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2013/06/10
前回の日記「友人が遺産相続した家で見つけた宝物」で書いた日は、朝から忙しい日でした。

翌日に友人たちに刺身を食べさせることになっていたので、朝市に行く。買った魚のお毒見(?)をするために、昼食で少し切って生で食べてみる。昼食後は、イワシのつみれの下ごしらえ。

夕方になると、友人が遺産相続した家を見に行く車のお迎えが来ました。見学が終わってから、町にあるカフェでひと休みすることにしました。久しぶりに暑さがやってきた日だったので、みな喉が渇いていたのです。ところが、でていた飲み物は冷たくない。それぞれがワイン、シャンパン、ビールを注文していたのですが、全部冷たくなくいのでした。

前日までは寒かったので、カフェの冷蔵庫は温度をあげてしまっていたのかもしれない。いくら喉が渇いていても、お代わりする気にはならない。

別のカフェで飲みなおそうかという声も出たのですが、「うちに来て飲もうよ」という人がいたので引き上げることにしました。

その人たちの家に着いたときは、「ちょっとだけね」と立ち寄ったのですが、サラミソーセージなど、おつまみも出してくれて、したたかワインを飲む。おしゃべりははずみ、みんな上機嫌。

時計は午後8時頃になると、奥さんが台所で何かし始めました。 こういう場合、フランスでは、というかブルゴーニュでは、食事を出すのが普通なのです。

私は、翌日の昼食で友人たちに刺身を食べさせる約束をしていたので、そんなにゆっくりとはしていたくはなかったのですが、車に乗せてもらっているのだから、運転手が立ち上がるのを待たなければならない!

というわけで、夕食をご馳走になりました。


フランス式ありあわせ料理

ど~ん、と、肉料理ができてきました。これにジャガイモがたっぷりと乗った皿も。ソーセージなどのオツマミをたくさん食べていたので、私にはサラダくらいでたくさんだったのだけれど...。



出てきたのは、鴨のコンフィでした。

フォアグラ用に飼育した鴨の脂で、すね肉をコトコト煮た加工食品なので、日持ちします。それをオーブンで焼けば良いだけ、という超簡単料理。

私も、何にも食べるものがないときのために、鴨飼育農家の手作り食品をいつもストックしています。

この後は、チーズ。
その後は、アイスクリームか果物を選ぶデザート。

その後は、食後酒。

これで立派な食事になってしまうと便利な国フランス♪

酔いはまわり、歌は飛び出すし、踊りだす人もいたしで、真夜中まで過ごすことになってしまいました。


笑顔ではいるものの、つらつら考えていた私...

私は、翌日は朝から日本料理の仕込みに入らなければならないことを考えて、プレッシャーを感じていました。夕食に招待するときは時間がたっぷりあるから良いのですが、昼食の準備は午前中しかないから怖いのです。

海外で暮らすことになった人が、特技を持っていたら良いな、と思う。特に、食べ物にこだわりがあるフランスに暮らす場合、料理が得意というのは大きなメリットでしょうね...。ため息...。

みんなが私に関係ない話しをしているときには、明日はどうするかを頭の中で考えました。 結局、6時間くらいテーブルを囲んでいたのですから、考える時間はたっぷりあったのでした。

買った材料を思い浮かべて、どういう手順でやったら良いかを考える。

初めて挑戦してみたヒラメの刺身は、昼に試食してみたら全く美味しくない! 何か特別なタレを作らなきゃならないぞ...。

シイタケの炊き込みご飯を作るつもりでいたのに、朝市では入手できなかった...。白米のご飯では喜ばれないだろうから、どうするか?...  あまり見栄えが良くないので買わなかったグリーン・ピースを買っておけば良かった。豆ごはんはおいしいですから。

アイディアが浮かぶ。鯛の刺身を作った残りでスープを作り、それで鯛めしにしよう。冷凍していたシイタケが少しあるはずだし、庭には山椒の木があるので、葉を散らすときれいなはず...。

朝8時に起きて、インターネットでヒラメの刺身用ソースのレシピを探し、刺身の飾りつけ用のハーブをとっておくこと。今回は手長海老を入手できなかったので、それを刺身にする時間は節約できる。刺身は形にして冷蔵庫で保存して、15分冷凍庫にいれて、タイミングよく切ること。

みんなが刺身を取りやすいように、大皿で2皿にしよう。ヒラメはフグ刺しのように並べるときれいだろうけど、それを別にするとテーブルの上がいっぱいになってしまうので止める。等など...。

今回の私の担当は、刺身とご飯だけなのは幸い。前菜のホワイトアスパラ、メインの肉料理、デザートは別の人が作ってくれることになっていました。時間計算したら、大丈夫そう...。

今夜はもう翌日の準備をする時間はない、と覚悟を決めて、みんなと大笑いしながら楽しんでしまいました! 解散したのは真夜中ころ。みんな翌日の予定があったので、長々とは続かなかったので良かった♪


ヒラメが曲者

ヒラメの刺身を作ろうと思ったのには理由があります。パリでミシュランの星を持っている日本人シェフのレストランで食事したフランス人が、そこで食べたturbot(イシビラメ) の刺身を絶賛していたのです。

そのことを書いた日記:
パリの和食レストランがミシュラン1つ星を獲得  2008/03/10

刺身は魚があれば良いだけなので、何もレストランで高いお金を払って食べる必要はない。そう思って、ヒラメの刺身を一度作ってみたいと思っていました。

フランスで売っているturbotイシビラメ) は、こんなグロテスクな魚です。



魚屋さんが取り上げているのは、珍しく小さなものがあったので買ったときの写真。やたらに巨大なのも売っています。
 
魚料理はもともと苦手なのですが、こんな魚で刺身が作れるなんて思ってみたこともありませんでした。ヒラメの刺身は日本で食べたことがあるだろうけど、丸ごとの魚の姿とは結びつけてみたことがなかった!

ヒラメで刺身を作ってみる前に、フランスのレシピでは試していました。



そんなに美味しいとは思わなかったので、刺身にしておいしいのかどうか分らない。でも、刺身にすると非常においしいのかもしれない、と気になっていたのです。

今回、中くらいの大きさのイシビラメを買ったのですが、魚屋さんに骨を取り除いた姿にしてもらっていました。

朝市から帰って、買ったイシビラメの切り身を見たとき、これはフグ刺しのように薄く切るべき魚なのではないかな、と直感しました。インターネットで、ひらめの刺身の画像を検索してみると、やはりそうみたい。

出来る限り薄くスライスして刺身として試食してみたら、魚に味がなくて、身が硬くて、ちっとも美味しくない!

他に、マグロ、サーモン、鯛、帆立貝も刺身用に買っていたので、イシビラメはなしにしようかとも思いました。翌日に調理して食べれば良いのだし。

でも、味の強いタレで食べたら良くなるのではないかと思って、試してみることにしました。


ピリッと辛いニンニク醤油が良い!

そもそも、パリのレストランで出されたヒラメの刺身というのも、何かしら工夫があったから、食べたフランス人を感激させたはず。

唐辛子をのせた大根おろし、ユズ醤油なども良いと思ったけれど、材料がないので作れない。ヒラメ1匹は大きいので、次の3種類の方法で食べてもらうことにしました。
(1)フグ刺しのように薄く切ったものをワサビ醤油で食べる。
でも、私は透き通るようには薄く切れなかったので失敗。
(2)日本から持ってきた塩麹でしめて、ワサビ醤油で食べる。
こちらの方が格段に美味しかった。
(3)特性のタレで食べる。
これが大好評でした。私自身も、ごま油とニンニク風味が非常に気に入りました。
参考にしたレシピは、こちら:
ひらめのお刺身❤コチュジャンソース

もちろんコチュジャンなどというものは持っていないので、日本から持ってきていたラー油の絞りかす(知人の手作り食品)を少し入れました。今は新ニンニクのシーズンなので、それを使ったのも大きく左右したと思う。庭でとったチャイブを小さく切ったものも入れたので、なかなかきれい。

なお、買ったイシビラメには卵がついていたので、薄い醤油味で煮込んだものも出したのですが、これが意外にもフランス人たちに好評でした。

刺身のソースとして、ワサビ、生姜の他に、3番目にニンニク醤油タレとして私の定番にしてしまう気になりました。フランス人に刺身を出すときには大量なので、2種類の味だと、私自身が飽きてしまうのです! でも、こんなタレが合う刺身といったら、他にはイカくらいかな...。

イシビラメの刺身ですが、ソースやタレで引き立つという食材は好きではないので、2度と作ることはないと思います。記念撮影しておけば良かったな...。でも、はりきって大量の日本料理を作るときは、台所は戦場のようになっていて、カメラなんかを取り出すような余裕はないのです!



ブログ内リンク:
やって来た友達に食事を出せないと、そんなに気まずいの? 2007/02/13
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★ カテゴリ: フランスで作る和食


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