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2013/04/28

シリーズ記事目次 【世界遺産ヴェズレーを中心とした旅行記】 目次へ


アヴァロンの町は通り過ぎることはよくあるものの、観光してみたのは何年ぶりかな?... 久しぶりに立ち寄ってみたら、旧市街が魅力的なのを新鮮に感じました。

記憶の中にはアヴァロンは美しい街だと刻み込まれていたのですが、ここまでとは思っていなかった。あるいは、年月がたった間に歴史的建造物の修復が進んだり、アスファルトの道路が石畳になったりしたのかもしれない...。

アヴァロンと言ったら、「あのアヴァロン?」と思われる方があるかも知れません。でも、アーサー王伝説に登場する伝説の島とは関係がありません。
☆ Wikipedia: アヴァロン (映画)

ブルゴーニュ地方のヨーヌ県にあるアヴァロン(Avallon)という町です。

Panorama-Avallon-3

アヴァロン市の人口は約7,000人で、都市圏人口にしたら16,000人くらい。それっぽっちの人口と思われるかも知れませんが、市町村区分が小さいフランスでは立派な規模の町です。

町の入口を通りながら素通りしていたのは、町が大きすぎるから旧市街に入り込む気にならなかったからかな?... と言って、そんなに広いわけではない! ちょっと立ち寄ってみようということになった今回も、あっさり旧市街に行きついてしまいました。


アヴァロンの旧市街

既にフランスがローマ帝国に占領されていた時代から存在していた町なのですが、中世にも栄えた歴史があります。

町の周りを要塞で囲んでいた姿が、今でもかなり残っているのも魅力。


La Tour de l'Horloge

旧市街の中心に入り込むこころで遭遇します。15世紀半ばに建てられた塔ですが、市内では最も高い建物です。

老朽化したし、町の関門としての用途はないので19世紀に取り壊されてしまいそうになったのを、住民たちの反対で計画は中止されたのだそう。

この門から入ると、美しい歴史保存地区が残っていました。



でも、気になったのは、このカエル。

なんで、こんなところに蛙の彫刻物があるの?!
でも、気にしない。


La maison des sires de Domecy

可愛らしい建物。15世紀の建築物だそうです。これが町の道路に面して建っていないで、庭付きの邸宅だったら、こんなお家を持ちたいと思うような建物。

市の所有物になってから修復が進み、2007年から見学できるようになったのだそう。

今回は、近くにあるヴェズレー(Vézelay)に向かう途中でちょっと立ち寄ってみただけなので、長くはいられません。時間があるときにゆっくり観光しなおしたいと思いました。アヴァロンの町は有名な観光地にはなっていないと思うのですが、かなり見どころがある町なのです。

この建物の右手に、観光スポットの教会があります。


Eglise Saint-Lazare

フランス各地の宗教建築物によくある例ですが、フランス革命のときにかなり破壊されてしいまっています。でも、よく眺めればロマネスク様式の部分が残る美しい教会...。




目がおかしいのではないかと思ってしまった...

アヴァロンの町は中世の要塞都市の典型で、周囲を見渡せる山の上にあります。と言っても、標高400メートルにも満たないですが。

青空が広がっていたのですが、恐ろしく寒い日でした! それでも、下界(?)を見下ろしたくて、町を取り囲む塁壁に出てみました。



この写真をご覧になって、なんだか変なものがあるのに気付かれますか?

道端に、目が見える!

石が色々に見えてしまうというのは良くあることで、それを観光地では観光スポットにしていることはよくあります。

でも、よくよく見ると、これは「○○に見える」というより出来すぎていたのでした。

アップにしてみますね。



なんじゃ、これは?

少し先に行ったら、同じようなものがありました!



ストリートアートかな?...

作品を置いているというのはないはず。 さきほどのも、これも、馬車の車輪が壁にぶつかって壁を壊さないように置いてある、昔からあった石に絵を描いたのだと分るのです。

先に進むと、「また、ある!」と気付く石がありました。誰かが悪戯で落書きしたにしては、数が多すぎます。

さらに先に行くと、こんなのもありました。



古い石や壁に溶け込んでしまっている絵。
気になるではありませんか? 調べてみました。


Joackim Stampe

2011年前の夏、アヴァロン市では「道路で現代アート」というフェスティバルが開かれていて、私が見たのはそのときの作品だったのでした。

カエルの彫像も、そのときの作品として残されていたのかも知れません。
でも、そちらには興味なし。

石に顔を描いたのは、Joackim Stampeというストリートアーティストでした。

1959年生まれのスウェーデン人で、ポーランド、フィンランド、フランス、イタリアの現代アートのイベントに参加した経歴を持つのだそうです。

作家の名前を探し出せたので「Joackim Stampe」で画像検索したら、たくさん出てきました。でも、Wikipediaには記述がないところを見ると、有名なストリートアーティストではないという感じを受けました。

古い石や壁の角や形を活かして、人の顔を描くのだそうです。作品は3年から5年で消えてしまうとのこと。 見えるうちに見ておきましょう、ということで、彼の作品はアヴァロンの新名所になっている感じもありました。

ブルゴーニュ地方では、アヴァロン市のほか、中世の姿を残す美しい街スミュール・アン・オーソワ(Semur-en-Auxois)、それからチーズと城で知られているエポワス村(Époisses)、モンヴァール市(Montbard)にも作品を残しているのだそう。

すべてブルゴーニュ北部の地域で、歴史があって、古い石がある町々ばかりですね。

エポワスに残された作品はこちらのサイトで紹介しています:
Des nouvelles têtes au village à Époisses (21)
小さな郷土資産を紹介する良いサイトなのですが、ストリートアートも入れてしまいましたか。

現代アートは嫌いな私なのですが、彼の作品は周りと溶け合っていて、嫌いとは思えませんでした。ロマネスク教会に宗教画を描かせたら、中世にあったものではないかと思ってしませるようなものでも描ける人なのではないかな?...

少なくとも、以前に書いたパリのストリートアーティストの作品よりは気に入りました。
Miss.Tic(ミスティック): パリで人気の落書きアーティスト 2011/11/07


この日記は、「日本とフランスの姉妹都市が誕生するとき」でアヴァロン市に触れたので、続きとして書きました。

ブログ内リンク:
★ 目次: 画家、彫刻家、建築家の足跡を追って
★ 目次: 宗教建築物に関する記事

外部リンク:
【Joakim Stampeについて】
☆ Le Bien Public: L'art contemporain dans la rue
☆ Le Bien Public: L'art s'affiche dans la rue
l'ÉTÉ DES ARTS en Auxois-Morvan 2011
☆ Joakim Stampeの紹介: フランス語 | 英語

【アヴァロン市について】
Avallon市サイト
☆ Wikipédia: Avallon


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