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2013/06/27

シリーズ記事目次 【ヴェズレー8日間滞在記】 目次へ
その6


時間がたっぷりある旅行だったので、滞在したヴェズレーの近くでヴォーバンの足跡をたどる、というテーマを作りました。

ヴォーバン(1633~1707年)はルイ14世に53年間仕え、近代的な築城法、いわゆるヴォーバン式要塞を作った人として有名です。彼が設計した、攻め落とすことが不可能な構造の要塞と要塞都市は130カ所あって、そのうち12が世界遺産に登録されているのだそう。

私がヴォーバンの名を初めて聞いたのは、函館の五稜郭のモデルだったからのような気がします。 でも、函館の五稜郭は星形の美しい空間なのに対して、実際にフランスでヴォーバンの要塞を見たら、怖くなるくらいの堅固な姿なので驚きました、

例えば、ブルゴーニュから近いのでよく行く機会がある、世界遺産に登録されているブザンソンの要塞を遠くで見ると、こんな姿 ↓



この要塞を上空から見た姿はWikipediaに入っています: Citadelle de Besançon

ところで、フランス人たちは「ヴォーバン(Vauban)」と呼ぶか、タイトルの「元師」を付けて「Maréchal de Vauban」と呼ぶかだと思うのですが、彼の名前はSébastien Le Prestre de Vauban(セバスティアン・ル・プレストル・ド・ヴォーバン)と長ったらしいのでした。


ヴォーバンが所有していたバゾッシュ城

ヴェズレーから10キロくらいのところに、ヴォーバンが所有していた城Château de Bazoches(バゾッシュ城)があります。ヴェズレーからどこか観光スポットに行きたいと思ったとき、最も行きやすいところ。



前回に行ったときの記憶がまだ新しいので、それほど好きでもないバゾッシュ城に行きたいとは思わなかったのですが、一緒に旅行した仲間のうちの2名が行ったことがないので、行くことになりました。



立派なお城です。
ヴォーバンは、この城を1675年に購入しています。

現在のオーナーは観光に力を入れているようで、内部は料金を支払って見学する人をがっかりはさせないように調度品で飾られていました。





ヴォーバンの時代のものが残っているわけではなくて、城のオーナーが集めて、ヴォーバンが住んでいたときの雰囲気を出そうとしているのが分かるので、私はこういう城はあまり好きではない...。

一緒に行った仲間の女性も「この城は好きじゃない」と言っていました。ヴォーバンはフランスの黄金時代を築いたルイ14世時代に活躍した人。こういうのが好きなのは男性たちではないかな?...

壁面に家系図の装飾がある部屋がありました。紋章がエナメル加工でよくできている。



やたらに立派な部屋だと思ったのですが、城のサイトを見たら、貸しホールとして使っているのでした。フランスでは、城を借り切って、夜通し結婚披露宴を開くことがよくあるのです。 ちなみに、ここは60人が座って食事できる150㎡の広間で、貸切り料金は1,300ユーロ(税抜き)。

庭からの眺めは素晴らしかったです。 遠くにヴェズレーの丘が見えました(矢印を入れたところ)。



先日、あちこちから見たヴェズレーの丘の写真を入れたページを作ったのですが、これも入れるべきだったかな...。
永遠の丘ヴェズレーを色々な角度から眺める 2013/06/23


ヴォーバンの墓

城があるバゾッシュ村(Bazoches)にはヴォーバンの墓があるので、その教会にも行ってみました。



教会前にはヴォーバンの銅像が立っています。

教会内部の床にヴォーバンの墓石があって、そこに説明がついているのですが、ちょっと質素..。 説明書きだけが立派でした。

 

この写真を撮ったのは数年前に行ったとき。下に今回撮影した写真を入れます。壁の老朽化を少し修復していたかどうかは記憶なし...。



ヴォーバンの心臓は、祖国の英雄としてパリのオテル・デ・ザンヴァリッドに収められていて、そちらにある墓は立派です。

Vaubaninvalides01 
Les Invalides : Mausolée où est déposé le cœur de Vauban


ヴォーバン博物館

近くの村にヴォーバンの博物館があるので、別の日に行ってみました。

博物館があるのはヴォーバンが生まれた村で、その名もSaint-Léger-Vauban(サン・レジェー・ヴォーバン)。ただし、ヴォーバンが生まれた当時の村の名前はSaint-Léger-de-Fourcheretだったとのこと。 

博物館のポスターが魅力的だったし、別の博物館に行ったときに薦められていたのです.。

でも、こんな酷いミュージアムはないよ! と怒りたくなるくらい、つまらない展示物でした。

そもそも、ヴォーバン時代の所蔵品が1つもないのです。

展示されているのは、写真と文章のパネルばかり。

小さな家を使っているので、それもすぐに見終わってしまう。というか、わざわざ博物館に行って、書いてあるものを読むなんてつまらないではないですか?

来る人は少ないだろうと思います。受付けの女性が鼻をかむ音が館内に響き渡っていました。

2日間の真夏日の後、また寒くなったので風邪をひいてしまったのでしょうね。それにしても、こういう場面にあうと、いつも思うのですが、フランス人って、どうやって、こんな大きな音を出して鼻がかめるのだろう?!...

ビデオの上映があったので、部屋に入ってみました。

これも酷いシロモノ。

滑稽なくらいに安物の昔の衣装を着た男性が、すでに見学したバゾッシュ城でしゃべっているのです。何も新しいことを教えてくれるわけでもなく、全く面白くないけれど、最後まで見ました。

ここはエコミュージアム。郷土の文化を展示するという、非常に良いコンセプトなのですけど、こういう風に、面白みがないところが多すぎるのですよね...。

ヴォーバン城の中で展示しているのだったら、それなりに良かったと思うのですが、城は個人が所有しているので折り合いがつかなかったのでしょうね。

展示するものがなかったら、博物館なんか作るべきではないですよ...。 入場料5ユーロも取るなんて許せない! 他のミュージアムとの組み合わせがあったので、料金は4ユーロだったけれど、それでも高すぎると思う。


アヴァロンの町にもヴォーバン...

この地域では、よほどヴォーバンの出身地であることが誇りのようです。ヴェズレーから近いアヴァロン(Avallon)の町にも、広場にヴォーバンの銅像が立っています。



気にしないで見ていた像なのですが、この日記を書きながら調べていたら、自由の女神像を作った彫刻家オーギュスト・バルトルディ(Auguste Bartholdi)の作品なのだと知りました。

ヴォーバンに関して学べる博物館を探すなら、ヴォーバンの作った要塞都市とか、別のところにちゃんとした展示があるのではないかな?...

私が行ってしまった博物館などに行くより、勉強になる動画を見つけました。

Vauban, le vagabond du roi (Louis XIV, fortifications)


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外部リンク:
☆ Wikipédia: Sébastien Le Prestre de Vauban
☆ フランス観光開発機構: ヴォーバンの防衛施設群
Bio-bibliographie de Vauban
☆ オフィシャルサイト: Château de Bazoches
Écomusée du Morvan - Maison Vauban


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