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2013/06/09
一人住まいだったお父さんが亡くなって、その家を兄弟で相続した友人がいます。

4人兄弟なのですが、みな家を持っているので、お父さんの家の引き取り手がないので売りに出しています。適当な大きさの町の中心地にあるのに、とても静かな界隈にある一軒家なので、もったいない話し...。

売りに出た家は引き合いはあるものの、不景気なせいで売れていません。急いではいないので、みんなでボチボチと掃除しながらガラクタを整理している様子。

先日のこと。屋根裏部屋を大掃除していたら、壁に見事な彫刻を施してある石を見つけたのだそう。そんな話しを聞いたので、古い石が好きな友人たちが見に行くというので同行しました。

この辺りには中世に建てられた城があったのですが、16世紀末に取り壊され、城のチャペルだったものが教会となって保存されています。

友人の父親の家は17世紀の建築だと言いますが、地下のワインセラーの部分はもっと古いと思う。民家にしては立派すぎるアーチのある地下室なのです。城の敷地にあった建物の地下の部分を使って建てたのではないかな?...


どうして、こんなところにあるの?!

地上部分は、どうということもない。

さっそく上がったところは、普通の、どうということもない、殺風景な、屋根裏部屋でした。

問題の彫刻は、普通の石壁に埋め込まれていました。



下に文字が書いてあるのですが、ラテン語らしくて読めない。

その上の左手には、フランス王家の紋章であるユリの花のマークが彫り込まれています。

上の部分は、私はキリストの洗礼場面ではないかと思いました。上から冠をかぶせようとしているように見える人がいて、下では天使が拝んでいる。

でも、みんなはキリストの復活場面ではないかと言っていました。私が洗礼盤と思ったものは、石棺に見えるからです。

石棺だか洗礼盤だか分らない四角いものに立っている髭のある男性は、手を前でクロスしています。キリストの復活の図だったら、手を上にあげていると思うのだけれどな...。

どっちみに、一緒に行った仲間の中には誰もクリスチャンはいないので、彼らが言うことも当てにならない!

彫刻が施されたこの石は、どこかから持ってきてはめ込んだのは確かだと思います。1つの部分なのか、幾つか組み合わせてはめ込んでいるのかは分りません。

この下は暖炉の煙突だそう。上の部分はアーチ型になっているのですが、屋根を支える木の向こう側に入り込んでいます。つまり、彫刻はいい加減にはめ込んだように見える。でも、家が建てられたのは300年も前だとしたら、修復しているうちに屋根が低くなったというのもありえます。

廃墟になった城がある地域では、城で使っていた立派な石を自分の家を建てるときに使われているのは、ごく普通に見られる例です。でも、せっかくの彫刻を、なんで屋根裏部屋なんかで使ったのだろう?...

カトリックとプロテスタントが戦った宗教戦争があったころ、ここは隠れキリシタンのように礼拝堂として使われたりしていたのだろうか? でも、家が17世紀に建てられたのだそうなので、ちょっと時代的に遅すぎる。

友人夫妻がこの彫刻をいたく気に入っているので、他の兄弟はどうせ売ってしまう家なのだから、取り外して家に飾って良いと言ってくれたのだそう。

もしかしてロマネスクの彫像だったら、かなりの価値があるはず。でも、乱暴に取り外したら粉々になってしまう可能性があるので、友人夫妻は専門家にアドバイスを求めることにしたのだそうです。


この日は車2台で見学に行ったのですが、見学を終えてからは、一緒に行った参加者の家で食前酒を飲むことになりました。

続きへ:
フランスで日本料理を作るときは、いつもパニック


この彫刻が何であるか、おおよそのことが分かったので日記にしました:
屋根裏部屋にあった古めかしい彫刻の解読を試みる 2013/06/12

ブログ内リンク:
フランス王家の紋章はユリの花 2012/06/11
★ 目次: フランス人の古民家を修復する情熱


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