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2013/04/03

シリーズ記事目次 【ブレス地域で生産される質の高い食品】 目次へ
その2


ブルゴーニュ南部のブレス地域に住んでいる友人の家に行ったことがあります。

この地域にあるルーアン(Louhans)という町の、とてつもなく大きな朝市に行ったら、息子さんが雄鶏を買いました。



日本語で名前を付けて欲しいと言われたのですが、何も思いつかない。それで、Ondori にしてもらいました。

庭が1ヘクタールもある家。ほとんどは、この家の男の子たちが趣味にしているラグビーの練習場に見えましたが、家庭菜園のほか、小さな家畜も飼っていました。

そこで育ったニワトリの卵が、忘れられないほど美味しかったのが忘れられません。

サラダに入っていたゆで卵なのですが、卵がこんなに美味しいものなのかと驚いたのです。


ブレス地域

ブレスはAOC(原産地統制呼称)を持つ鶏肉の産地として知られているのですが、 車で走っていると県境が分からない。 昔は1つの州だったブレス(Bresse)なのに、現在の行政区分では3つの地域圏、3つの県に分かれているのです。

ブレス産若鶏の生産地を示す地図はこちら。ここで黄色い部分が、ブルゴーニュ地域圏にあるブレス地域はソーヌ・エ・ロワール県の東側にある地域です。

ワインの産地マコネからソーヌ川の向こう側に行くとブレス地域に入るのですが、土地が全く違うので驚きます。

まず、トウモロコシがよく育っています。



地元でとれたトウモロコシしか食べさせてはいけないという規制があるのも、ブレスのAOC若鶏は質が良くなる理由だと思います。

トウモロコシを栽培するには、水はけが悪い土地であることが第一条件なのだろうと思います。

ブレス地域では家々に井戸があるので、集落に固まって住む必要がなかったらしいのが分かります。この地域をドライブしていると、簡単に道に迷ってしまいます。

水はけの問題だけではなくて、ブドウ畑がある石灰質の土とはずいぶん違うことにも気がつきます。

美味しい卵を食べて感激したら、卵のお土産のほかにジャガイモも掘って持たせてくれたのですが、このジャガイモ畑でも驚き。土がサクサクで、ちょっと掘ると、ジャガイモがつながって出てきたのでした。

この地方では、スギナや赤マンマという懐かしい雑草にも出合いました。つまりブレスは、日本と土の質が似ているのではないかな?...


卵はブレス産に限る

友人の家で食べた卵がおいしかったので、そう思い込んでいます。

それで、フランスで朝市に行くと、ブレスから来ている直売農家の卵を探します。 
【ブレス産 若鶏丸 P.A.C(中抜き・1羽)】(冷凍・不定貫)(1kgあたり4,830円)【RCP】

前回の日記では、ブレスの若鶏を肉屋で買った話しを書いたのですが(高い食材を買うと、どこが違う?)、卵の方は朝市の店すべてを見てまわってブレス産の卵を探していました。

もっとも、ブレス地域は質の良い鶏の産地として知られているので、AOCを持てる条件でない育て方の鶏肉も飼育されています。

酷いのになると、ブロイラーもあるらしい。「ブレス産」と書けてしまうから、「AOCブレス産」と紛らわしく売れてしまうのでしょう。

でも、ちゃんと放し飼いにして、この地方のトウモロコシを食べさせれば、友人の家で食べたような卵ができるはずだと思います。

先日行った朝市では、農家の直売であること、ブレスの農家であることを条件にして卵を探しました。

とても性格の良さそうな男性がブレスの卵を売っていたので、迷わずそこで買いました。

農家に行ってチーズを買うときもそうなのですが、家畜を可愛がっているような人のところのが美味しいのです。

そのとき買った卵を記念撮影しておきました。



かなり美味しかったですが、友達のところで食べた、あの幻の卵と呼びたくなるほどではなかった。あの卵は、ゆで卵にした黄身がオレンジ色に近いくらいに濃くて、味も濃厚だったのです。

日本にだって、そういう質の良い卵を売っているだろうな... と調べてみたら、びっくりするものに出合いました。

黄身が白っぽいものを売り物にしている卵があるのですって!:
黄身が黄身じゃない玉子があった

やはり味は薄いらしい。そういう卵が好きな人もいるのでしょうけど...。

最近の日本は、食品に「濃厚」というのを強調して売るのが流行っているように感じていたのですが、淡泊な卵というのは売れるのかな?...

実は、そういう白っぽい卵はフランスでも出会っています。

家庭菜園や家畜飼育を趣味にしている家。先日も家に食事に来たときに卵をお土産に持ってきてくれたのですが、何回もらっても、そのたびに驚いてしまう卵です。

殻は白くて、小さい。中の黄身も白っぽい。
どうやったら、こういう卵ができてしまうのかと思うのですが、餌によるのでしょうね。

この家に遊びに行くと、いつも野菜畑や家畜小屋を見せてくれるので、鶏に何を食べさせているのかも見ています。台所の残飯ばかり。

フランスの田舎に住んでいる人たちの中には、家庭菜園を作ったり、家畜を飼ったりしている人が多いのですが、彼らは2通りに分かれると思う。

自給できるように食べ物をたくさん作ろうとする人たち。店では買えない良い食材を作ろうとしている人たち。生粋の田舎育ちだと、前者のケースが多いようにも感じます。

卵について少し調べながら書いていたら、学んだことがありました。
それは次回の日記で書きました:
フランスで売られている卵の見分け方

ブログ内リンク:
★ 目次: ブレス産の鶏肉
★ 目次: フランスで食べる鳥肉(鶏、鴨、ウズラ、鳩、卵など)

外部リンク:
「濃い味」ブームの次に来る味覚トレンドを探れ!
La foire et le marché de Louhans


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