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2013/08/20
前回の日記「破壊への道をたどった修道院を見学」で書き始めたイベントでは、昔の修道院を見学したあと、野外で無料コンサートが開かれることになっていました。


野外コンサートの会場になった庭園

野外コンサートの会場は、村の中にある庭園で行われることになっていました。 中央に白く見えるのは、観客席を作るために設置されたイス。



この庭は「ジャルダン・クールドロワ」という名前だと言われました。それを聞いた私は、全く別のことイメージしてしまいました。

カタカナ表記はできない単語ですが、発音から「Cœur de roi(王様のハート)」と受け取ったのです。Jardin à la françaiseがフランス式庭園ですから、「王様のハート」なんて名前の形式のガーデン(jardin)があってもおかしくないではないですか?

あちこちに門があり、人工的に作られた洞窟もあるし、果樹も植えられていて、少し変わった庭園です。こういうのが「王様の心臓」と呼ばれる形式の庭園なの?...

こういう遊び心を満喫させる庭園にある「ファブリック」という言葉も覚えたので、それの一種かと思いました。
ラ・モット・ティイー城のファブリック 2012/10/30

でも、完全なる私の誤解!

この庭園の名前はJardin Cœurderoyと綴るのでした。Cœurderoyというのは人の名前で、その人の館につくられた庭園なので、そういう名前になっていたのでした。この館と庭園がつくられたのは17世紀後半。

その館は、道路の向こう側にありました。庭園の門の1つのようなところが館に続く道で、トンネルが道路の向こう側にある館に通じていました。館は個人の住宅になっているので、トンネルの突き当りには鍵がかかっている門があるのが見えました。トンネルなんかに入る気にはならないので、突き当りまで行ったら何が見えるのかは突き止めませんでした。

それにしても、どうということのない小さな村なのに、大きな修道院や、こんな庭園があるのは羨ましい。村で何かイベントをしようとしたら、会場には困らないではないですか。


リハーサル

コンサートが始まるまで時間があるので、庭園の芝生で寝っころがっていたりしたのですが、少し村の中をウロウロとしてみました。

村の教会に近づくと音楽が聞こえます。夕方に野外コンサート(無料)、夜には教会の中でコンサート(有料)がある予定になっていました。演奏者たちがリハーサルをしているのだろうな...。

音楽が漏れ聞こえた教会の入口のドアには鍵がかかっていないので、中に入ってみました。 思ったとおり、リハーサル中。しばし演奏を聞かせてもらいました。本番ほどには力を入れていないのでしょうが、観客がいないところで演奏を聞くのは好きなのです。フランスではよく出会う機会。

祭壇のところで演奏していたのですが、彼らは歩き出しました。どうやら演奏会では歩く場面があるので、歩調を練習しているらしい。 「これでは演奏が終わらないうちに行きついてしまう」などと言っています。



バイオリンくらいなら持ちながら演奏できるでしょうけれど、右手の男性が持っているような大型の弦楽器(楽器が見慣れているものとは違うので、これはヴィオラ・ダ・ガンバなのか分らない...)を肩からたすき掛けにして演奏するのを見たのは初めてのような...。

昔の音楽は心地良い。ブルゴーニュの美しい村で中世祭りが行われたときのコンサートを思い出しました。中世の衣装を着た人たちが教会で演奏してくれて、とても良いコンサートだったのです。

そのことを書いた日記:
小さな教会の楽しいコンサート 2006/09/30

音楽は衣装によるものではないけれど、あれは楽しかったな...。今回のコンサートをする人たちは、あんな服装はしないでしょうから、ちょっと物足りない。


ルネサンス音楽の野外コンサート

イベントがあった村は人口250人くらいなのですが、そう不便でもない場所にあるせいか、イベントには大勢の人が来ていました。

早めに会場に行って、最前列を確保。近くに座っていた人に挨拶をしている人の言葉が聞こえてきました。今回は予想以上の参加者があったのだそう。

定刻の午後7時になっても、コンサートが始まる気配はない。ガヤガヤとおしゃべりをする人たちの声が聞こえていたのですが、誰かが「シーッ」と言う。教会の方向から、演奏者たちが歩いてきたようなのです。

楽器を演奏する人たちが庭園に入る門を通って、少し高台になっている道に入ってきました。



ケープをまとって、ルネサンス音楽を演奏する雰囲気を出しているではありませんか。ありがとう♪

最前列のイスを確保していたのですが、演奏者が並ぶところまではかなりの距離があります。そこで、たった5人が弦楽器を演奏してくれたって、ろくに聞こえないのではないかと思っていました。

ところが、驚くほどよく聞こえる! 音量が足りないなどということは全く感じませんでした。石垣が音響効果を出しているのかな?...

イス席は数が足りなくて、地面に座っている人たちもたくさんいました。



とても楽しいコンサートでした。演奏者たちは全員、歌も歌うのです。それが、とても美しい...。

このグループが演奏している動画は、次のページに幾つか入っていました:
☆ Vimeo: Les Sonadori

聞いている人たちも、すっかり満足している様子。1曲終わるごとに拍手がわきます。

この野外コンサートは無料。午後9時から、彼らの正式のコンサートが教会で開かれることになっていました。ここでいつまでも演奏していたら疲れてしまうでしょうに...。いくらみんなが喜んでいるといっても、アンコールが出るのだろうかと気になってしまいました。

無料コンサートなので、ほんの少し演奏を聞かせてくれるのかと思ったら、かなり長く続きました。1時間近くたったとき、楽団の1人が、ひょうきんに言いました。

これから、みなさんにはお食事を召し上がっていただきますから、私たちの後について来てくださいね♪

演奏者たちは庭園の門から出て、食事会場ができている教会前まで歩きながら演奏を続けました。



楽しい♪ こういう演出は大好きです!

みんながいなくなった庭園では、トラックが来てイスを片付けていました。夜になる前に仕事を終えたいから?...


この後は、教会前に設置されたテーブルで簡単な食事をすることになっていました。
ところが...

続き: 見た目がなんとも味気ない、フランスの使い捨て弁当箱

情報リンク:
Les Jardins Coeurderoy
☆ Wikipédia: Les jardins et l'hôtel Cœurderoy


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