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2013/05/02
ニュースを見ていたら、何かの見本市会場の様子が映り、変な道具が映し出されていました。

知恵を絞ったのだろうけど、バカバカしくて実用化はできないように見える道具は「シンドグー」というものなのですって。

「シンドグーって、日本語じゃないの?」
一緒に見ていたフランス人が聞いてきました。

日本語に聞こえなくもない。でも、中国語じゃないの?... ???...

私がテレビで見たのは、こんな映像でした。突然これを見せられたら、どう思われますか?
Le "chindogu", ces objets loufoques et carrément inutiles de la Foire de Paris

花粉症用の帽子、子どもの写真をとるときに笑わせるカメラとか、玉ねぎを剥くときに涙が出ないように扇風機がついているメガネなど...。

なんじゃ、これ?!...

私が見ていたニュースでは、一瞬、会場の壁に「珍道具」という文字が見えました。なあんだ! 紹介されていたものが珍道具と呼ぶものなら、突拍子もないグッズの意味が理解できます。

シンドグーは日本語なのでした。

ニュースは、いまパリで開催中の「フォワール・ド・パリ(パリ・フェア)」の紹介でした。
※2013年は4月30日から5月12日まで、Porte de Versailles見本市会場で開催。

今年のフェアでは「珍道具の世界展」のコーナーが設けられて、日本製の作品200点が展示されているのだそうです。それで、珍道具なるものが何なのかが報道されていたのでした。ユーモラスなので、フランス人来場者の人気を集めている様子。


珍道具って、なに?

聞いたことはない言葉だったので検索してみたら、たくさん出てきました。「珍道具」よりも「chindogu」で検索した方が充実しているかもしれない。

「chindogu」をキーワードにしてYouTubeの画像を検索したら、再生回数が最も多いのはこれでした。



この動画が入れられたのは2008年。つまり、流行に疎い私が知らなかっただけ、ということなのでしょうか? でも、Wikipediaでは「chindogu」が12カ国語で項目ができているのに、日本語で「珍道具」のページは存在しないのです。こういうユーモアは外国人の方が面白がるのではないか、という気もするのですが...。

川上賢司という方が、1992年に「日本珍道具学会」を立ち上げているのでした。

珍道具と呼ぶものになるためには、次の原則があるのだそう。

1. 実用になってはいけない
2.機能を持っていなければならない
3. 暮らしの道具でなければならない
4. アナーキーでなければならない
5. 市販することを目的にしてはならない
6. ユーモアを目的にしてはならない
7. ブラックユーモアを目的にしてはならない
8. 下ネタは厳禁
9. 特許を取得してはならない
10. インターナショナルでなければならない

よくできていますね...。

まともに地球の将来を考えたら暗くなるだけの今の世の中、バカバカしいことで気晴らしをした方が精神衛生上は好ましい... 。


すでにフランスで出会っていた

珍道具は売るために作るものではないそうですが、アイディアを紹介する本は出版されていました。外国語にも翻訳されていると書いてあったので、フランスのAmazonで「chindogu」をキーワードにして検索。

フランス語版と英語版が出てきました。



これを眺めていたら、思い出しました。

何年も前ですが、フランスの友人がプレゼントしてくれた本は、これだったはず!

本の表紙を眺めていたら、たぶん右に入れたものだったな... と記憶が戻ってきました。

「日本の発明品」として紹介されていたので、珍道具という言葉とは結びつけなかった。

でも、こういうヘンテコリンなアイディア商品の写真が入っている小さな本でしたね。

この本は、別の友人に「おもしろいよ」と言ってあげてしまってしまっていました。

物欲がないので、人に褒められるとすぐにあげてしまう私。また買えるからと思ってあげてしまうのですが、再び見つけられないものもある。その一例でした。

友達がマイナーな出版を見つけ出してプレゼントしてくれたのだと思ったのですが、今はネットショップで見つけ出せるのですね...。

もちろん、日本語でも本が幾つも出ていますね。商品は売れないけれど、アイディアは売れるわけだ...。




レピーヌ・コンクール

「珍道具」という言葉を覚えたので満足ですが、これが出展された「フォワール・ド・パリ(パリ・フェア)」の存在を知ったのも勉強になりました。

住宅、環境、快適さ、レジャー、カルチャーをテーマにした一般人向けの見本市なのですが、百年の伝統を持ち、入場者が60万人を超す人気あるイベントなのだそう。

興味を持っていたレピーヌ・コンクール(Concours Lépine)は、1929年以来、このパリ・フェアで併催されているのだと知りました。

これは、フランス人なら誰でも知っているアイディア商品のコンクール。

このコンクールの名前を覚えたのは、ワインを人工的に熟成させてしまうクレ・デュ・ヴァンでした。

これに出会ったときの日記:
すごいワイングッズを見つけました! 2005/12/23

このアイテムを入手してフランス人に自慢したとき、懐疑的な目で見られたのですが、レピーヌ・コンクールで銀賞を獲得したのだと言ったら興味を示されたのでした。

それだけ信頼性があるコンクールらしい。

その後、フランスで発明されていながらフランス人には知られていないこのクレ・デュ・ヴァンという道具をフランス人に見せるときには、レピーヌ・コンクールの名前を出しています。


2012年のレピーヌ・コンクール出展者の映像があったので入れておきます:




日本には「王様のアイディア」という店があったのを思い出しました。よく覗きに行ったのは、有楽町の店だった。

こういうグッズを眺めるのが好きだったのです。高い値段で売っているのが難点でしたが、畳に寝っころがってテレビを見れるプリズム・メガネなど何点か買っちゃっていました。いや、あれは父が買ったのだっけ?...

もう長いこと店には行っていなかったけれど、まだあるのだろうかと調べてみたら、2007年に全て閉鎖されてしまっていたのですね...。残念。

外部リンク:
☆ 在日フランス大使館: フォワール・ド・パリで、発明家が競い合うレピーヌ・コンクール開催
川上賢司さん 発明・珍道具~発想を変える、逆理のテーゼ - 趣味遊遊
過激でアナーキーな珍道具
☆ Wikipédia: Chindogu
Top 32 des inventions japonaises inutiles mais géniales : l’art du Chindogu
☆ Wikipédia: Concours Lépine
☆ Wikipedia: 王様のアイディア

ブログ内リンク:
★ 目次: フランス人のジョークについて書いた記事
★ 目次: ワインのグッズや道具などについて書いた記事
日本のハイテク技術♪ と絶賛される「楊枝とり」 2016/08/09


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