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2013/08/06
日本語の「美術」という言葉が生まれたのは、1873年(明治6年)のウィーン万国博覧会に日本政府が参加するとき、出品分類についてドイツ語の Kunstgewerbe および Bildende Kunst の訳語として「美術」を採用した、という記述がありました。

「美術」と言われたら、美を追求するものだと私は感じます。フランス語でも、美術に対してはbeaux-artsという単語があって、ここにも「美(beaux)」という文字が入っています。

芸術を「アート」と呼ばれれば何も抵抗はないのですが、「美」という文字が入っていると、美しくないものには与えたくなくなる。でも、何を「美しい」とするかは個人の感覚によるものなので、私がこれは「美しくない」という作品でも「美術」になるのでしょう。

でも、「美しい」というのは、本来、心地良くするものに対して与えられるのであって、見事に醜い現代アートを「美しい」というのは異常に思えるのだけれど...。ヒエロニムス・ボスの作品などは、気持ち悪いけれど芸術の域に達しているとは思うのは、単に慣れがないからなのかな?...

音楽」も、ミュージックの語源はギリシャ神話に登場する女神のムーサ姉妹(フランス語でMuses: ミューズ)。音やメロディーを楽しむものが音楽だと思うのだけれど、最近は神経が逆なでされるような曲もある。私が美しいと思いながら酔いしれることができるのは、マーラーブリュックナーくらいまでです...。

ベートーヴェンの作品は、音を聞くと次に出てくる音が想像できてしまって面白くないかもしれない。作曲家たちは古典を乗り越えようとしたのでしょうが、ある程度で留まって欲しかった。とはいえ、不快音が好きな人もいるのでしょうね...。


白い貴婦人のような少女

前々回の日記「見学したのはシトー会修道院だったのだけれど...」で書いたように、嫌いなタイプの現代アートを見て神経がおかしくなった私。その後に行ったコンサートでは、美しい音楽で精神を洗ってもらえることを期待していました。

演奏が始まるのを待ちながら、おそらく、美しいものに飢えていた私だったはず。会場に現れた白いワンピース姿の可愛い女の子の姿が目に止まりました。

ところが、どんと、私の前に巨体が座る!



硬いプラスチックのイスなので、クッションを持って来ればよかったな、と思い始めていました。イスからはみ出してしまうほど大きなクッションを自前で持っている人は羨ましくもなる...。 

前回の日記「こんなに酷い演奏のコンサートって、初めて」に書いたように、このときの演奏は酷いものだったので、目だけではなくて耳も攻撃されてしまいました。

目と耳の神経が集まる頭がやられる...。せめても、と、休憩時間も可愛い女の子を遠くから眺める。



ピンボケ写真ですが...。

こんなグラビア写真に出てきそうなマドモアゼルという感じの子は、フランスでめったに見かけないのです。足の先まで白で統一していて、そこにアクセントを与えている白字に黒い斑点が入ったスカーフ。顔立ちも整っていて、金髪がかった髪を1つの三つ編みにしているのも大人っぽい。

子どもをジロジロと見てはいけない。フランスではペドフィリアというのが大きな問題になっているからです。結婚できない司祭や僧侶も問題をおこすので、ニュースになります。

でも、私が眺めているのを友人に発覚されてしまいました。 日本人が思う美人というのは、往々にしてフランス人の判断とは違うので、どう思うか聞いてみました。

可愛い、という返事。

そして、「メリザンドとは、こんな女性だろうと想像するタイプだ」と言います。

ドビュッシーのオペラにもなっている『ペレアスとメリザンド』に登場する、長い髪の美しい女性のことです。

へぇ、フランス人はそういう風に連想しますか。
もっとも、もっと俗っぽい連想をする人も多いでしょうけれど。

ただ美しい少女というだけではなくて、どこかに、影というか、秘密があるように見える女の子なので目立ったのでした。 間違いなく豊かな家庭の子なのだろうけど、何かがある...。

メリザンドのイメージそのものですね...。

観察していると、彼女は同じように可愛い顔をした弟らしい男の子と一緒にいます。その他には、アート関係の仕事をしているのかなと思わせるハンサムな、お父さんらしき男性。それから、お婆さんなのだろうなと思うマダム。

両親が揃っていないということは、離婚した家庭の子なのだろうか。お家での彼女は、けなげにお母さん役をやっているのではないだろうかと見えてくる...。

ところで、日本では、きれいな人だと言いたいとき、俳優さんを持ち出すことが多いのではないでしょうか?

だいぶ前、日本でお相手をしていたフランス人女性が、日本人から「ブリジット・バルドーに似ている」と言われたら激怒していました。

日本人には、ブリジット・バルドーはチャーミングな顔をしているという印象しかないと思うのですが、フランス人には白痴美のシンボルらしいのでした。


賢いので関心した少女

この春、食品見本市に行ったときにも、印象に残った女の子がいました。

おしゃべりもして写真を撮らせてもらったので、鮮明な画像があるのですが、そのままサイトに載せるのは気が引けるので、写真加工をしたものを入れてみます。

使ったツールについて書いた過去の日記:
高精度のトリック写真を作れる無料アプリPhotoFunia(PCでオンライン加工も可能) 2013/02/14



彼女は、会場の仮設レストランで、カフェのボーイさんのようなエプロンをしてお給仕をしていました。未成年ですから働いたらいけないのではないかと思うのですが、親を手伝う程度なら良いのかな?

フランスには、職業学校でウエーターの勉強をしてきただろうにという若者が、みごとに下手なお給仕をするのを見慣れているので、中学生の彼女がいっぱしにやりこなしているのに感心しました。

注文をしっかり聞くし、きびきびと料理を持ってくる。カウンターに戻ると、大人たちに交じって受けている注文をさばいたり、レシートを作ったりしている。賢い子だな、と感心してしまいました。



少し変わったファーストネームの子でした。昔のフランス人作家の娘として知っている名前なのですが、その娘は不運な死をとげたことで知られているのです。どうしてそんな名前にしたのかな?...

フランスの女の子たちは、ほっそりしていて、肌が透き通るように白くて、だれでも可愛いと思う。

でも、「可愛い」と言ったら、「お姉ちゃんは美人だけど、私はだめ」と答えた子がいました。すんなりとした体形で、本当に可愛らしいと思ったのだけど。でも、彼女が大人になったら、本当に美人とは言えない顔になりました。誰でも可愛く見えるのは、18歳くらいまでかな。

フランスに住む日本人の子どもたちは、フランス人から可愛いと言われることがよくあるのだそうです。 日本の子は子供っぽい顔立ちだからだと思います。鼻がぺっちゃんこなのも、かわいく見えるらしいです。

そう言われると、フランスには、怖くなるくらい大人っぽい顔をした子たちがいますね。

ブログ内リンク:
シリーズ記事目次: フランス人が顔を見たときに注目する部分 2005/03/02
レストランで退屈していた女の子 2008/08/04
陶器の絵付け師になるBちゃん 2011/07/08


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