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2013/09/25
「Bouquet final(ブーケ・フィナル)」という言葉が好き。「最後の花束」という意味で、花火大会の最後にバンバンと花火をあげることに対して使われます。

こんな感じ ↓



今年の革命記念日(7月14日)に、パリのエッフェル塔がある広場で行われた花火のブーケ・フィナルだそうです。さすがパリ市主催となると規模が大きいのですね。

田舎の花火大会はお粗末なので、「日本の花火大会なんて、始めから終わりまでブーケ・フィナルなんだ」とフランスの友人たちに言っていたのですが。


今年最後のピクニック?

しばらく雨が降って寒い日が続いていたのですが、この週末から、夏の終わりを告げるブーケ・フィナルと呼びたくなる天気になりました。

日曜日には、歴史研究会のようなところが城の見学をオーガナイズしたので参加しました。素晴らしいお天気。

城に集合ということだったのですが、集合時間は午後2時15分前。レストランで食事する余裕はない時間だし、お天気も良いのでピクニックをすることにしました。

マーフィーの法則。こういうときに限って、ピクニックをしたくなるような場所が見つからない! もう食べなきゃ間に合わないぞ~! という時間になってきたので、城に近づいて行く。

たぶん城の敷地内だろうけれど、森の中という感じの道から少し入ったところに草むらがあったので、そこでお弁当を広げることにしました。



少し前まで寒い、寒いと震えていたのに、木陰が嬉しいほど暑くなった日でした。 この気候とももうすぐお別れと思うと、しんみりともしてしまう...。


ブルビイー城

道の先に何かあるのだろうかという森の中だったのですが、立派な城が建っていました。人里離れた、というのはこんなところでは?


Château de Bourbilly

城の庭園にある門を入って、裏側にまわったところ ↓



写真の右手に建物の入口があります。その左手に十字架が屋根の上にあるのはチャペルなのですが、20世紀に火災にあって昔の姿を失っています。

城は14世紀に建てられたのですが、19世紀に大々的に改築されているので、私の好きな中世の城の雰囲気は少ししかありませんでした。

でも、この日は建物の見学が目的ではなかったのです。ヴィジットのテーマは複雑でした。

まず、書簡作家として知られるセヴィニエ夫人(Marquise de Sévigné: Marie de Rabutin-Chantal 1626~1696年)が何回か滞在したことがある城であること。

それから、彼女の従弟で作家としても名を残したロジェ・ビュッシー=ラビュタン(Roger de Bussy-Rabutin 1618~1693年))も城を訪れていること。

ロジェ・ビュッシー=ラビュタンの城について書いた日記:
ビュッシー・ラビュタン城にある17世紀の風刺画 2013/06/01

さらに、セヴィニエ夫人の父方の祖父母には、聖フランシスコ・サレジオとともに聖母訪問会(Ordre de la Visitation)を創設した聖ジャンヌ・ド・シャンタル(Jeanne de Chantal 1572~1641年)がいて、2人は一緒に城に来ているので、聖ジャンヌ・ド・シャンタルの話しも出ました。

1年前に、聖フランシスコ・サレジオが生まれた土地にある城に宿泊していたので、なんとなく、聖ジャンヌ・ド・シャンタルにも親しみを持っていました。

そのときの日記:
聖フランシスコ・サレジオの子孫が住む城 2012/10/21

見学に行った私たちのグループは、この3人の誰かを研究テーマにしている人たちが大半だったようです。つまり、歴史か文学が専門の人たち。

城は何百年も経る間に色々な家系の手に渡っていて、それにまつわる人たちの名前が飛び交うので、私には複雑すぎる。目に見えるものだけ見学して楽しむことにしていました。


男爵のお住まいを拝見

この城は7月と8月は一般の人が見学できるそうです。 オープンが終わっていたのに、特別に訪問させてくれることになっていました。

でも、城に到着すると、お手伝いさんというか、門番というかという女性が出てきて、城主は体調を崩しているので、申し訳ないけれど皆さんにご挨拶できない、とおっしゃる。

それなら門番さんが案内してくれるのかと思ったら、「どうぞお入りください」と言葉を残して消えてしまいました。

というわけで、よそ様のお家を、私たち10名くらいで勝手に見て歩くことになりました。見学をオーガナイズしていた人たちは、城主さまが病気のことは知っていたようで、1人が案内役になりました。お友達なのか、何度も調査に来ているからなのか、広い家の勝手はよく知っていて、自分の家のように案内してくれました。

観光のためにオープンしているわけではなくて、普通に住んでいる城を見学するのは楽しいです。



素晴らしい骨董品に交じって、普通の家庭にあるようなつまらないものとが置いてあるのが愉快。

ほとんど知られていない城なので見学客も少ないでしょうから、ここから先は立ち入り禁止という綱がないのも気に入りました。後でインターネットで調べたら、城の見学は男爵さまの案内なのだそう。そういうときに行った方が、色々と興味深い話を聞けたのではないかな。

でも、勝手に見学してしまうのにも利点がありました。普通だったら、室内の撮影は禁止だっただろうと思います。見学者に写真を撮らせると、泥棒に狙われる危険性が高まるので、保険会社が法外な保険料を請求するからです。

幾つかの部屋を見学したのですが、1カ所、暗い部屋がありました。最近買ったという見事なシャンデリアがあったので(カラフルで、私の趣味ではないので写真は入れない)、電気をつけようとしたらうまくいかない。

この城の電気は、フランスの昔に使っていた110Vなので(現在は220ボルト)、色々不都合があるのだそう。おかげで、電源がないと遊べないお孫さんたちは遊びに来たがらない、と男爵はぼやいていたのだそう。こんな大きな城で大々的に電気の配線を変えるのはお金がかかりすぎるので放置しているのでしょうね。

この日の見学に参加していたのは、大学教授と博士課程の学生がほとんどでした。それで、みんなにため息をつかせたのは、立派な書斎。



確かに、こんなところで仕事をしたいと思いますよね?

誰も目をとめなかったけれど、私には気に入ったものがありました。
それが何であるかを次回にクイズにしてみます。


なお、勝手に城の中を歩き回ってしまった私たちですが、見学が終わったときには代表者3名が城主さまにお礼のご挨拶に行っていました。全員で行ってしまっては悪いという配慮。フランス人はかなり礼儀正しい国民だと感じています。

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外部リンク:
☆ Wikipédia: Château de Bourbilly
☆ Wikipedia: セヴィニエ侯爵夫人 マリー・ド・ラビュタン=シャンタル


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