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2013/04/30

シリーズ記事目次 【世界遺産ヴェズレーを中心とした旅行記】 目次へ


ブルゴーニュのヴェズレー村(Vézelay)に行ったら、前回の日記に書いた聖マリー・マドレーヌ聖堂に行くのは当然のこと。

でも、最近の私はヴェズレーに行ったときに必ず訪れる場所ができました。

世界遺産にも登録されているロマネスク様式の美しいマリー・マドレーヌ聖堂の正面から2歩のところにある民家です。2歩というのはフランス的表現! 100メートルくらい歩くかな?...


Maison de Jules Royメゾン・ド・ジュール・ロワ

特に美しさに見とれるほどの家ではないのですが、しっかりとした大きな家。素晴らしいのは広い庭園です。


Maison de Jules Roy - Clos du Couvent

ジュール・ロワJules Roy: 1907~2000年)という作家が住んでいた家です。彼の死が迫った時にヨーヌ県に寄贈され、2002年から一般に公開されています。

作家の家としてミュージアムになっているのですが、入場は無料♪ それで何度でも入れるわけです。

ヴェズレーは、ロマン・ロラン(Romain Rolland)が晩年を過ごしたことの方がよく知られています。

ロマン・ロランの家も美術館になっているのですが(Musée Zervos)、家が密集しているところにあります。しかも、現代美術の展示を見るのには興味がないので、1回入場したか、入ったことがないか、という程度(こちらは有料なので)。


ジュール・ロワというアルジェリア生まれの作家について、私は何も知りません。フランスでもそれほど知られていない作家なのですが、日本では何冊か翻訳がでていました

JosephLeRoy Chats MuséePiscineRoubaix初めて名前を聞いたときには、どこかで聞いたことがあると思いました。

猫の絵を多く描いたフランスの画家にJules Le Roy (1853~1922年)がいたので、それと勘違いしたのかもしれない。

ヴェズレーに住んだ作家はJules Royなので、ちょっと違うのですけれど。

でも、知り合いにいてもおかしくないような、ありそうな名前...。

彼は晩年の20年くらいを、この素晴らしい環境で生きたのでした。

生前に寄贈を決めて、文学のための活動を行うセンターとして使うように指示したのだそう。

彼が生活していた当時の姿を残すことも条件でした。なので、彼が書斎として使っていた部屋がそのまま残っています。飲みかけのボトルまである...。



この作家の作品を読んでいたら感慨を覚えてしまうところだろうと思います。作家や哲学者の家がミュージアムになっているところには何カ所も行っていますが、こんなに雰囲気を残しているところは珍しい。

亡くなったのがつい最近だからなのでしょうね。デカルト(René: 1596~1650年)の家などというのは酷かった...。昔の人と言っても、16世紀を生きたラブレー(François Rabelais)の生家は気に入ったのですが。



素晴らしい立地の家

ヴェズレー村が所有していたこの家を、1978年にジュール・ロワが入手しています。

どうしてこんな家を購入できる人がいるのかと思ってしまう...。

だって、すごい立地なのです!

広い庭があるのですが、あの美しい聖マリー・マドレーヌ聖堂もこんなに近くに見える。



庭の反対側からは、素晴らしく見晴らしの良い景色が見えます。丘の斜面なので、段差のある庭が続いています。



ジュール・ロワの奥様(ロシア人)は、夫の死後は家を明け渡して別のところに住んだのですが、昨年亡くなったのだそうです。私が妻だったら、最後まで住みたかったな...。

この家の様子が映されている1979年の映像がありました。ジュール・ロワが愛犬との関係について感動的な話しを語っているのですが、この家が今日見学するのと同じ姿だったことが分かります。
☆ INA: La passion tragique de Jules Roy

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★ 目次: フランスの美しい村々について書いた記事

外部リンク:
☆ INA: Jules Roy (1989年、ジュール・ロワ82歳のときのインタビュー)
☆ 記録映像: Jules Roy à Vézelay (1968)
☆ Wikipédia: Jules Roy
☆ La Maison des écrivains et de la littérature: Maison Jules-Roy
Maison Jules-Roy à Vézelay


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