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2013/05/01
今日、5月1日はメーデーの休日。フランス語ではFête du Travailという祭日。これは労働祭という感じの言葉なので、考えてみるとひっかかってしまう...。労働の祭りと言いながら、働かない日なのですから!

それから、1年の幸せをもたらすスズランを大事な人に贈る日。

その他にも、フランスには5月1日の風習があるのですが、すでに書いているので省略。


ガレージセール

昼食を済ませてから、近所の村が主催したガレージセールに行きました。

いつもながら、こんなガラクタ、タダでくれると言われても断るな... と思いながら眺める。掘り出し物を見つけた人の話しも聞くのですが、朝一番で行くべきなのですよね。

知り合いが店を開いていたりするので、いちおう興味あるような顔で眺める。でも惹かれるものは何もない陳列品を眺めながら、行きあう知り合いたちに挨拶する、という図式になりました。こういうイベント、しばらく会わなかった人に会う、という意味では意義があります。

ご近所の知り合いのみなさん、みんな来ちゃっている!

田舎だと、何もアクティビティーがないから来るのだろうな...。あるいは、本気でガラクタを見るのが好きなのだろうか?...

久しぶり~、と抱きついてくる友人に挨拶。お昼を食べそこなったのだ、とぼやいています。

この会場に午前11時に立ち寄ったらバーベキューの準備をしていたので、みんなでそこで食べることにして、他のところに食前酒を飲みに行ったのだそう。

午後2時になってから戻ってきたら、もう何も食べるものがない。そんなのって、ないよ~! と言うけど、2時というのは遅すぎると思うけどな...。

この村に住む人たちがやっているイベントなのですが、今年は村に別荘を持っているオランダ人夫妻が食事を作る係りになったのだそう。フランス人たちがたくさん食べるというのは知らなかったのかな?...

彼らは、仲間の家に集まって食べることにして立ち去っていきました。近くにレストランなんかないし、それぞれ自宅で食べるのはつまらないかららしい。

食事をする会場はもう片付けられていました。会場を横切るときに通り抜けたら、カウンターのところにサンドイッチがたくさん残っています。バーベキューは少なめに用意して、サンドイッチをたくさん作ったのかな?...

フランスで村人たちがイベントをするときには、一緒に食事をするのを一番の楽しみにしています。観光客が大勢くる大きなイベントならサンドイッチもありえますが、知っている人ばかりが来る村のイベントでサンドイッチが用意されているのを見たのは初めではないかと思う。

オランダでは、こういう集まりにサンドイッチを出すのかな?...

記念写真を撮りたかったけれど、遠慮しました。ハムがちょっと挟まっているだけで、パン屋さんで売っているのより不味そうなサンドイッチだったので。


森の中をドライブ

ガレージセールは小規模だったので、みんなに挨拶し終えたら、することがなくなりました。

それで、5月1日だから森にスズランを探しに行こう、ということになりました。森に咲くスズランは、花屋さんに売っているのとは違って、素晴らしく強い香りなのです。

でも、今にも雨が降り出しそうな空模様。

森でドライブして、道端にスズランが咲いていたら摘むことを私が提案。何も、森を歩き回らなくたって花は摘めるはずなのです。

実は、今年は寒いので森のスズランには花がついていない、とニュースでさんざん言っていたので心配ではありませした。

でも、少し車を走らせたら、道端にスズランの葉が見えるので停車。



写真では見えないと思いますが、蕾をつけたスズランもあります。いつか調べたいと思うのですが、スズランには花をつけない株があるのではないでしょうか?

一帯にスズラン畑ができているので歩き回りました。

雨が降り出しましたが、かまわずに摘み続ける! 私はフード付きのコートを着ていたし。

花が開いていたのは、たった1つ。でも、まだツボミも出ていない可能性も大だと思っていたので満足♪ 花瓶に挿して家の中においておけば、すぐに開花するのです。

同じところを歩いていてもつまらない。別のところでもスズランを探してみることにしました。

車に乗って走っていたら、鹿が見えました。



こういう場合、カメラをゴソゴソ取り出している間に走り去られてしまうのですが、しばしポーズをとってくれました。

Red Deers on a path in a forest of Haute-Normandieフランスでは、bicheと呼ぶメス鹿です。

Chevreuilと呼ぶシカは、かなり頻繁に見かけます。この日も、すでに見ていました。

左に入れたWikipediaの写真に写っているような、biche(ビッシュ)と、そのオスのcerf(セール)は、めったに出会うことがありません。

それで喜んで写真を撮ったのですが、慌てていたのでピンボケ写真になってしまった...。

メス鹿たちはいつまでもとどまってはいないで、やはり木立の中に消えていきました。


しばらく行くと、この時期に咲いているのではないかな、と思っていた花を発見。

叫び声をあげたら、運転している人から叱られました!

でも、車をとめてくれたので、崖によじ登り、花を愛でる。



Anémone pulsatilleという珍しい植物なのです。日本語名はセイヨウオキナグサ(西洋翁草)。

雨に打たれて花がうつむいてしまっていますが、鮮やかな青紫色で、こんな華やかな花が道端に咲いているのを見ると何度見ても見惚れます。

これを見つけただけで満足だったのですが、ランも花をつけているのを発見。



こちらも固い蕾でしたが、もう少ししたら、野原にはランの花がいっぱいさくのだろうと嬉しくなりました。


昼食を食べ損なったグループに合流

ガレージセールの会場で昼食を食べそこなった友人たちは、家で食事をしているから寄るように言っていました。

摘んだスズランのおすそ分けをするために立ち寄ってみると、まだチーズを食べているところでした。

スズランは女性たちだけにプレゼント。

とても嬉しそうでした。野原で摘んだ小さな花束なんかにキスのお礼をしてもらってしまうと照れてしまう...。

5月1日にスズランをもらうのって、そんなに嬉しいのかな? 私が習慣にしたのは、森にスズランを摘みに行くことであって、人からもらったら幸運のご利益がないみたいに感じているのですが。

テーブルについて赤ワインをふるまわれ、デザートは一緒にいただきました。

それから、延々とおしゃべりしながら、コーヒー、食後酒。

ザーザーと雨が降り、雷までなりました。

スズランの花を摘みながら雨に濡れたので、足が冷たい。だんだん、それが耐え難くなってきました。ちらりと時計を見ると、もう7時を回っている。

3週間の休暇に入ったところだと、いたくご機嫌な人がいました。彼らは午前11時からずっと飲み続けているのだから、そちらもご機嫌の理由でしょうが。

今の時期、フランスのサラリーマンは消化しきれなかった有給休暇を取りきるのです。セクレタリーから休暇が3週間残っていると言われて、初めて気がついたのだそう。私が彼の立場にいたって驚いただろうと思う。だって、年中お家にいるのですから。

彼は管理職で、残業や出張をする機会が多いために、その振替休日が多いのです。 1年の休暇の日数は8週間、と言っていたっけ。今年度残ってしまった3週間というのは、それには含まれていないのかな?...

いたくご機嫌なので、自分の家でシャンパンを飲もうと言い出しました。そうなると、夕食を食べて行くように勧められるのは明らか。森で雨に濡れてしまったので、熱いお風呂に入って温まりたい。悪いけど、お断りして家に帰りました。


今年の5月1日のスズランは、これっぽっちだけれど...

家に帰ってからは、まずスズランのお世話。

小さな花瓶に2つしかできなかったけれど、やはり5月1日に摘んだスズランなので嬉しいです。




この日学んだこと:

友人が子どもの頃のことを語っていました(計算すると45年くらい前の話し)。

子どもたちは、森でスズランを摘んで花束をつくり、5月1日に近所を回ってお小遣い稼ぎをしていたのだそうです。特に、自分では森に行けない高齢者家庭がねらい目。

今では、スズランの花束を売る人を見かけるのは朝市の広場くらい。それを子どもがやっているの出会ったことはありますが、家に花束を持って来る子どもはいません。

カーニバルでは、変装した近所の子どもたちが来るのはありますが、それもずい分減った感じはします。

友達いわく。

スズランが1年の幸福をもたらす、と本気で信じる人はほとんどいなくなった。不景気なので、そんなものにお金を出さない。カーニバルの風習もすたれてきて、変装もしないでお小遣いをせびりに来るなんて邪道だ。

中年のフランス人たちから昔の話しを聞くのが興味深くて好きなのですが、フランスの家庭が10人くらい子どもがいるのが普通だった時代には、ろくに子どもたちがかなり働いていたのだな、と感じます。

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田舎で育った人から昔の話しを聞くのが好き 2012/11/19
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