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2013/05/20

シリーズ記事目次 【ブドウ畑散歩とディジョン市のイベント】 目次へ
ディジョン市のイベント: その1


学生時代、そして都内のフランス企業に就職してからも、毎年フランスに行って、親代わりの人が住んでいたディジョンで休暇を過ごしていました。

「Capitale des ducs de Bourgogne(ブルゴーニュ公たちの首都)」と呼ばれるディジョン(Dijon)の町。何年たっても何も変わらない古都だったのですが、社会党の市長になってからの数年で、見違えるほど変化してきました。

歩行者天国が多くなったこと、市電が走るようになったこと、など。ディジョンはブルジョワ的な街で、夜8時ともなると静まり返ってしまったのに、最近は若者の姿が目立つようになり、活気づいてきました。


大通りに設置された3つの彫刻

旧市街を突き抜ける目抜き通りです。大きな通りが歩行者天国になったのは、なんだか奇妙な感じがしますが、楽しい。



写真は小さくて見えないと思いますが、右手にあるのは観光スポットにもなっているであろうマスタードの老舗マイユ(Maille)。その左にある通りの2軒目にあるのがマクドナルド。

昔は、この店ができるのが静かな街の大ニュースだったのを懐かしく思い出されます。大通りにある有名なケーキ屋さんだったのがマクドナルドになってしまうんだって、というもの。まさか~! という反応だったのですが、マクドナルドになってしまいました。景観保護地域ですから、トレードマークのMの文字は非常に控えめにしてくれましたが。

このマスタードの店は、昔のマスタードの壺が並んでいて、店構えでも美しい写真になったのですが、最近は現代風のショーウインドーになってしまったのが残念。


LV 38 - DIJON - Coin du Miroir 
1910年当時のディジョン
大通りには市電が通っていた
この通りは、ブルゴーニュを統治していたコンデ公(Prince de Condé)の名をとって「コンデ通り(rue Condé)」と呼ばれていました。

中世のごちゃごちゃになっていたところを大通りにしたのがコンデ公なので。

でも、フランス革命の後にはは平凡に「自由通り(Rue de la Liberté)」という名になっています。

自由通りというのは、フランスの殆どの町にもあるのではないかな?...

この自由通り、私が初めていった時にはバスや車が走っていたのですが、バスとタクシーだけしか入れなくなったのを経て、ついに歩行者天国になりました。

それを記念する祭りが、この週末に開かれました。

上にいれたパノラマ写真の左に写っている円柱は、歩行者天国になったと同時にできたモニュメント。白いけど、幹のようなものになっていました。立っているだけではなくて、回転するのでした。

こういう芸術作品の良さは理解できない私...。

そこから進んでいくと、また、この日にお披露目をしたモニュメントがありました。



こちらは、木の葉が人の頭の形になっています。

みんな幹に触っていました。ディジョンには撫でると願いがかなうフクロウの彫刻があるので、それの影響かもしれない。ニュースでは、フクロウとともにディジョンの名物になるのではないかと言っていました。

美しい旧市街なのですから、何も現代美術の作品を飾る必要はなかった、と私は思うけど...。


このまま先に進むと、ブルゴーニュ公国時代の宮殿に行きつきます。今は市役所と美術館として使われている見事な建物。

Lallemand-Place Royale de Dijon en 1781 mg 1778
Jean-Baptiste Lallemand, La place Royale en 1781


でも、もう1つモニュメントができたと聞いたので、そちらに行ってみました。



Porte Guillaume(ギヨーム門)をくぐった先に目的のモニュメントはあります。

ディジョンの自由通りは、パリで例えればシャンゼリゼのようなものなのですが、この門はパリの凱旋門の真似したとは思わないでくださいね。こちらの方が古いですので。町が要塞で囲まれていた中世の出入り口だった門の跡地に建てられたもので、建築は18世紀。ちなみに、パリの凱旋門ができたのはそのあと、19世紀前半です。

こちらも昔は「コンデ門(Porte de Condé)」と呼ばれていたのですが、なぜギヨームなのだろう? 書きながら調べてみたら、この近くにあるAbbaye Saint-Bénigne(サン・ベニーニュ修道院)の聖職者だったGuillaume de Volpianoにちなんでいたのでした。聖人にも列せられている人で、その祭日は偶然にも私の誕生日と同じ日。

少し雑然とした一角だったのですが、ここも歩行者天国の美しい広場になっていました。

このたび設置されたのが、蛙の泉。下に蛙が3匹いて、それを3人の子どもが肩を寄せ合って眺めている、という彫刻。


Fontaine aux grenouilles

アール・ヌーヴォーの彫刻家Max Blondat(1872~1925年)の作品。この像はもともとここにあったのに、地下に駐車場をつくったときに取り外されていたそう。馴染みの泉がなくなったのを惜しむディジョンっ子たちの声で、またもとの場所に戻されたようです。


歩行者天国オープンのアトラクション

市長のテープカットなどのオープニングセレモニーは、旧市街の各所で行われました。大勢の人たちが集まったので、会場をあちこちにしたのは良かったと思う。日本人の感覚ではディジョンは小さな町ですが、周辺を集めれば人口25万人くらいになる、ブルゴーニュでは最大規模の都市ですから。

出し物の中で、私が気に入ったのは、これ。



フラミンゴみたいなのが大通りから、この旧ブルゴーニュ宮殿前の広場まで歩いていました。

先頭を務めるのは、オートバイを改造したように見える奇怪な乗り物。



よくできていて、花火のような装置で煙や火を出したりもしていました。

広場から出ていくとき、さっきまでカッコよくポーズをとっていた人は、やわら下にもぐり込んで、ねじ回しを出して調整を始めました。

細い道に入るために翼をたたむ必要があったのか? アクシデントで翼の1つが落ちてしまったのか?... 日本でのことだったら前者だと思うけれど、フランスのことなので後者が理由だろうと思いました。



1年前の冬にディジョンで行われたサン・ヴァンサン・トゥルナントの祭りでのアトラクションに比べると、ずいぶん節約したな、と思ってしまう。でも、あのときは市のお金を使い過ぎたという市長への批判があったそうなので、今回は控えめにしたのでしょう。

昨年見たイベントについて:
ワイン祭りでのディジョン市のアトラクション 2012/02/02


もう1つ楽しいアトラクションがあったので、その話しを次回に書きます:
カフェのギャルソン・レース

外部リンク:
☆ フランス政府観光局: ディジョン
ふくろうが案内するディジョンの町 Dijon
Office de Tourisme de Dijon
☆ Mascottes Automobile: MAX BLONDAT
☆ Infos Dijon: DIJON : La rue de la Liberté, propriété des piétons
☆ France 3 Bourgogne: Dijon retrouve sa Liberté, deux jours de fête au programme

ブログ内リンク:
★ 目次: ブルゴーニュの歴史
★ 目次: 画家、彫刻家、建築家の足跡を追って


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