラーヴの1キロとほぼ同じですね...。フランスでは、安いのが魅力という面もある野菜だと思っているのですが。でも、栄養があって、昔むかしは薬の役割も果たしていたとか。

日本では珍しいですものね。珍しいとなると、価値も高まります。

フランス人たちはホタテ貝を高級食材として喜びますが、私はフランス人にとっては安い食材にすぎないムール貝の方が珍しいので食べたくなります。


ベトラーヴとは?

ベトラーヴは「ビーツ」と訳せば良いのだろうと思ったのですが、仏和辞典を引くと「テンサイ(甜菜),ビート」と出てきます。ビーツはビートの複数形でしょうから気にしない。でも「テンサイ」と言われると砂糖と連想するではないですか?

テンサイは、ビートの砂糖用品種群だそうです。フランスで、人間が食べるベトラーヴは、正式に言えば「betterave rouge(赤いベトラーヴ)」らしい。

テーブルビート」という言葉が見つかったのでWikipediaで検索すると、フランス語へのリンクはBetteraveになりました。フランス語のWikipédiaでBetteraveを開くと、日本語ページへのリンクはなかったのです。納得♪

ベトラーヴは、ビーツ、テーブルビートと訳して良いわけですね。

ところで、楽天市場で「ビート」と「ビーツ」をキーワードにして検索すると、こういう商品が出てきます


ベトラーブのベビーリーフ

ベトラーヴ(ビーツ、テーブルビート)のことを調べていたら、小さい葉はサラダで食べられるらしいと知りました。

日本でも、フランスでも、色々なベビーリーフが入ったサラダを見ていて、とても気に入っていました。

 ベビーリーフ
(デトロイト、レッドオークレタス、ロメインレタス、 ルッコラ、京菜、ビート、たあ菜、みず菜等の若いときの幼葉だけを摘み取ったもの)


あの赤い線が入ったベビーリーフは、どうやらベトラーヴだったらしい、と発見しました。

 サラダにど~ぞ! ビート

 デトロイト(ビーツ)

このベトラーブのベビーリーフは「デトロイト」とも呼ぶらしい。混乱するではないですか?!


ベトラーヴは好きでもないのでどうでも良かったのですが、あの小さな葉の正体が分かって嬉しく思いました。種を見つけて育ててみようかな~?

☆ ベトラーヴの歴史、レシピなど: Tout sur... la betterave

フランス語のレシピはこちら。58もレシピがありました。あなどっていた野菜なのですが、色々に調理できるのですね。

もっと知りたい場合は・・・
LaBetterave.com
この野菜からは、砂糖を始め、ガソリンの代用など、色々なものができるようです。


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コメント
この記事へのコメント
博識なんじゃなくて、商売柄の「雑学」なんですが、子供達には百科事典がわりに重宝されていました。
で、食いしん坊の雑学ですので、ついでに、左のは紫キャベツのザワークラウトじゃないかな。
2009/04/14 | URL | Saule  [ 編集 ]
v-22Sauleさんへ

またまたありがとうございます! 私も紫色をしたキャベツの酢漬けではないかなとは思ったのですが、あてずっぽうで書いてはいけないので曖昧にしていました。おかげ様ですっきりしました♪

百科事典代わり、というのは分かりますね。こういう方が身近にいてくれると大変助かります。フランスにも、友達仲間でそう受け取られている人がいて、私もすぐに聞いてしまっています。
2009/04/14 | URL | Otium  [ 編集 ]
はじめまして!いつもとても楽しく読んでいます。隣県在住のにわか農民(?)です。ブルゴーニュ地方は、やはり色んな面で素敵だなあといつも本当に感心しています。
ビーツって、沢山食べると、おしっこの色もピンクに染まるんですよね。ビーツの他にも、rutabaga やtopinambourっていう根っこものがありますが、グルメな人や、昔戦争中に食べ物が無くて、それらを渋々食していた経験がある者にとっては、あんまり好まれないようですね。うちは…今日も食べてますよ~。
これからも楽しい記事、期待しています。
2009/04/27 | URL | 隣県  [ 編集 ]
v-22隣県さんへ

コメント、ありがとうございます♪

>ブルゴーニュ地方は、やはり色んな面で素敵だなあといつも本当に感心しています。

⇒ フランスの何処にも「お国自慢」はありますが、ブルゴーニュは自他ともに素晴らしい土地だという定評があるので、初対面のフランス人から「ブルゴーニュに住んでいるなんてラッキーだ」と言われます。本当に恵まれた地方なんだな~と感じています。日本で初めて会った人から「パリにお住まいですか?」と言われて、「いいえ、・・・」と答えるときの反応とは対照的!

>ビーツって、沢山食べると、おしっこの色もピンクに染まるんですよね。

⇒ そうなんですか。たくさん食べたことがないので知りませんでした。ビールとクレーム・ド・カシスで作ったカクテルを「ロシアのキール」と呼んでいるのを彷彿とさせますね~♪

>rutabaga やtopinambourっていう根っこものがありますが、グルメな人や、昔戦争中に食べ物が無くて、それらを渋々食していた経験がある者にとっては、あんまり好まれないようですね。うちは…今日も食べてますよ~。

⇒ 流行は少し過ぎ去った感じがしますが、こういう食材がフランスでブームになってきたと感じたときから、ブログの記事にしようと思って写真をコレクションしていました。ところが、ミシュランの星を持つレストランでトピナンブールづくしのランチを食べたたら、ジャガイモの方がおいしいと思ってしまったので(フランスのジャガイモがやたらに好きなのです)、ブログにはしていませんでした・・・。

にわか農民? 良いですね~!!
2009/04/27 | URL | Otium  [ 編集 ]
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