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2013/08/27
お天気が良いので、昼食の後の腹ごなしに、ブドウ畑を見に行くことにしました。

まず、美しいロマネスク教会(10世紀の建築)があるフィサン村へ。



教会の裏手にまわると、mûre(ミュール、日本語でブラックベリー)がたくさんなっていました。まだ、食べるには早すぎるますが。

向こうに見えるのはフィサン村のブドウ畑。緑が美しい...。

ところが、ブドウの木に近づいてみたら、びっくり!


どうしちゃったの~?!



もう8月末というのに、ちらほら色づいている程度なのです。 まだ小さい粒も多い。 先月もブドウの実が小さいのには気がついていたのですが、暑い日もかなりあったので、遅れを取り戻したと思っていたのだけれど..。

中には、完全にダメになっている粒もある。春のサクランボが店頭に並ぶ時期、今年のサクランボは実が熟す前に腐ってしまった、と言っているサクランボ栽培農家があったので、それを思い出しました。



ディジョンからボーヌに向かって見えてくるブドウ畑は、ブルゴーニュAOCワインの中では下のランク、つまり「ブルゴーニュ」とだけ言われるワインができます。もう少し車を進めて、高級ワインの産地まで行ってみたら、違うかもしれない。


寂しいお城...

ジュブレ・シャンベルタン町まで行って、ついでに中国人に売られた城がどうなったかを見ることにしました。

ジュブレ・シャンベルタン城は、相変わらず門がとざされていて、見学はできないと書いてある。しかも、この古城を修復を始めた様子は全くないので、がっかりしました。

フランスの文化財に、中国人が大金をかけて修復はしないだろうとは踏んでいたのですが、城の前にあるブドウ畑を見てびっくり!


Château de Gevrey-Chambertin

このあたりは高級ワインの産地なので、どこもブドウ畑の手入れは良いのです。でも、ここはツルが伸びていて、美味しいワインを作るという意志はないみたいに見える。

裏側に隠れている区画は城に属している畑だとは知っているので、ここに写っている区画もそうだと思います。ニュースでは、城を買った中国人は地元の優秀な人にワイン醸造を任せたので、今までより良いワインができるはずだと報道していたので、違うかもしれない。

でも、ブドウ栽培で生計をたてている農家は、こんな風に放置はしませんよ。ここは、やはり中国人が城と一緒に買った畑なのだろうと思ってしまう...。


高級ワインができる畑でも、事情は同じ

ブドウに元気ないのが余りにも気になったので、ジュブレ・シャンベルタンの中でも1級と特級がつくられる畑まで足をのばしてみました。

でも、やっぱり同じようにブドウの実は育っていない...。






いやあ、哀れ...。眺めているのも辛いので、ここでブドウ畑のドライブは止めました。ボーヌに近いポマールなどの畑では、雹で壊滅状態にされた区画もあったと聞いていたので。

これじゃ、今年のブルゴーニュワインは酷いのではないか、という気を高めてしまいました。今年の収穫は遅くなり、9月末から10月に入ってからの様子。あと1ヵ月はあるのだけれど、それっぽっちでブドウの実が見事に育つとは思えない...。


同じ時期、同じコート・ドールの地域で、2006年のブドウ畑はこんなだった

普通の年、8月のブドウ畑はこんなではないと思ったものの、確信が持てないので、過去に撮影した写真を探してみました。

2006年にブログを書いていました:


ブルゴーニュのブドウ畑が美しい季節! 2006/08/26

これは、ラドワ・セリニー村にあるワイン農家に行くために、ディジョンからボーヌの方向に向かって、クロー・ド・ヴージョ、ロマネ・コンティを通った日に撮影した日の写真です。撮影は2006年8月25日で、今回より2日遅いだけ。

この日に撮った他の写真も眺めてみました。

やはり、私の記憶には間違いがなかった。少し育ちそこなったブドウが少しある程度なのです。今年のは、育ちそこなったものばかりではないですか?

ジュブレ・シャンベルタンあたりのブドウ畑で撮影した写真 ↓



このブルゴーニュ赤ワインになるピノ・ノワール種のブドウは、実がぎっしりとしていて小粒なのですが、ちゃんと膨らんでいますよね。

下は、2006年の同じ日に撮影したロマネ・コンティのブドウ畑 ↓



2006年のワインはどうだったかな? 2009年は喜ぶワインが多い、2007年と2011年のブルゴーニュワインは出来が悪いというのは、忘れないようにしているのですが、それ以外のミレジムは悪くはなかったと思う。


3で終わる年のワインは出来が悪い?

今年の春は、異常に寒くて、雨ばかり降っていました。それが突然、猛烈な暑さになったので、2003年と同じように猛暑になるかと思いました。それで、友人たちと、近年で年号が3で終わる年は猛暑なんだろうと言い合ったのですが、今年の暑さはすぐに去りました。

でも、3で終わる近年は、異常だとは言える。どんなワインができてしまうか、全く分らない年。

今年の夏は雨が少なかったから、ブドウの実が膨らまなかったと言っている友人がいたのですが、そうでしょうかね。適当に雨は降りました。夏って、こんな天気が典型だったなと昔が懐かしくなるくらい、暑かった日の夕方には夕立が降ったのです。

ブルゴーニュでは、雷が鳴ると、空にいる神様がワイン樽を転がす音にたとえます。もうすぐブドウの収穫で、その準備のために神様が樽を洗って準備している、というイメージ。

ここのところ、その音がよく聞こえるのですが、ブドウ収穫の準備をするには早すぎますよ~!

やっぱり、今年はおかしい。こういう年でも、うまく良いミレジムですと宣伝するのだろうけれど。

猛暑だった2003年のときは、急に猛暑の中でブドウ収穫をしなければならなかったので、摘んだそばからブドウが加熱されてしまうので、ワイン農家はそれぞれに苦労していました。機械で収穫するところでは、サーチライトをつけて夜中に収穫。手摘みの農家では、大量に冷却材を入手して、トラクターに積んだブドウを冷やした、等などの苦労話し。

でも、ブドウ収穫が予定より早くなってしまったので、確保していた季節労働者がみんな夏のヴァカンス旅行に出かけてしまったので人手がなかったという話しもありました。もう、いい加減に収穫してしまったのだろうと思うところがかなりあったのです。

だから、2003年のワインは当たり外れが多いというのが地元では常識なのですが、日本では、2003年のワインはすごい当たり年のビンテージだと情報が流れていたのですよね...。 だから、今年も、かってなかったほどじっくりと育てたブドウからできた特別のワインとかなんとか、宣伝するのだろうと思う。

2013年のワインは、猛暑の年のような危機的状況にはならないだろうけれど、できるだけ避けたい、とこの日に思いました。


ブドウ畑の散歩はやめて、ジュブレ・シャルタンの隣村にある城を見学することにしました。ちょっと変わった城なのです。それを次回に書きます。

公立高校の敷地内にある城を見学  2013/08/28




ブログ内リンク:
ブラックベリーがいっぱいの散歩道 2010/09/30
コート・ド・ボーヌのブドウの実が成長していないのに驚く 2013/07/16
★ 目次: 今年のミレジムは? (ブルゴーニュ・ワイン)
★ 目次: ロマネ・コンティのブドウ畑ウオッチング
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ

ショック! ジュブレ・シャンベルタン城が中国人に売られてしまった 2012/08/23
ジュヴレ・シャンベルタン城はどうなった? 2012/10/04


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コメント
この記事へのコメント
2006は比較的良年だったと思います。
2005の影で隠れていますが・・・

1級以上の2011はまだなので判りませんが、
2010よりはいいような気がします。

これで2013も外れとなると、2010から4年連続外れですか^^;
2013/08/30 | URL | albifrons  [ 編集 ]
Re:
色付きの文字 albifronsさんへ

こんな年に健康なブドウが育つはずはないと思った年は記憶に残るのですが、ここ数年は普通の天気だったことがなかったような気がします。写真を見て、2006年は正常だったのかな、と思いました。昨日会った人は「最近は寒い熱帯性気候」なんて表現していました。

>2006は比較的良年だったと思います。2005の影で隠れていますが・・・
⇒ そうですね。2005は良かったと記憶しているので、2006は前年に続いて普通と思って無視していたように思えてきました。

醸造技術が発達しているので、昔のように当たり外れの年というのは少なくなったので、ミレジムよりはドメーヌがどこかを遥かに気にしています。少し前だと、1級ランクでもただのブルゴーニュとしてボトル詰めしたりしたので(ドメーヌの人が教えてくれるから分るだけ)、それも楽しかったのですけど。

今日は、観光客がワインを買いに行くようなブルゴーニュワイン農協に立ち寄ったのですが、2003年と2007年のビンテージワインを大安売りしているのが目に止まりました。半額になっても高いワイン。何も知らずに、有名銘柄や有名ドメーヌの名前に惹かれて買う人がいるのかもしれない...。
2013/08/31 | URL | Otium  [ 編集 ]
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