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2013/05/11
フランスでは招き猫に人気があるらしいことを知ってから発展して書いた前回の日記「だるま(達磨)は、フランスでは人気がでていないみたい」の続きです。

私には手足がない達磨大師から、いわゆるダルマ型を作っていることがショックだと書いたのですが、ふと考えました。

フランスの歴史に残る美食家ブリア=サヴァラン(Jean Anthelme Brillat-Savarin: 1755~1826年)の言葉の1つに、有名なフレーズがあります:
- チーズのない食事は片目のない美人である

今の世の中だったら差別用語として抹殺されるべき発言! 変に痛々しく思ったら、かえって差別になるのではないか?

私が片方の目がなかった場合、そう言われたら、「その欠点がなかったら絶世の美女なのに」と言われたと思って喜ぶかもしれない。だって、私がフランスでご馳走を食べるときには、チーズかデザートかを選ばないとお腹がパンクしてしまいますから。

第一、世界中の子どもたちは「雪だるま」を作っているではないですか? 何の偏見もなしに...。


雪だるま

「だるま」のイメージがない国では、もちろん別の言葉を使っています。

フランス語ではBonhomme de neige。英語ではSnowman。中国ではどう呼ぶのかと思ったら、「雪人」のようでした。

雪だるまは、雪を転がして丸めて2つ作って重ねる。炭で目を作り、ニンジンで口を作る。頭にバケツを乗せてできあがり。
... などと、遠い昔を思い出しました。

私にとっての雪だるまは、こんなイメージです:




雪だるまには手がある?!

雪だるまのフランス語が間違っていないか確認するためにWikipediaフランス語で雪だるま「Bonhomme de neige」のページを開いてみたら、びっくりしました。

伝統的な雪だるまとして入っている画像が、これだったのです。

MuseumBellerive

腕がある!  どうやって作るの~?...

他に入っている雪だるまの画像にも手があります。簡単に作ったらしいものには、肩の部分に小枝を差しこんでいました。

ダルマという形が存在しない国では、手くらいを付けないとスノーマンのイメージにならないからなのかな?...

フランスでも雪だるまを見たこともあったと思うのですが、どんな姿だったか思い出しません。ブルゴーニュでは雪だるまをつくれるくらいに雪が大量に降ることは稀なので、見かけるのは旅行したときくらいだと思います。


フランスのアマゾンで売られている商品で、雪だるまの絵を入れたものを眺めてみました。



売っているものはデザイン化しているので意味がないかもしれない。それで作った雪だるまの画像を探してみました。

Googleフランスで「雪だるま」の写真を検索

フランスの画像だけがヒットしたはずはありませんが、やはり手が付いている形が主流だと感じました。

日本はどうなのかも見てみました。
雪だるまのおじゃみ(お手玉)♪【和小物 手作り 置物 ちりめん細工 雪だるま クリスマスグッズ...
Google日本で「雪だるま」の写真を検索

やはり多いのは私が知っている雪だるま型。ただし、腕として枝をはめているのもありました。Wikipediaフランス・ページで伝統的とされていた本格的な腕を付けたものがあったのでクリックしてみたら、ドイツで撮影したものでした。

あの肘を曲げた腕はどうやって作るのか? 気になって仕方ないので調べてみたら、大発見!

フランスの伝統的な雪だるまは、ボールを3つ作って重ねているのでした!

なんとなくフランスのと日本のとは違うな... と感じたのは、そこに理由があったようです。 画像を眺めながら書いていたのに、ここまで来る間に全く気がつかなかった!

腕を小枝などで間に合わせないで作るコツは、胴体になるボールを土台のボールと同じ大きにして加工する、ということのようです。

ウエストがくびれている姿は、やたらに人間ぽくって、可愛くない。

「雪だるま」とは呼べないですよね。外国のは、英語でスノーマンでも、フランス語でボンノム・ド・ネージュでも、中国語で雪人でも、何でも良いから、別の名前にすべきでは?


追記 (2015年 冬):

フランスの伝統的な雪だるまはボールを3つ積み重ねていると観察したのですが、そうとは言えないようです。独仏共同出資のテレビ局Arteに、フランスとドイツの雪だるまの作り方が違うことを見せる番組がありました。



フランスでは雪のボールを2つ重ねて雪だるまにするのに、ドイツでは3つ重ねて作るという習慣があるのだそうです。


日本人はダルマが好きなの? 嫌いなの?

それにしても、子どもの遊びに、なぜ日本ではこれだけダルマが登場するのかな?...

だるまさんだるまさん、にらめっこしましょ、笑うと負けよ、あっぷっぷ。

達磨大師の忍耐強さを教えるために、昔の教育で意図的に子どもをダルマに親しませようとしたのでしょうか?

だるま落とし」もありますね。

右に入れたのは、外国人へのお土産と薦めているアイテムなのですが、これをプレゼントして喜ばれるのか、と私は疑問ですけど... 。

それにしても、日本人はダルマに思い入れがあるはずなのに、だるまさんを虐待しすぎていると思われませんか?
 
だるまさんがせっかく立っているのに、胴体を叩いて座禅スタイルまで壊していくわけです。積み木で高さを競うのと逆の行為。

さっきは、忍耐強さを教えるためにダルマに親しませたのだろうかと書いたけれど、逆にも見えてきてしまう。

「だるまさんを見習いなさい」と繰り返されるお小言に反発した昔の子どもたちが、ダルマを虐めたくなったのではないか?...


「だるまさんが転んだ」という遊び

これも、わざわざダルマを登場させなくてもできる遊びです。



考えてみると、「だるまさんが転んだ」というのは残酷な命名だったと思う。手足がない人が転んでしまったら、どうやって起き上がるの?!

子どもの遊びは世界中に類似したものが存在するので、この遊びも各国に存在するようです。

長い歴史を経て世界に広がった遊びが多いのでしょうが、最近になって広まった遊びもあるようです。

フランスの子どもたちがジャンケンを知らないので教えたら、ゲームをするときには便利なので、大いに受けたことがありました。ところが、最近の子どもたちはかなりジャンケンを知っているようです。グー、チョキ、パーに加えて「井戸」があったのですが、フランス人気質に合うように変形したせいなのかどうか...。


「だるまさんが転んだ」の遊びは、外国では違う呼び名になっています。

フランスの「だるまさんが転んだ」は、「Un, deux, trois, soleil」。「1、2、3、太陽!」というわけです。

Wikipediaの記述が正しいとすれば、ヨーロッパ諸国では「1、2、3」の次に何かの単語を加えているのが基本形のようです。フランスでなぜ「太陽」なのかは知りませんが、それぞれの国でゴロが良いとか、長さがちょうど良いとかいう理由で広まったのでしょう。

日本でも地方によって「だるまさんがころんだ」とは言わない地方もあるそうなので、外国でも色々なのでしょうけれど、書いてあったものを拾い出して表にしてみました。正しいのかどうかは分からないので悪しからず!

国名1,2,3の後の言葉「だるまさんが転んだ」に対応するフレーズ
フランス太陽Un, deux, trois, soleil
イタリアUn, due, tre, stella
ベルギー
オランダ
ピアノéén, twee, drie, piano
スペイン小さなイギリスの鳥
イギリスのチョコレート
Un, dos, tres, pajarito inglés
Un, dos, tres, chocolate inglés
ポルトガル小さな中国の猿Um, dois, três, macaquinho do chinês
ポーランド魔女が見ている!Raz, dwa, trzy, babajaga patrzy!
スウェーデン赤信号Ett, två, tre, rött ljus
中国私たちは全て木の人形一、二、三、木头人
英語圏-Red light, Green light
ドイツ-Ochs, Ochs am Berg (牛、山の牛)
韓国-ムグンファ コッチ ピオッスムニダ
 ( ムクゲの花が咲いた)

だるまさんがころんだ」は10文字の文章で、10拍になる。それを言い切る時間がちょうど良いから、そうなったのだと思う。

でも、ヨーロッパの言語の文章を見ると、やたらに長いのもあるのですよね。早く発音する国だからなのか、みんなが動けるようにという配慮がある優しい国民性なのか?...




内部リンク:
だるま(達磨)は、フランスでは人気がでていないみたい 2013/05/10
招き猫をフランスで見ると、違和感を覚えてしまう... 2013/05/03
★ 目次: プレゼントや土産物に関して書いた記事

外部内リンク:
Faire un bonhomme de neige avec ses enfants
Le bonhomme de neige parfait!


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