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2013/09/03

シリーズ記事目次 【美味しい食べ物を探した旅行 2013/8】 目次へ
3日間連続でランチメニューを食べ比べ: その1


優れたレストランのランチメニューは、コストパフォーマンスが良いし、ボリュームも適度なので、私には嬉しい食事です。

パリは食事代が高いので、ランチメニューは楽しめません。田舎の一流レストランで食事するのが楽しい。お通しもついたフルコースの食事代がお安いのです。

パリでも、観光客が行かないような地域(つまり、食事にうるさいフランス人しか来ない場所)には、アトラクティブなランチメニューを出すレストランがありますが、お通しなんかまで出てきません。田舎で食べるのと同じレベルの料理をパリで食べたかったら、前菜とデザート、あるいは前菜とメイン料理だけ、あるいはメイン料理だけしか食べられないと感じています。

ブルゴーニュ南部で、3日間連続してレストランでランチメニューを食べました。全てミシュラン推薦のレストランばかり。1つ星レストランが2回、最後はその1つ手前という評価でした。

最近は、このランクのレストランで食事するのが好き。食べるときの体調もあるのですから、3つ星レストランで1回食事する予算を使うなら、少し下がったランクのレストランで10回食事する方が楽しいと思うようになりました。

たてつづけにお得なランチメニューを味わう機会は珍しいので、食べ比べを楽しみました。もちろん、夕食は軽く済またからできたこと。

それぞれに良さがあって、美味しい食事ができました。
今回は、その1回目の報告です。


ミシュラン1つ星レストランのランチメニュー (25ユーロ)

この町に行ったら、ここが最高のコストパフォーマンスと思っているレストランで昼食をとりました。

先代のシェフが高齢でもないのに亡くなったとき、このレストランの質は落ちるのだろうと思っていたら、後を継いだ息子さんが最近のトレンドを見事にキャッチして、お父さん時代よりも飛躍したと思わせる料理が出てくるようになったレストランです。 最近のトレンドと呼ぶのは、消化が良くて、見ただけでも食欲をそそられる料理。

お気に入りレストランにしてはいるものの、来たのは1年ぶり。レストランの中が大改造されてモダンになっているので驚きました。お父さんの時代もミシュランの1つ星なのですが、田舎町によくある内装のレストランだったのです。

息子さんの代になってからの平日に食べられる日替わりランチが好きなので、私は迷わずそれにしました。

アミューズ・ブーシュは、小さなものが3種類出たあと、もう1つ本格的なもの(グリーンピースのスープ)が出てきました。




前菜: フランス風ガスパッチョ



トマトにキュウリで作ったと思われるガスパッチョ。ありふれたガスパッチョではなくて、何をどう料理したのだろうと思わせる美味でした。夏のように暑い日だったので、こういう冷たい前菜は嬉しい。


メインは、Rognons de veau(子牛の腎臓)。



安い食材なのですが、作り方を知らないと扱えない部分。なにしろ、腎臓は泌尿器系の器官なのですから、下ごしらえが大変なので、間違っても料理しようとは思わない食材です。

下手に料理すると、とてつもなく不味い食材なのですが、非常に美味しくできていました。

レストランでは、こういう食材を食べるのが好きです。高価な食材を使った料理には、フォアグラとかキャビアとかありますが、そんなのは自宅でも食べられるので面白くありません。


メインディッシュが終わると、お菓子がでてきました。



それから、デザート。



このお値段でこれだけ食べられたら文句のつけようがない! どれも創意工夫があって、美味しい料理でした。


ランチメニューにはなかった料理

コーヒーのときに出てくるお菓子が先に出てきたので、コーヒーを注文したらどうするのかなと思っていました。ちょっとしたデザートがコーヒーについてきました。



テーブルの木材が少し変わっていました。お給仕の人に聞いてみると、昔の貨物列車の車体を使っているのだそう。貨物列車の車体が木でできていた時代って、いつなのだろう? 暖かさがあって、ちょっと田舎風で、良い木材でした。


この日の私は安いランチメニュー(25ユーロ)を注文したのですが、そうしなかった人の料理(35ユーロの定食)の写真も撮りました。 味見もさせてもらったのですが。

前菜です。


Salade d’Ecrevisses de Saône et Langue de Veau, Vinaigrette Menthe et Yuzu Ponzu

ザリガニ、子牛のタンが入ったサラダ。面白かったのは、付け合せのソースが柚子を使ったポン酢だったこと。

最近のしゃれたレストランは、完全に日本料理を取り入れているのです。 ユズはフランス人に受けるので、もっと取り入れたら良いのにと思っていたのですが、本格的に入ってくるようになったのかな?...


メイン料理は魚。


Fera du Lac Léman, Tian de Légumes en Cuisson Sulfurisé, Véritable Aïoli

魚はレマン湖のフェラ。この魚については、レマン湖に近いところで食べたときに書いているので省略:
「レマン湖のフェラ」という名の魚 2013/04/21

魚を食べるために添えられているアイオリソースが絶品でした。南フランスのソースなのを示すためか、ラベンダーの花が乗せられていました。どことなくブルゴーニュ風なのが良い。こんなに美味しいアイオリソースには初めて出会ったように思います。

シェフはお花を使うのがお好きなよう。その前に食べていたときには花があしらっているという記憶は全くなかったので、最近になって花をあしらいたくなったのか、夏だからトロピカル風にしようと思ったのか?...

料理には食べられる花しか添えてはいけないことになっています。ちょっと食べてみたのですが、何も味はない。ここまで乗せる必要はないと思うのだけどな...。


この定食のチーズが、出会ったこともない体裁になっていました。普通はチーズ食べ放題か、フレッシュチーズなのですが、工夫がある料理。


Le Comté 24 mois: Syphon Poulette et Vin Jaune, Brunoise de Granny Smith

上にのっているのは、24カ月熟成のコンテチーズを細かくスライスしたもの。コンテチーズは大好きなのですが、熟成したものはこんな使い方ができるのだと学びました。中にはクリーミーなチーズが入っていて、コンテチーズの産地の高級ワインであるヴァン・ジョーヌを使っているとのこと。小さく切った青リンゴなども添えられています。

フランスで食事をするとチーズはつきものなのです。家でも食べられるチーズを、なんでフランス人が喜んでレストランで食べるのかと、かねがね思っていました。レストランでは、このくらい変わったチーズにして欲しい。真似しようと思っても絶対にできないですから!


レストランに作られた庭

レストランの中が見違えるように改造されていたのですが、庭もできていました。それほど広い土地はなかいので、日本の坪庭からヒントを得たのではないかと思われるつくり。



日本のように美しい石がないのが残念ですけど...。

造園した業者の名前が書いてあって、「Biodiversité des jardins(生物多様性ガーデン)」と命名していました。

いま流行のエコロジーの庭園にしましたか。造ったばかりで自然な感じはなかったのですが、使っている素材が目にとまりました。



坂道をあがる道は木材を置いた階段。そこを埋めているのが、桃かなにかの実を干したもののようなのです。こんな使い方ができるのですね。

食べた果実の実をためて使うというのは大変だろうな、と思ったのですが、しばらくたったら思いつきました。フルーツ缶詰を作る会社が、捨てる実を造園業者に売っているのではないでしょうか?


2つ星を狙っているのだろうな...

広いテラス席ができていたので、そこに座ったのですが、ちょっと暑そう。たくさん食べるときは、寒いくらいの方が望ましいのです。それに、日陰の席の近くにはスピーカーがあって、私が好きではないジャンルの音楽が鳴っている。これは堪らないと思って、建物内部の席に移りました。

テラス席の方には大きなガラス戸が開いているので、ほとんど外で食事している解放感がありました。

最近のフランスのレストランでは音楽を鳴らすことが多くなったと感じます。誰もが好きな音楽というのはないのだし、レストラン側では音楽を流すために著作権を払うのですから、音楽なんか鳴らさない方が良いと思うのだけれど...。

パリのようにテーブルとテーブルの間隔が狭いレストランでは、隣のテーブルで話していることが聞こえないように音楽を鳴らすというのは理解できるのですが、田舎のレストランの場合はそんなことはないので、音楽を流す必要なんて全くないと思うのだけれど、流行なのでしょうね。

店内も庭も大々的にリニューアルしているのを見て、若きシェフは多くな投資をしてら2つ星を狙っているのだろうという思いを強めました。料理の方は息子さんの代になってから素晴らしいので、これ以上に進歩できるのかどうかわからない。

2つ星が取ったとしても収益が出るのかな?... 観光客が多い美しい町なので、うまくいったら、うまくいくだろうけれど、この町には高レべルのレストランが他にも何軒もあるのです。


【このレストランで出たバターについて】
ブレスのAOCバターが美味しかった 2013/09/04

【2回目のランチメニュー】
3日間連続でランチメニューを食べ比べ: その2
※ 3日間連続でランチメニューの食べ比べ: その1 その2 その3


ブログ内リンク:
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