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2013/10/05

旅行記 目次 【ブドウ収穫シーズン、シャロレー牛産地】 目次へ
その1


ワインを買う必要があったので出かけたのですが、スタートは昔から通っているボージョレーのワイン農家。

ブドウ収穫で忙しい収穫時期なはずなので、電話で「行きますから、よろしく」というのは避けて、もしも応対してくれたら良いし、そうでなかったらワイン産地の収穫の雰囲気だけ味わおう、ということにして出発。

お天気が崩れてしまって、霧も出ていて、こういうときに旅行するのは楽しくないな... という日になってしまいました。


ボージョレーのワイン農家ではブドウ収穫のまっさかりだった

農家に到着したら、家の前にはブドウ収穫の季節労働者が来ているのだと思わせる光景。テントを張っていたり、寝泊まりできるような大きな車が空き地を占領していました。

ブドウ畑の前には、干している作業着が並んでいる...。



いつも応対してくれる人はブドウ畑で働いているとのこと。残念...。

でも、後継ぎとして経営者なった息子さんが応対してくれました。体調を崩してしまったので、ブドウの収穫には行けず、薬を山ほど飲んで回復に努めているとのこと。

ベッドに寝込んでしまうほどではない、こんなときに寝ている場合ではない、というという程度の病気だったのでしょう。さっそくワインをふるまってくれて、今年のブドウの出来について話してくれました。天候が悪い年だったけれど、最後の時期にブドウの房は大きく育ってくれたとのこと。生産量は少ないけれど、ご満足という様子。

家の回りを取り囲むブドウ畑に入って房を眺めてみました。



今年の7月後半に来たときには、やっぱり成長が遅れていると思った畑なのですが、ブドウはみごとに色づいていて、粒も大きい。素人なので何もわかりませんが、今年のボージョレーは大丈夫なのだろうと思いました。

でも、いつも応対してくれるお父さん、ワインが売れ残ってもオレが飲んじゃうから問題ないという感じでワインを作っている彼が話してくれたら、もっと本音を聞かせてくれたのではないかな...。


近くのワイン農家に行く

ワインを買いに来たわけなのですが、もう在庫は全部なくなってしまっていると言われてしまいました。良かったら、近くのワイン農家に案内すると言ってくれました。

でも、知り合いのところに連れていってもらったら、ワインが気に入らなくても、少しは買うのが礼儀なのが問題。

「そこは、あなたのと同じくらい美味しいワインを作っている?」、と聞いてしまった私。

「ぬぬ...」と言葉につまった息子さん。

う~ん、やっぱり、質は落ちるのじゃないの?...  案内してくれなくて良いと答えようかと思ったのですが、質問を変えてみました。

「このあたりでは、あなたのワインの次に良いワインを作っている?」

悪くないワインを作っているとおっしゃる。自分のワインが最高だと思っているでしょうから、他の農家をほめたくはないでしょうね...。

その農家では、ワイン農協には出さないで、すべて自分のところでボトル詰めをしていると言うので、じゃあ、行って試飲してみようと言う気になりました。ワインの質が高ければ、利益が高いように自分でボトル詰めして売れるわけなので、農協に出していないというのは良いサインなのです。

すぐ近くと言って「あっち」と指さしていたのですが、さすが田舎ですね。とても歩いて行けるような距離ではありませんでした。息子さんの車に先導してもらって行く。

こちらも、ブドウ収穫の真っ最中の様子でした。ブドウ収穫の人たちが帰ってきたらすぐに昼食を始められるようにテーブルが準備されています。



大勢の人が働きに来ているので、醸造所の中や食堂ではタバコを吸ってはいけないなど、注意書きがあちこちに貼っているのが面白い。「ワインは飲みすぎないように。さもないと、飲めなくしちゃいますよ~」とか...。

2軒のワイン農家の青年経営者から話しを聞いたのですが、ポーランドから働きに来ている季節労働者が半分くらい占めるのだそう。スペインが不況なので、今年はスペインから来た人もいたとのこと。労働がきついとすぐにねを上げて帰ってしまうフランス人と違って、遠くからやって来た人たちは意気込みがあるので頑張る、と言っていました。

そういえば、来る途中の道端に、小さなスーツケースを持った男の子がいました。ヒッチハイクでもする気なのかなと眺めたのですが、彼はブドウ収穫のアルバイトに来た脱落組だったかもしれない。

私がお気に入りにしている農家と同じように小規模生産の様子。経営者は若くて同じ世代なので、彼らは仲良しの友達なのだろうなと思いました。

お忙しいでしょうに気さくに応対してくれて、さっそく試飲を始めました。

ところで、ボージョレーには3つのランクあります。ただのボージョレー、ボージョレー・ヴィラージュ、生産地を特定したクリュの名前が付いたもの。

私は最高ランクのクリュしか買ったことがありません。良心的な製造者から直接買えば、ボトル1本が1,000円にもならないのですから、それより下のボージョレーを買う必要がない。

案内してもらった農家では、2種類のクリュを作っていました。

ボージョレーの中で買うことがほとんどなかったモルゴンが、いつも飲んでいるボージョレーと違って美味しく感じました。

「セパージュはピノ・ノワールですか?」と、馬鹿な質問をしてしまった。

でも、良い質問だと言われました。

ボージョレーはガメという品種で作ると決まっているのですが、モルゴンはピノ・ノワールで作ったワインにとても似ているのだそうです。

私が飲むのは圧倒的にピノ・ノワールのワインが多いので、その味がすると本物のワインと感じて喜んでしまう...。


ボージョレー・ワインにとって、日本は大事なお客さん

「ボージョレー・ヌーヴォーの3分の1は、日本に輸出されているんだって」、と彼ら同士で話している。

思えば、ブドウ収穫が始まったばかりなのに、もうすぐボージョレー・ヌーヴォーの解禁日なのでした。11月の第3木曜日なので、今年は11月21日なのだそう。

ここではボージョレー・ヌーヴォーも作っているというので、日本に輸出しているるか聞いたら、「うちみたいに小さなところは輸出なんかできません」と返事されました。でも、ボージョレーにとって、日本は大きな市場だという認識はあるようです。

ボージョレー・ヌーヴォーを日本で買うと、どのくらいするのかと聞かれました。 何かしら答えなければならないので、「30ユーロくらいかな」と答え、解禁日に飲めるように飛行機で運ぶから高いのだと付け加える。

最近は、やたらに安いボージョレー・ヌヴォーが入ってきているから、そこまでいかないように思う。でも、「ヴィラージュ」ランクもボージョレー・ヌーヴォーとして出てきているので、高いのもあるように思ったのです。 それに、高く言った方が彼らを驚かせる効果があると思ったし...。

「そのくらいだと聞いていた」と返事されました。

いい加減なことを言ってしまったわけなので、実際、どのくらいの値段で売られているのか調べてみました。

ボージョレー・ヌーヴォーを楽天市場で検索
ワインショップのボージョレー・ヌーヴォー特集

iconメチャメチャに高いのもありますよ~!

30ユーロと言ってしまったのも、そう遠からずだったのではないかな...。

案内してくれた息子さんは顔合わせの紹介だけしてくれるのかと思ったら、おしゃべりもして最後まで付き合ってくれました。お父さんと同じに自然体で、お客さんの接待をしたために夜遅くまで仕事をする羽目になっても気にしない人なのだと思う。

でも、ブドウ収穫で忙しい時期に長居してしまうのは避けるべきだし、これから昼食を食べに行かなければならない。田舎のレストランでは、、遅く到着したら断られてしまうので注意しないと...。

限りないおしゃべりは切り上げて、モルゴンを買って、おいとましました。


ブドウ収穫の雰囲気を味わう

どこで昼食をとろうかと思いながら車を走らせていたら、ブドウを収穫している人たちの姿が見えたのでストップ。



カメラを向けると、てんでに声をあげて、ポーズをとったりしてくれる。左に写っている男性は、ランニングシャツをまくり上げて上半身を見せてくれたのだけれど、タイミングを逃してしまった!

今まで何回も書いたと思うけれど、ブドウ収穫のときの陽気な雰囲気が大好き。

ここは行政区分ではブルゴーニュ地方ではなくて、お隣のローヌ・アルプ地方なのですが、ブルゴーニュの雰囲気と同じ。ボージョレーワインがブルゴーニュワインの中に入っているのも自然だな... などと、改めて思う。



車を止めて、日本人だと自己紹介してから写真を撮りまくりました。「みんな、笑顔を見せろよ~」なんて言う人もいる。みんな上機嫌! ...

コート・ドールの高級ワインを作っているところでブドウ収穫のアルバイトをするより、安いワインを作るボージョレーの方がリラックスして働けるかもしれない。「さっさと摘め~」と、後ろから追い立てる監視役の人なんかいそうもないし...。

右に写っているのは、収穫したブドウを入れるトラクター。梯子に登ってブドウを見るように言われたので、よじ登ってみました。



今年は天候に恵まれなかったのを痛感していたのだけれど、ワイン農家の若旦那が言っていたように、健康そうなブドウに見えました。

この畑の持ち主らしい男性が誘ってきました。
「これからワイン農協に収穫したブドウを運びこむので、是非、見にいらっしゃいな。活気があって、見る価値がありますよ~♪」

ブドウ収穫の時期にワイン農協の前を通って、トラクターが次々とブドウを運びこんでいるのは何回も見たことがあるので私には珍しくないしし、早くレストランに行かなきゃという気もある。

でも、せっかく誘ってくださったのだし...。
それで、トラクターの後についてワイン農協まで行くことにしました。

行った甲斐はありました! 誘ってくださった方が、摘み取ったばかりのブドウを醗酵中の醸造所の隅々まで案内してくださったのです。 ワインの買い付けをするのはいつも小規模ワイン農家なので、こんな近代的で大きな施設を見学したことはなかったのです。

すごい規模...。次回に、そのとき撮った写真を入れます:
ボージョレーのワイン農協で醸造施設を見学 2013/10/06



ブログ内リンク:
ボージョレー・ヌーヴォーのアイディアはすごい! 2005/06/07
今年のボージョレー・ヌーヴォー 2012/11/26
★ 目次: 今年のミレジムは? (ブルゴーニュ・ワイン)
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ


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