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2013/07/29
前回の日記「フレンチトーストをフランス人は嫌う?」でフレンチトーストについて書きながら、他にも「フレンチ」と付けられている食べ物があるな... と考えました。

日本で「フレンチドレッシング」と呼ばれるものが、前々から気になっていたのです。



日本では、バイキングでサラダが置いてあるときに、ドレッシングのチョイスとしてフレンチドレッシングというのもあったような気がします。

フランスで食べているようなパンが「フランスパン」。だとしたら、フレンチ・ドレッシングは、フランスで一般的なサラダドレッシングなのだろうと思うではないですか?

でも、フレンチドレッシングは、フランスの食卓に出る普通のドレッシングと同じとは感じないのです。 何かが違う...。どこに違いがあるのだろう?


フランス人はサラダドレッシングを簡単に作る

フランスのスーパーでもサラダドレッシングを売っていますから買う人もいるのでしょうが、普通は自分で作ります。少なくとも、市販のドレッシングを使っている友人には出会ったことがありません。

家庭では、サラダをよく食べます。

ひと昔前に質素な食事をしていた時代には、サラダが前菜の定番だったと言う人もいましたが、普通は、前菜、メインの後に、お口直し的にサラダが出てきます。そこで口の中をリフレッシュして、チーズ、デザートに進むという具合。

フランス人がどんな風にサラダを準備するかを知ったときは、驚きでした。非常に合理的なのです!

サラダボールの中に調味料を入れてドレッシングを作ります。



塩、コショウ、マスタード、ビネガー、オイルを混ぜるだけ。私は小さな泡立て器を使っていますが、フランス人たちはフォークだけでも器用に混ぜています。

マスタードは入れない人もいますが、これを加えるとビネガーとオイルが分離せずに、マヨネーズに近いとろみがでて固まってくれるので便利です。

ボールに入れたドレッシングができあがったら、水気を切ったサラダ菜やレタスなどを入れる。

食卓にそれを出して、食べる直前にフォークとスプーンでかき混ぜます。だから、早めにサラダを準備してしまっても、野菜がドレッシングを吸ってしまうわけではないので大丈夫なわけです。

「カミカゼ」という品種のレタス

パリでひとり暮らしをしている友人は、こんな風に毎回ドレッシングを作るのが面倒なので、1週間分まとめて作ってしまっていると言っていました。

下に入れる動画に、その作り方がでてきます。

つまり、空き瓶などに材料を入れてシェークするだけでドレッシングができてしまうのです。動画では、大勢集まる食事会のときに大量のドレッシングの作り方として紹介しています。



ペットボトルの目盛を利用して分量をはかり、カクテルのようにシェイクして作ってしまっているのが面白い。

なお、小さな白いポットに入ったものを入れていますが、これは水道水だそうです。私は水を入れることがないのですが、それが普通なのかと調べてみたら、水を入れるレシピも、入れないレシピもありました。

下は私が普通に作るのと同じレシピ。水は入れず、マスタードを入れています。



ともかく、フランスの家庭でドレッシングを作るのは、あっという間にできてしまいます。

ドレッシングに凝ろうと思ったら、ビネガーやオイルを何にするか、ビネガーの代わりにレモンやヨーグルトを使うとか、ハーブなどを入れるとか、マスタードは嫌いだから入れないとか、そういう配合だけの問題。


フレンチドレッシングって、何なの?

フランスで市販されているドレッシングを買おうとしたことがありません。フランス製なら美味しいのだろうと思ってマヨネーズを買ったら不味かったので、そういうものは自分で作ると決めたのです。

マヨネーズを作るのは少し手間がかかりますが、ドレッシングは簡単にできてしまうので買う必要もないし。

日本では、フレンチドレッシングなるものを、たくさん売っていました:
フレンチドレッシングを楽天市場で検索 

フランスで売っているドレッシングが、どういう名前が付いているか注意してみたことがないわけなのですが、「フレンチドレッシング」などという名前にはなっていないと思います。

日本で売っているフレンチドレッシングが気になったので調べてみたら、意外なことを知りました。

フランスで一般的なドレッシング、というのではないのでした!

Wikipediaに「フレンチドレッシング」という項目ができていました。それによると、アメリカで生まれたサラダドレシングなのだそう。

砂糖を加えた「白」と、ケチャップを加えた「赤」の2種類があるというので仰天!

アメリカやカナダで「French dressing」と呼ばれるドレッシングは、少し甘いのだそうです。フランスでは絶対に甘味をつけたりはしないのに、なぜ、それに「フレンチ」と付けたの?

上に書いた、フランスで一般的なのは「ヴィネグレットソース」と呼ぶのだそう(フランス語+英語?)。フランスでも、サラダドレッシングには色々なバリエーションがありますが、基本的なのはSauce vinaigrette(ソース・ヴィネグレット)と呼びます。あるいは、単純に vinaigrette(ヴィネグレット)。

フランス語で「ソース・ヴィネグレット(つまり、ビネガーのソース)」と呼ぶわけですが、これも考えてみれば変...。

ベースはオイルの方なのですから。好みによって配分は違いますが、ビネガー1に対して、オイルが2か3の割合です。ビネガーの味になってしまったらドレッシングとしては失敗になるのに、どうして「ヴィネグレット」と呼ぶのかな?...


日本のフレンチドレッシングには甘味がありましたっけ?... 日本のレシピを眺めてみました。

フレンチドレッシングのレシピを検索
簡単~基本のフレンチドレッシング♪
☆ みんなのきょうの料理: 基本のフレンチドレッシング
基本のフレンチ風ドレッシング

やはり、砂糖を入れるレシピが多い。でも、フランスで一般的なドレッシングをフレンチドレッシングと呼んでいることもある。なんだか分りません...。


日本風を取り入れてみた

日本のレシピを眺めていたら、レストラン風の美味しいフレンチドレッシングにするには、コンソメスープの素を少量入れると言うのがありました。

フランスのドレッシングに慣れてしまったので砂糖を入れるのには抵抗がありますが、コンソメスープの素を少し入れるのは試してみました。

先日作ったニンニクのマリネ(簡単にできる新ニンニクのマリネが美味しい)をサラダに入れてみると実験するときに採用。

ニンニクを刻み、ビネガーとワインで作ったマリネ液をほんの少しをビネガーの代わりにしてドレッシングを作りました。それにコンソメスープの素の粉を少々加えてかき混ぜました。

ビネガーの酸っぱさが消えて、美味しくなったような...。フランス人に出したら、コンソメなどというとんでもなものを入れたとは知らないので抵抗がなかったからだと思いますが、「とても美味しくできた」と褒められました。

まだ1回しか試してみないので、研究してみます。

ブログ内リンク:
おいしいサラダはオイルが決める: ルブラン社を訪問 2008/06/25
ディジョン・マスタードとは? 2013/07/30
ライスサラダをパーティーで出すのはケチの象徴? 2012/11/08
★ 目次: 商品にフランスのイメージを持たせた命名
★ 目次: レシピ、調理法、テーブルウエアについて書いた記事
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ

外部リンク:
☆ 全国マヨネーズ・ドレッシング類協会: ドレッシング類の範囲
Le site des meilleures sauces de salade
Recette de Vinaigrette classique
Astuce: les astuces pour réussir sa sauce vinaigrette ?


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カテゴリー: 調味料 | Comment (2) | Top
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コメント
この記事へのコメント
しばらくネットを見れなかったので、今まとめてOtiumさんの記事を読ませてもらっているところです。
こちらに来てすぐの頃、どんな味か気になったので、一度ドレッシングっぽいものを買ったことがあります。そして、どうやったらあんな味になるのかというくらい不味かったです…。そういえば、こちらで日本のような市販のドレッシングを出されたことないですね。マヨネーズも手作りのところが多い気がします。
フランス人家庭で、一度ドレッシングに砂糖を入れると言ったらギョッとされたことがあるので、あえて公言してませんが、私はおいしいと思うのでこっそり入れて、時には昆布茶も入れてみたり勝手に冒険してます。今度コンソメ試してみますね。
2013/08/02 | URL | とと子  [ 編集 ]
Re:
v-22 とと子さんへ

「どうやったらあんな味になるのかというくらい不味かった」ですか~。教えてくださってありがとうございます! どういう人たちが好きこのんで買うのでしょうね?...

マヨネーズは作るときに失敗することもあるし、色々な味のを並べる必要がある料理もあるので、買いたくなる気持ちは分からないでもないのですが。思い出すと、フォンデュー・ブルギニョンで、味の違う数種類のマヨネーズの瓶を並べていた家がありました。そんなに買ってしまって、余ったのはどうするのか心配したのですけど。

つい最近、育ちすぎて硬くなったサラダ菜は炒めて食べると話したら、そうすると苦みが出るので、少し砂糖を入れるのがコツだと言われました。特殊な料理でない限り、フランスで砂糖を隠し味に使わないと思っていたので意外でした。でも、やはり、「ドレッシングに砂糖を入れると言ったらギョッとされましたか。私も入れてきたときには、黙っていようっと。

ヴィネグレットは酸っぱさが強くなりすぎるので、日本式も悪くないと思いました。ドレッシングに昆布茶を入れるというのは良いアイディアですね。コンブの成分は「うまみ」だそうなので。こんど真似してみます。特に、ごま油と醤油で日本風ドレッシングを作るときなどには、深みが出て素晴らしいのではないかとも思いました。
2013/08/03 | URL | Otium  [ 編集 ]
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