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2013/04/29

シリーズ記事目次 【世界遺産ヴェズレーを中心とした旅行記】 目次へ


4月の初め、お天気が良いのでヴェズレー(Vézelay)に行くことにしました。「永遠の丘(colline éternelle)」と呼ばれる美しい村。

急勾配をあがった丘の頂きにあるロマスク様式のバジリカは大好きで、何回行ったか数えきれません。デジカメに切り替えてから作った写真アルバムでも、ヴェズレーで撮った写真は600枚くらい入っていました。

ヴェズレーの美しい教会は、フランスではBasilique Sainte-Marie-Madeleine(聖マリー・マドレーヌのバジリカ)と呼ばれるのですが、日本ではサント=マドレーヌ大聖堂と呼ぶのが定着しているのかも知れません。

教会のような建物の名前が複雑で理解しきれないでいるのですが、バジリカという呼び名は、巡礼の拠点になっているなどの理由でローマ教皇から与えられる名誉ある呼び名なのだそう。

ヴェズレーの聖堂と丘は世界遺産にも登録されているといえば、日本でも知名度が高いのでしょうか? 世界遺産に指定されているところに行くと、異常なくらいに日本人の団体さんが多いと感じるのですが、ヴェズレーではそれほど出会わないように思うので不思議...。

ヴェズレーの聖堂は、スペインの サンティアゴ・デ・コンポステーラまで行く巡礼路の重要な出発点の1つになっています。



地面にあるのが、その巡礼路である印の帆立貝のマーク。

私に巡礼するような気分になるのか、少し行っていないと行きたくなって訪れています。

でも、行っていつも思うのは、大聖堂の外観が悪すぎる、ということ。



この大聖堂を紹介する人が、この正面の門の上にある半円形のティンパヌムの写真を入れているのを見ると、待って、待って! と叫びたくなります。

フランスの歴史的建造物を保存しようという機運が高まった19世紀、修復するというよりは、自分が好きなように作り変えてしまったと悪名高い建築家ヴィオレ・ル・デュクがしてしまったものなのです。

Vezelay 0116写真を加工していれる気にもならない。

外から見えるティンパヌム(最後の審判)がどんな彫刻なのかにご興味がある方は、右に入れた写真をクリックして、Wikipediaに入っている画像をご覧ください。

この時代に修復運動が起こったから、現在に美しい建築物が残ったという点は評価しなければいけないのですが...。

もっとも、その後も老朽化は進み、ヴェズレーの村長は「補助金を出してくれなければ、大聖堂は落石の危険があるので立ち入り禁止にする」と脅したりしたことがありました。

ときどきフランスには、脅しをかける村長さんがいます。

それほど昔の話しではありません。ヴェズレーが世界遺産に指定されたのは1979年なので、その前の話しではないかと思います。


ロマネスク彫刻の宝庫

本物の美しいティンパヌムは、大聖堂に入ったところにあります。
こちらは 栄光のキリスト、復活した姿です。



ここから入ると美しい空間が広がっています。 何回行っても感動する...。

 

ヴェズレーの聖堂が特に好きなのは、ロマネスク教会にある柱頭彫刻が、ここには驚くほどたくさんあること。

 
Moulin Mystique

柱頭彫刻は、全部で118あるのだそう。角度によって見えるものが違うので、これをじっくり眺めていると日が暮れてしまいます。

彫刻の意味を解説した本を買ったのに、いつも持っていくのを忘れてしまいます。それと、上の方にある彫刻には望遠鏡も必要なのに...。

今回の旅行から帰ってから、この次は本を持って行くぞ、と思って探したら、ない! 2日かけて探し出したら、バージョンが違う2冊が出てきました。


ところで、夏至とのときには、正面の扉から祭壇までに太陽の光が道を作ったように見えるのだそうです。夏至のときの画像はこちら

いつかその瞬間を見に行きたいと思っているので、今回は太陽の光線を写真に写せるか試してみました。

 

【追記】
夏至のときの聖マリー・マドレーヌ聖堂におこることを見に行ったときのことを書きました:
夏至日にヴェズレーの大聖堂にできる光の道を見る 2013/06/22


バジリカには、地下のクリプトもあります。 巡礼する信者さんたちには重要な場所。マグダラのマリアの遺骨が祭られているのです。

これがヴェズレーの繁栄に多く影響することになります。ヴェズレーへの巡礼者で賑わった時代を経ると、マグダラのマリアの遺骨はプロヴァンス地方の教会にあるのであって、ここのは偽物だということにされ、ヴェズレーはすたれてしまうのでした(13世紀末)。

このあたりのことを長々と調べてブログに書いたつもりだったのに見つかりません。あれは夢だったのか、書きかけで止めてしまったのか?... でも、ブルゴーニュにいると馴染みのある聖ベルナ―ルの十字軍の話しとか、はっきり覚えているのだけどな...。

もう一度調べなおす勇気はないな... と思っていたら、非常に詳しく書いてくださっているサイトを見つけたので、最後にリンクを入れることで済ませてしまいます。

ブログは覚えたことをメモしておくことを最大の目的として書いているのですが、記事の数が多くなったら昔に書いたことを探し出すのが難しくなってしまいました。それで最近は、せっせと目次を作っています。


ヴェズレーの正面が美しくないと書いたのですが、裏側はロマネスク様式らしい美しさがあるので好きです。



この広場には地球は丸いのだと実感できる眺めもあります。こんな見晴らしの良い丘には、中世には要塞の役割を果たす城があったはずだと思うのですが、実際にあったのですね。今は壁しか残っていませんが。

「フランスの最も美しい村」に加盟しているのに相応しい魅力ある村を散策するのも楽しいです。観光地化してしまっている表通りから離れて歩くのが好き。


バジリカの様子を見せる画質の良い動画があったので入れておきます(画質を高く設定できます)。



カトリックのテレビ番組が提供しているようです。神様の話しをしているより、もっと美しい彫刻を映し出して欲しかったけれど...。


ヴェズレーのiPhoneアプリ

夏になったら、ヴェズレーに1週間滞在することにしました。観光客が少ない早朝や夕方に聖堂に行くのが魅力なのです。

いつもヴェズレーには日帰りで行っていて、滞在したことがあったのも2泊か3泊だったと思います。それで、楽しみ。

この日記を書きながらヴェズレーの情報をチェックしていたら、ヨーヌ県の観光サイト(Yonne Tourisme)に、ヴェズレーを観光するときに役立つiPhone/iPadアプリ(無料)があると出てきました。

さっそく入れてみました。

ダウンロード画面はこちら:
L'Yonne en balades - Yonne Tourisme

フランス語版と英語版がありました。ミュージアムでオーディオガイドを借りたりしますよね。あれと同じ方式で、ガイドがしゃべってくれるのです。地図や昔の写真も見れるのでなかなか良いです。

ただし、「ヴェズレーの昨日と今日」と「知られざるヴェズレー」の2つだけ。それに、シャブリのブドウ畑についてがあるので、合計3つがダウンロードできました。

フランス各地にあるツーリストオフィスは、こういう持ち歩くガイドとして便利なアプリを作って欲しいな。もっともっと内容を充実させてくれたら本当に嬉しい。

今まで見つけたアプリは(ルーブル美術館とか)ただ眺めるだけで、それならパソコンで見た方が画面が大きくて見やすいというものばかりでした。

ブログ内リンク:
★ 目次: 宗教建築物に関する記事
★ 目次: サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路に関する日記
★ 目次: フランスの美しい村々について書いた記事
ヴィオレ・ル・デュクが修復したピエールフォン城 2010/05/12

外部リンク:
☆ Wikipédia: Basilique Sainte-Marie-Madeleine de Vézelay
Basilique Sainte Madeleine de Vézelay
La basilique de Vézelay, les chapiteaux
ヴェズレーの村と修道院付属 聖マリー・マドレーヌ大聖堂


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