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2013/07/24
良いワインは長い年月セラーに入れておいて、味がどう変わっていくかをみる楽しみがあります。特に質の高いワインは、若いうちに飲むと美味しくない。

でも、最近は、そんなに何年も寝かせておかない方が良いと思うようになりました。

ワインの作り方が変わって、寝かせておかなくても味を楽しめるワインの作り方になっているのでしょうね。早く飲んでしまったらもったいないという銘柄でも、おいしかったりする。数年は寝かせておかねばとセラーに入れていたのを出してきて飲むと、もう味は下り坂になっていて驚くことも多くなりました。

私はほとんどブルゴーニュワインしか飲みません。ボルドーの方は昔からブルゴーニュより長く寝かせておけるワインなのでが、ボルドーも変わったのだろうか?


1989年のボージョレーが変質していなかった

数日前、セラーに寝かせていて、ほとんど忘れていたようなワインを友人たちと一緒に味見してみました。

コート・ド・ブルイィという、ボージョレー地域で生産される赤ワインで、ビンテージは1989年。



ブドウの品種はガメで、ブルゴーニュの高級赤ワインワインに使われるピノ・ノワール種ではありません。ボージョレーを1ランク下にする人が多いのは、ガメはピノ―ノワールのような濃厚にはならないし、長いこと寝かせておけるワインではないからだと思います。

飲めるようなワインないだろうと言いながらコルクをあけました。1989年に収穫されたブドウで作ったこのワイン、20年余りも前のものですから。

グラスに注いでみると、ブルゴーニュワイン色と呼ばれる、オレンジがかった色になっていました。

しかも、ちゃんんと飲めるワインなのでした。もちろん感激するほど美味しくなっていたわけではないのですが、問題なくワインとして飲める!

みんなで驚きました。

昔のブルゴーニュワインって、そういう作り方をしていたのだよな...。

もちろん、黒ずんだオリはたくさんありました。

濾過の道具を使おうかと思ったのですが、どうせ飲めないだろうと思っていたワインなのでケチらない。

30年近くたったロマネコンティを飲んだときには、オリがおびただしいほどできていて、ワインロートを持っていないことが悔やまれたのですが...。

最近のワインは、こういうオリを取り除いてからボトル詰めするのが主流になっています。

ボトルにオリができないワインだと、寝かせていても余り熟成したりしないし、早くから飲めないワインになってしまうのだろうか?...

19889年のワインを作ったのは、今でも定期的に買い付けにいっているドメーヌです。昔ながらに素朴にワインを作っていて、安くて美味しいから気に入っています。でも、もうオリができるようなワインは作っていませんね...。


ボージョレーといっても、いろいろ...

20数年たったボージョレーなんか飲めるはずがない! と馬鹿にしていたのですが、このときに開けたのはボージョレーの中では最高ランクのクリュの1つ、コート・ド・ブルイィでした。

日本で買うといっぱしのお値段になることもあるかもしれないですが、ここブルゴーニュではお手軽価格のワイン。今から20年も前といったら、1本500円もしなかったのは確実だと思う。


コート・ド・ブルイィを楽天市場で検索

ボージョレーのクリュが10つあることは、すでに書いていたので省略:
ボージョレーに行った週末 2005/06/06


普通のボージョレーとか、ボージョレー・ヴィラージュだったら、いくらなんでも飲める状態で保存されていたとは考えられません。

日本ではボージョレー・ヌーヴォーがもてはやされるので、を毎年買って、いつか飲み比べするためにストックしているという人がいました。でも、それは無意味だと思いますよ...。

熟成途中で瓶詰めしてしまうのですから、新酒だと喜んで飲むこと以外には価値がないワインのはずです。


ブログ内リンク:
とっておきのワインを捨てるときは断腸の思い! 2006/07/07
葡萄ジャムからワインを作るなどという醸造法があったの?! 2011/07/28
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ


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コメント
この記事へのコメント
具体的な製法の違いは判りませんが、
最近は早飲みが受けるらしく、長熟は減っているみたいですね

長く持たない原因はおそらく、
酸化防止剤の排除または削減
地球温暖化(有機酸の現象)
では無いかと考えています。
2013/07/26 | URL | albifrons  [ 編集 ]
Re:
v-22 albifronsさんへ

フランス人たちは、寝かせておかないと本来の味が出てこないワインは、レストランが在庫を抱えて税金を払い続けるので敬遠するからだろうという人が多いです。消費者の方も、リスクが少ないワインを好むようになったのでしょうね。

長くもたない原因は、地球温暖化のせいではないかと思うとワイン農家の人が言っていたのを思い出します。特別に醸造法を変えたわけではないのに、父親時代のようなワインの熟成がしなくなったと感じているのだそう。フランスにいると、かえって地球は冷えているのではないかと感じてしまうのですが...。
2013/07/26 | URL | Otium  [ 編集 ]
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