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2013/08/07
夜が明けようとするころ、開け放しておいた窓から奇妙な音が聞こえてくるので目が覚めました。

カラスが鳴いているのだろうと思ったのですが、いつまでも続きます。カラスにしては変な鳴き声だし、下の方から聞こえてくるので、カラスではないはず。

普通に動物があげているような自然な鳴き声ではない。悲鳴をあげて助けを求めているようにも聞こえる。

庭で何事がおこっているのかと心配になってきました!

ひょっとして、私の猫が野生動物に攻撃されてあげている声なのだろうか? 赤ん坊のときにかかった病気が原因で声が出ない猫が2匹います。悲鳴をあげるとしたら、こんな声を出す可能性がある...。

そう思ったらいたたまれなくなって、ベッドから飛び起きました。電気をつけなかったし、寝ぼけていたので、あやうく窓から落ちそうになってしまいました。明かりがある方向はドアだと思ったのですが、窓だったのです。

幸いにも、首を突き出したところで、窓だと気がついたので転落事故はなし。

鳴き声は聞こえなくなったし、猫たちも家の中に全員いるのを確認したので安心。また寝てしまいました。


キツネだった

何の叫び声だったか気になるので、インターネットで音声を検索。

まず疑ったのは、Blaireau(アナグマ)。でも、鳴き声は全く違う。となれば、キツネ? 隣りにある林の中で、猫がキツネに追いかけられて木によじ登っているのを目撃したことがあるのです。

キツネがあんな声を出すはずはないとは思っていたのですが、私が聞いたのと同じような声を夜に録音したものが出てきました:
Cri d'un renard a Notre-dame-du-laus la nuit 2012

私の場合は、もっと間近に聞こえていたのですけれど、そっくり。

それにしても、キツネがこんな鋭い声をあげるとは想像もしていませんでした。

日本でも同じように鋭い声を出すようです。



去年は、キツネの鳴き声が日本でも話題になっていたようです:
【動画あり】キツネの鳴き声は「コンコン」ではなかったことが判明


キツネの鳴き声はどう表現する?

日本では、キツネは「コンコン」と鳴くと表現されていましたっけ? 童謡の『こぎつね』あったのですね。こちらで曲と歌詞が確認できました。

こぎつね コンコン 山の中 山の中
草の実 つぶして お化粧したり
もみじの かんざし つげのくし


ところで、日本語では動物が発する声を表す言葉は単純です。鳴く、吠える、さえずる、くらいしか浮かんできません。後は犠牲音で現す。

ところがフランスでは、動物ごとに鳴き声に対して動詞があります。
  • 犬: aboyer(吠える)、japper(キャンキャン、ワンワンと鳴く)
  • 猫: miauler
  • 馬: hennir
  • 豚: grogner
  • 羊: bêler
  • 山羊: bêler、chevroter
  • 鼠: chicoter
  • 蛙: coasser
など、など...

キツネが発する声は、フランスでは何というのかを調べてみました。

「キツネが鳴く」という動詞はglapirで、「キツネの鳴き声」という名詞形はglapissementでした。

この単語は、子犬やウサギなど、短くて鋭い声をあげる動物にも使うのだそう。キツネの場合は、犬の鳴き声に使う単語でも表現するようです。キツネはイヌ科だった。

キツネの鳴き声なんてめったに聞かないものですから、こんな単語を知っているフランス人も少ないはずなので、私が覚えても何の役にもたたない!

ともかく、フランスでは、キツネの声は「コンコン」などという可愛い声では表現しないのでした。


キツネ

Vulpes vulpes sittingフランスの田舎をドライブしていると、時々キツネに出会います。

かなりたくさんいるらしくて、農家が鶏を食べられてしまったという農家の話しなどをよく聞きます。

ハンターたちからも、せっかくの獲物を横取りされるので目の敵にされている。

でも、キツネは美しいと思います。子ギツネは本当にかわいい。

どこか神秘的なので、伝説などが生まれやすい動物だと思う。逃げるでもなく立ち止まって、じっとこちらを見つめるのです。


キツネは、スペイン語ではZorro

それを知っているのは、フランスのテレビではガイ・ウィリアムズ主演のシリーズ『Zorro(怪傑ゾロ)』を今でも流していて(カラーになっていますが)、その主題歌で、ゾロ(Zorro)とはキツネの意味だと言っているからです。

賢い動物として、キツネを正義の味方のゾロとした命名が気に入ります。



始まりの部分で出てくるキツネのシルエットが見えましたか?


フランス語でキツネはrenard(ルナール)で、メスはrenarde(ルナルド)。でも、遠くで見た限りは分らないので、普通はルナールと呼んでいます。

ただし、キツネの赤ちゃんはrenardeau(ルナルドー)。

子ギツネは本当に可愛い。つい最近も、コンサートの帰り道で、車の中から子ギツネを見かけました。すぐには森の茂みに隠れないで、しばらくキョトンとした顔でこちらを見ていました。

いつまでを「ルナルドー(子ギツネ)」と呼ぶのか気になったので、調べてみました。

フランス語の情報では、生後6カ月たつと、子どもだか大人だかの区別はできなくなる、と書いてありました。ルナルドーと呼ぶのは、その時期までですか。

6カ月~1年で生まれ育った親の穴から離れて独立するとのこと。自発的に出て行くか、親から追い出されるかして! キツネの親子連れを見かけるのは、その時期までの子たちということになりますね。

フランスのアン県で撮影さえた、Renard roux(アカギツネ)の親子のルポルタージュがありました:




追記:

近所の人に会ったとき、キツネの鳴き声を聞いた話しをしたら、それはchevreuil(ノロジカ)だったのではないかと言われました。今の時期はよく鳴いているのが聞こえるのだそう。特に、子どものノロジカが群れから離れたとき、仲間に見つけてもらうために鳴く。

ノロジカの鳴き声もどんなものなのか知らないので、検索してみました。



他にでてきた動画でも同じように普通に吠えている声なので、私が聞いたのとは全く違いました。これを聞いたら、犬が鳴いていると思って気にしなかったはず。こういう鳴き声なら、今までにも聞いていたかもしれない。

ノロジカの鳴き声を表すフランス語は、犬に使う動詞や名詞と同じで、動詞はaboyer、名詞はaboiementのようでした。

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★ 目次: ジビエ(料理、野生動物)に関して書いた日記

外部リンク:
キツネのおもしろ雑学
Les renards
☆ Dictionnaire vivant de la langue française: glapir
Cri d'animal

番組ガイド:「怪傑ゾロ」
Walt Disney's Zorro

【フランスの子ども向けサイト】
Renard
Le cri des animaux


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