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2013/09/11
先日の日記でクイズを出しました:
クイズ: これは何のための道具? 2013/09/01



私はこれを見ても、何に使う道具なのか思いつかなかったのですが、あっさりと答えを出してくださった方々がありました。

解答が入ったコメントを閉じておいたら、私と同様に分らないというコメントも入ったので安心して、クイズの正解を入れるのを忘れていました。これが何であったかを書きます。


ティール・ボットという道具でした

フランスでは、この道具をtire-botte(s)と呼んでいます。
tireとは、引っ張ること。botteとは、ブーツ、長靴。

道具の名前を聞けば何だか想像できますよね? 長靴のかかとをひっかけて簡単に脱ぐことができる道具なのでした。

「これはティール・ボットだ」と教えてもらったら、何に使う道具なのか私にも想像できました。フランス語でコルクスクリューはtire-bouchonなのです(bouchonはコルクのこと)。

片足で不安定に立ったり、座ったりして靴を引ってブーツが脱げたら便利。

さらに、一番上についている横棒は、そこにつかまって体を支えてブーツを脱ぐことができるのでしょう。ということは、よほど力を入れないと脱げないようなピッタリしたブーツを履く人のための道具? あるいは、足だけでは力を足りないようなお年寄りのための道具?

フランスのネットショップで、私が見たものとほとんど同じ形の道具を売っているのを見つけました:
☆ Articles de chasse: Grand tire-botte

これはハンティング用品を扱っている店でした。

アンティークではなくて、未だに生産しているようです。

ハンターブーツや乗馬靴は長くてぴったりしているので、ブーツを脱ぐ道具があると便利でしょうね。

お値段は175ユーロとなっていました。2万円強。

フランスのハンティングはお金持ちの趣味という要素が強いので、ブーツを脱ぐのに便利な道具にそんなお金を出す人がいるのかもしれない。

捕まり手がついているタイプで、もう少し簡略な形の道具もインターネットで売っていました。
Tire-bottes luxe

高さ85センチ、重さ2.3キロと書いてあります。デラックス版となっていますが、こちらは99ユーロと、約半額近い。それでも高いと思うけど...。

乗馬用品を扱うフランスのサイトでは、こんな簡単な形のものも売っていました:
Tire-bottes manche en bois

結局、かかとをひっかけて引っ張れる道具だったら、どんな形でも良いのでしょうね。

古い形にはどんなのがあったの?
Jocondeでtire-botteを検索


日本ではブーツジャックと呼ぶ

私も、膝近くまである冬のブーツを玄関で脱ぐのが難儀だと感じた経験があります。日本でも重宝な道具を評価する人がいるのかもしれない。

探してみたら、この道具を日本では「ブーツジャック」と呼んでいることを知りました。

英語のboot jackから来ているようです。boot pullとも呼ぶらしい。この方がフランス語の呼び名に対応しますね。

ブーツジャックをひっくり返してjackboot(ジャックブーツ)にすると、英語でも日本語でも、ロシア軍やドイツ軍などが使っていた丈の長いブーツを指すのだそう。

紛らわしいな...。


ブーツを脱ぐ道具のブーツジャックは、ちゃんと日本でも市販もされていました。

たいていのは、下に入れるようなU字型のシンプルなもので面白くない。フランスで普通に売られているのも、こういう形なのではありますが。


変わった形のものはないかと、価格が高いものを眺めてみました。
ブーツジャックを楽天市場で検索

アンティークのブーツジャックなのだそう。

蛇の頭が持ち上がっているので、ドアを抑える道具の間違いではないかと思ったのですが、角度を変えた写真を見たら納得。

ちゃんと頭と尻尾でV字型になっていました。
でも、玄関先に置くのは気持ち悪くない?...
ブーツ、ハンティング用品のメーカーとして有名なフランスのル・シャモー社の製品。

シャモー(chameau)とは、フランス語でラクダ(特に2こぶラクダ)のこと。それでブーツジャックもラクダの形で作られているのが面白い。でも、シャモーが何だかわからなかったら、なぜラクダの形なの? と思いませんか?

当然ながらフランスでも同じものを売っているのですが、日本で買った方が安いのは不思議...:
Tire botte en aluminium
木製に見えます。

こんな形で使いやすいのでしょうかね。

それに、ただブーツを脱ぐだけの板にしては高すぎると思うけど...。

体を支える棒が付いたものは、日本のサイトでは見つかりませんでした。

シンプルなブーツジャックなら、自分で作れてしまうと思いますせんか? かかとを引っかけて、別の足で台を支えられる構造にすれば良いだけなのですから。

フランスのサイトでは、ブーツジャックの作り方を紹介していました。
例えば、写真入りなので、こちらをリンク:
Fabriquer un tire-botte

日本でも作っている人がいるのではないかと検索して、ざっと眺めたところ、使い方を紹介しているページしか出てきませんでした。1,500円くらいでブーツジャックが買えてしまえるなら、わざわざ作ることもないか...。




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コメント
この記事へのコメント
出遅れた~
最近ネット世界にごぶさたしてたら、クイズが出ていた!出遅れて残念!
でも、わかりませんでした。

しかし、こんな専用の道具を玄関に置くよりも、小さな椅子か台でも置いて座って手で脱いだ方が、同じ道具を置くにしても汎用性があるのでは?と不思議です。
軍隊みたいなところで大人数が一度に使うならわからないでもないけど…。

立ったまま、さっとできた方が好まれるのかな?


次のクイズの時は見逃さないようにします!
2013/09/14 | URL | すぎちゃん  [ 編集 ]
Re: 出遅れた~
v-22 すぎちゃんへ

クイズではほぼ全問正解のすぎちゃんが分らなかったというのは驚きです。

日本ならイスを置くな、と私も思いました。でも、ハンターの長靴なんて膝近くまでドロドロなので、それに手で触らないですむ道具は便利なのかな... とは思いました。

こんなので長靴がすっと抜けるのかなという疑問も残っています。手でつかむところがついているということは、そのくらい力を入れなければならないのだろうと想像します。いつか、使い心地を実験してみたい。
2013/09/14 | URL | Otium  [ 編集 ]
ほぉ~!
なるほど~、これは長靴、ブーツを脱ぐためのものでしたかぁ~。全くわかりませんでした。。。(汗)
確かにあると便利かもしれません。
最近のものは狭い場所でも使えそうですね。でもクイズに出ていたものは持ち手まで付いて片足でよろけそうな年齢になっても使えそうでとても親切な感じがします。

2013/09/15 | URL | pepe犬  [ 編集 ]
Re: ほぉ~!
v-22 pepe犬さんへ

pepe犬さんにも正解を出していただきたかったですが、すでに答えを出してくださった方々があったのでヒントも出すのも気がとがめたので、いきなり正解を出して失礼しました。

現代式のシンプルな形のだったら、ある程度の広さがある玄関で、長靴やブーツをよく履く人なら置いておく価値があるかな、と私も思いました。

>クイズに出ていたものは持ち手まで付いて片足でよろけそうな年齢になっても使えそうでとても親切な感じがします。
⇒ そうですね。現代式のは足を直線に並べるので、片足で立つ力がでない人だと平衡を失って転んでしまいそう。
2013/09/15 | URL | Otium  [ 編集 ]
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